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第134回(2005年下半期)直木賞受賞。
直後にこの本買ったのに、読み終えたのは昨日。
1年以上、本棚であたためちゃいました
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ。
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は
愛した女を守るため完全犯罪を目論む。
湯川は果たして真実に迫れるか 。
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。
いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。
運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 (Amazonより)
ある男が、命がけの純愛で隣人の女(母子)を守ろうとする。
純愛・・・でいいのかな。
やっぱり、タイトルのまんま・・・献身・・・なんでしょうか。
一途に愛する、しかも自分の人生を犠牲にし、
犯罪に手を染めてまでも。
そこまでしちゃうか・・・・・
" 白夜行
"の結末に近い?・・・と思いきや、そうではなかった。
献身的な愛ってところは両者共通してるけど、
相手女性のタイプは真逆でした。
数学の天才が、その才能を余すことなく発揮し、
論理的に組み立てられた隙のない完全犯罪。
皮肉にも、人間らしさを垣間見せたことによって、
真実を悟られるところとなるんだね・・・。
友人湯川の苦悩が切なかったです。
主人公がラストで、感情をむき出しにして泣くシーンは胸に詰まりました。
関係ないけど、そう言えば元夫も、数学が得意な人だった
(余談か・・・)
夜明けの街で---東野圭吾 ★ 2007年07月29日
ロートレック荘事件---筒井康隆 ★★★★ 2007年06月15日
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