鷹匠

鷹匠

受付に響く、受付嬢の悲鳴


と私は思っている。
都会の一流会社にいそうな顔立ちである。
写真を載せられないのが残念だ。

ぶらぶら営業マンの私は美人とか美しいものに目がない。
ということで、いつも受け付けを通るとき軽口を言うことになる。

毎日花が飾られており、
「きれいだね。この花何て名なの?」と聞くと
「知らないんですよ」
美人は己れ以外の美しいものに関心がないようだ。


さて先日の会話である。
たぬき「いいね。毎日きれいな花が前にあって」
受付嬢「それが、たまに花から虫が出てくるんですよ。芋虫みたいな」
たぬき「へー、そうなんだ」

それから何時間か経過。再び通過。
たぬき、ふと思いついたように
「本当だ。虫がいる」
つまんだ振りをして、さらに受付嬢に放り投げる真似をしたら

「キャー」

事務所中に大きな悲鳴が響いてしまった。
幸い社長もおらず、受付から事務所は死角になっていたから良かった。
「嘘だよ、嘘」
あわてて現場から去る、たぬきであった。
後で他の人に聞いたら、皆何事が起こったのかと驚いたようだ。

ほんの冗談だったのだが、何もあんなに驚かなくたっていいのに。
そのあと通ると受付嬢の恨みがましい目線が僕に、、、。

このおちゃらけた性格なんとかならないのかな。
深く反省。

したような気がする。

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