+++ 七転び八起き +++

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其の壱:妊娠までの道のり


それを長いと思われるか短いと思われるか、これを読まれる方によって判断は異なると思いますが、私にはとても長く辛い日々でした・・・。

結婚前から婦人系の病気を抱えていました。
医者には「妊娠・出産はあまり期待しないように」と言われていました。

でも彼は無類の子供好き。
子供に携わる職業にも就いており、その子供たちのハナシをするときはいつも目を輝やかせていました。
彼は私の病気がわかる前、「将来子供は何人でもほしい」とも言ってました。
そんな彼と結婚することはできない・・・別れ話も切り出しました。
それでも彼はプロポーズしてくれました。
そして結婚。
私はすぐに妊娠に向けて積極的に通院、不妊治療を始めました。

基礎体温はがたがた。低温期も高温期もありません。
生理周期もまちまち。しかも結婚前はそれでも40~50日周期できていたのが、どんどん伸びて3~4ヶ月こないことも増えてきました。
当然、排卵検査薬のスティックは1箱では足りずまとめ買い・・・恥ずかしくてドラッグストアを毎回変えました。
婦人科での検査もいろいろしました。痛みを伴うものも・・・。
年に何度かしかこない排卵のタイミングのために夫には禁欲を強いて。
排卵誘発剤では激しい頭痛と吐き気の副作用。
注射に切り替えても症状はおさまらず、ストレスも加わり不眠が続き、仕事もできない状況になり休職。
体重も半年で10キロ増加。
「何かにとりつかれているようで見ていられなかった」と当時の私を夫は遠目に見ていました。

民間療法もいろいろ試しました。
足湯、ビタミンE、マカ、生姜紅茶、木村さん、ざくろジュース・・・。
東洋医学の力も借りて、鍼灸や整体にも通いました。

そしてAIHから半月。
基礎体温が高温をキープしていても半信半疑。ただの微熱(風邪)では?
妊娠検査薬が陽性を示してもまだ実感もなく、新しい内服薬の副作用で偽陽性が出ているのでは?
そして今まで通っていた婦人科での診察で「妊娠です」と言われ、ようやく実感できたのでした・・・。

結婚してから4年間。
私は「こどもを産みたい」という気持ちに支配され、夫との夫婦生活をないがしろにしていました。
彼の子供がほしいのに、その「彼」との生活を大切にしていませんでした。
大切なのはひたすら「排卵日」。
だから妊娠がわかった頃には夫婦の仲は微妙なものになっていたのです。
「体外受精でも妊娠しなければ別れて」・・・離婚届を準備した上での不妊治療。
夫はずっと「子供がいなくてもかまわない」と言ってくれていましたが、その言葉が私の場合、「彼は私のことあきらめている、私は期待されないダメ人間」と悲観して自分を責めまくり、それを乗り越えるには何がなんでも妊娠・出産したいと逆に躍起になっていたのでした。

こんな自分本意の考えにとらわれていては夫と協力して子育てしていくことはできない。
私は出産までの期間で自分を見つめなおし、もう一度夫婦関係を築きなおし、新しい命を迎えようと誓いました。


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