飛鳥山のまさひこ

飛鳥山のまさひこ

坂龍塾 東京の会



4月30日(金)19-21時「自分自身の行動を変えるヒント」
きゅりあん 4階 研修室
JR大井町駅前に位置し、大井町駅前中央改札口から1分
http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/

内容 : 自分の行動を変えるヒント
    「セルフアサーションについて」
講師 : 八尾 稔啓  (やお としひろ)  
     ホームページ  http://www.bm8.ne.jp/dr80/
会費:1000円

アサーションの第一人者の菅沼先生のセルフアサーション
トレーニングについての研修に参加しての報告もかねて
以下も ご参照ください。

「近江商人とアサーティブネス」

アサーティブネスとは、自他共に大事にされたという実感を
持てる勝ち負けのない関係性を意味する。
近江商人は、一般的にあくどい商法をしたというイメージが強い。
ところが、近江商人の商いの基本原則は、
「三方よし」という哲学にあるというのだ。

場合の3方とは、売り手、買い手、世間をあらわしている。
そしてこうした考え方が 実は、アサーションやアサーティブネスと
非常に似ているということを学んだ。
心理学はその根源は非常に古いが、学問として体系付けられたのは
せいぜいここ100年ほどの間である。
人間関係の基本原則のこのような考え方は、これに限らず非常に
昔から人類が考えてきたことに過ぎない。

しかしながら、こういう原理原則はできそうでなかなかできないことも事実である。
辞書を引くとアサーションは、「断る」とか「主張する」とかの意味がある。
しかし、語源はAD「~へ」という接頭語と、SERERE=「結びつける」という
動詞が引っ付いたものである。言ってみれば、「物理的に距離のある間柄を
くっつける接着剤」のようなものがアサーションということになり原語とはかなり
ニュアンスが違っている。

人間の行動は、大きく分けると受身的行動、攻撃的行動、アサーティブな行動に
分けられる。受身の場合、行動は自己犠牲的、遠まわし、あなたまかせなどに
なり相手を優先させる動きになる。この結果、復讐心や不安を招きやすい。
攻撃的な場合は、相手を思い通りコントロールしたい意志が強くなる、話を
聞こうとせず相手を無視したりする。この結果、罪悪感などを生じやすい。

ところが一寸したことで、この間の第三の行動が取れることがありそれを
アサ―ティブな行動と捉えるということである。
定義としては、「自他の欲求や感情、基本的人権を必要以上に阻止することなく
自己表現する行動」ということになる。
ところが、多くの場合自己表現などと称すると、表現技法トレーニングに
成り下がりやすい。

菅沼先生が講義の最後にお話された言葉が印象深い。
「アサーショントレーニングはスキルとして教えてほしくはない。
人生をいかに生きるか、人生を如何に再設計していくかという根源の人生哲学を
是非伝えてほしい。」
この一言だけでも、一日講義を受けに行った甲斐が十分にあった。そして、
「3方良し」など古来からある「道」の考え方は、人間関係における「真理」として
もう一度かみ締めなおす価値があるだろう。

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