お忙しそうで何よりです。

中国の新幹線建設はいろんな政治的理由が優先しています。が、欧州系と日本の高速鉄道技術をチャンポンしたのはよりよいものができるのではなくて、よりくだらないダメなものが出来上がる可能性は高い。しかも、それは事故を誘発しかねない。すでに台湾新幹線で実証されつつある。

日本と欧州では高速鉄道の設計思想が全く違うので、そもそも良いとこどりなどできるはずがない。欧州系は都市間連結が目的なので、大出力のモーターで加速・停止を行う。日本は小型分散モーター（つまり全車電動車）で急発進・急停止を行う。

この違いは、要するに欧州系の技術では「こだま」が作れないことを意味する。 (Jul 23, 2008 10:06:30 PM)

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Jul 22, 2008

後発国が先進国より有利になる背景

(2)

テーマ：ワイン大好き！(31985)

カテゴリ：新技術

本日の日経新聞などの記事によれば、

五輪開幕を控えた北京と開催地の一つ天津を結ぶ高速鉄道が、

７月２２日、８月１日の運行開始を前にメディアに公開されたという。

空港と五輪会場周辺をつなぐ地下鉄三路線の開通と並び、

五輪に向けた北京の交通整備の目玉であるという。

時速３５０キロを出す国内初の高速鉄道であり、

両都市間約１２０kmの移動時間を

現在の約１時間から３０分に短縮するという。

使われる車両は１０編成（１編成８両）強のうち

川崎重工業など日本六社が中国の南車四方機車車両（山東省）に

新幹線「はやて」の技術を提供し、南車が製造したという。

これが日本における報道であるが、その問題点を検討してみよう。

１）実現した高速鉄道は、「はやて」よりも高速運転が可能になっていること。

２）実現された線路橋梁トンネルは日本の技術でなく、おそらく

　　欧州系の技術によっていること。

３）現在はドイツシーメンス型との共存であるが、

　　やがて、日本のはやて型技術と一体化洗練化され、よりよいものが

　　開発されるであろうこと。

これだけをみると、後発国が先進国より技術を輸入すると、

優位な立場に一方的にたてる様に思えてくるのであるが、

後発国よりすぐれているのであるならば、

その技術レベル差は縮まるとしても、

あいかわらず、先進国が本来優位に立ってしかるべきである。

それにもかかわらず、先進国より、優れたコンポジションによる

製品が出来てしまうのは、後進国の問題であるというよりは、

根ざしているとも考えられないことはない。

後進国は、各先進国の技術の良いところを好きな様に取り込めるわけであるが、

先進国では、各国の技術がもつ、過去からのしがらみの結果として、

他技術が良いと分かっていても、自分たちの開発した技術のかわいさ余って、

あるいは、経済的政治的事情により、特定の技術しか利用できない様な

環境にある訳である。

このような、しがらみを取り除くのが、これからの新技術開発において、

必要かつ重要なことであり、先進国が生き延びるすべであることに

気づかせてくれたのが、この中国の高速鉄道の開発であったと考えられる。

これから進展する環境技術においても、日本が遅れをとらないためには、

後発国の選択の自由さに勝る、技術、条件選択の自由さを、

各開発機関が持てる様な、経済・政治方策を可能にする事が必要であろう。

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Last updated Jul 23, 2008 12:52:08 PM
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■コメント

その通り、そのしがらみはヤバイ

Penelopekn さん

続き

Penelopekn さん

中国がどういう高速鉄道を欲するかで仕様は決まるはずなのに、設計をチャンポンにした時点でかなり危ういというのは技術者ならわかると思う。

また、運用面（運行面）でも衝突しないためのシステムをきっちり整備できるかどうかは正直分からない。新幹線はおかげさまで事故ゼロ。シーメンスは何発も事故ってる。運用面は欧州系になってる、どうなんでしょうねえ？？？

日本の鉄道運用システムは世界一。１分半に１本山手線を動かして衝突しないシステム。２分３分ごとにやってくる中央線や御堂筋線。

アメリカにもヨーロッパにもこれだけ詰めた列車運用している国はありません。それは仮にやろうとしても衝突するから。システムでガードしても、人為的に行っちゃう可能性があるから。

まあ、雑な中国人のことですから中国で一発大惨事になるんでしょうねえ・・・というのが私を含む外野の見方ですが・・・

列車程度なら構いませんが、これから中国は原発ラッシュです。虚偽・隠ぺい・技術不足などなど、毒餃子事件以上の運用を彼らはやるでしょうから、原発事故はもはや必然としか思えません。偏西風吹いてますからねえ・・・日本もうかうかできまへんと思料ｗ

原発に運用面の業務委託契約をかまして、しっかり監視するのが日本の安全保障に沿うのでしょうねえ・・・無理でしょうけどｗ
(Jul 23, 2008 10:10:37 PM)

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