『白い人』



舞台はナチス統治下のパリ。
主人公は斜目で、その容姿のおかげで女性には縁がない。
唯一、やはりもてない知り合いの女性を酔わせて強姦しただけだ。
彼女のいとこもその醜い容姿のために女性に縁がない。
このいとこの彼は神学生であり、かたくなに神を信じる。

官軍と賊軍にはっきりと分かれる戦争。
その中でまかりとおる正義は官軍の正義だ。
だからこのような戦争時は、今日と明日とでは正義自体変わってしまうこともありうる。
そのような状況の中、メタレベルで神を信じるのか。
あるいはなにも信じず、なにも考えず、身体におこる事象にすべてを委ねるか。

いや、すべてを委ねられるほど人間は強くない。
その対象が神であろうと、世の中の事象であろうと。
なかなかこの世界を越えてあちらの世界へと到達することなどできない。

ユダがぼくらの足を離さない。。




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