ハゲちゃった

円形脱毛症 2





髪の毛がまとまって抜け落ちる円形脱毛症。

命に別条ない病気だが、気付いたときのショックは大きく、毎日鏡を見てため息をつくことになる。

軽症のものは、放置しても自然に治るので特別な治療を必要としない。
が広範囲に広がるものは、治療が難しくなかなか発毛しなかったり、
発毛しても再び脱毛する場合もあり、皮膚科医が治療に苦慮する疾患の一つだ。

治療には種々の方法がある。

副腎皮質ホルモン薬(ステロイド剤)の外用がよく行われる。

円形脱毛症は、免疫を担うリンパ球が間違って頭皮の毛根を攻撃するために、
脱毛する自己免疫疾患と考えられるので、ステロイド剤でリンパ球の働きを抑えようというわけだ。

ステロイド剤の外用で治りにくい場合は、ステロイド剤を注射するが、
副作用のために中止すると、再び脱毛することが多く、
長期に及ぶ全身投与は、慎重に行う必要がある。

かぶれを起こす特殊な薬品を脱毛部に塗って、弱いかぶれの皮膚炎を起こす局所免疫療法もある。
リンパ球を皮膚炎に集中させて、毛根への攻撃をそらせようというものだ。

その他、マイナス196度の液体窒素を患部に塗って凍結させ、
髪の毛を造る毛包に刺激を与えて、発毛を促す凍結療法もある。

さまざまな治療法があるということは、裏返せば絶対的な治療法が確立されていないことだ。

医師も施行錯誤をしている。

患者も根気よく治療を続ける必要がある。


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