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最近、電車の中の学生たちが気になる。
中学生と高校生だ。
集団で乗ってきて、行儀も悪く、恥ずかしげもなく学校のことや自分のことをべちゃくちゃとしゃべっている。
しゃべっている内容が前向きであればまだ許せるのだが、愚痴・不平・不満・悪口のオンパレード。
中には友達につまらないちょっかいを出して騒いでいたりする。
今日もそんな中学生たちが乗っていた。
足を投げ出して座り、又も開いているものだから隣の女性に迷惑がかかるのではないかと気がかりだった。
とは言え、これと言って注意するほどの状況ではない。
だが、どうにも場所をわきまえない話しぶりや、周囲への気遣いがない行動に私は苛ついていた。
ただ、母親であれば「ちょっと、ちゃんとしなさい!」などと注意をしたくなる感じだった。
私としては、何かあればガツンと注意してやろうか、という状況。
明らかに彼らに対していい感情は持てなかった。
そうこう考えているうちに下車駅に着き、私は立ち上がってドアの方へ向かった。
すると、彼らの中の何人かが、
「あ、ハンカチ落ちた」 「ハンカチ落ちましたよ」
と言っているのが聞こえた。
ハッと気がついた。
それは私のハンカチだった。
振り返って、さっきまで座っていた席の方まで戻ると、確かに私のハンカチが落ちているのだ。
くしゃみをするときに口を覆うために出しておいたハンカチ。しまわずに、膝の上に抱えてい鞄と一緒に持っていたものが、立ち上がったときに落ちたらしい。
他にも乗客はいたし、私の前には2人ほど立っていたし、両隣にも人は座っていた。
でも、彼らは何も言ってはくれなかった。
というより、気づかないふりをしていたのかも知れない。
「落としましたよ」 と言ってくれたのは、あの中学生たちだけだった。
危うくハンカチをひとつなくすところだった。
私はハンカチを拾いながら彼らに「ありがとう」と御礼を言った。
というか、彼らのお陰で素直に 「ありがとう」 という言葉を言うことが出来た。
私は明らかに、先ほどまで彼らに抱いていた感情と180度違う感情を抱いていた。
社内では静かにして良識をわきまえていそうな大人より、多少未熟で常識を欠いているかも知れないがコミュニケーションがとれる中学生の方が、人としてずっと魅力的に思えてきた。
そして、 人を外見だけで判断しちゃいけない 。
改めて気づいた瞬間だった。
『成幸生活』始まる! 2009.05.05 コメント(6)
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