蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「美術館の隣の動物園」

もっと早く見ておけばよかった、と後悔。
ストーリーは余り目新しいものではないが、お気に入りの作品になった。やはり登場人物のキャラがよかったのかな。
ヒロインのチュンヒは自然体で、同性の私から見たらとても魅力的な女の子。彼女と恋に落ちるチョルスも、なかなか爽やかな青年だ。

最初、チュンヒの片思いの相手に、私の好きなアン・ソンギが出てきたので、てっきり彼が相手役だと勘違いした。
アン・ソンギがにこやかに微笑んだり、壁にもたれて物思いに耽っているシーンは、ため息が出るほど素敵だった。50代の彼は、渋い大人の男の魅力に溢れている。アン・ソンギが出てくるたびに胸がドキドキしてしまった。
だから最初はチョルス役のイ・ソンジェには全然興味がなかったのだが、ヒロイン、チュンヒの心が揺れてくると、見ている私もだんだんチョルスが素敵に見えてきた。イ・ジョンヒャン監督、上手いね。この監督も女性なんだ。
私がチョルスに魅力を感じていった訳の一つは、彼の表情が優しくなっていったからだ。チョルスもまたチュンヒに惹かれ始めていくと、柔らかな笑顔で彼女を見つめているシーンが多くなった。特にバスを止めてやるシーン。
ラストは文句なしのキュートでロマンティックなシーン。何回見ただろうか。
チョルスのアゴのラインと指がとても綺麗だった。

昔、友人に陶芸家の娘がいた。彼女が男性にセクシーさを感じる場所は、「手」だと言っていた。なるほど。
それから私も男性の手に注目するようになったのだが、チョルス役のイ・ソンジェの手は、とても繊細で美しくセクシーな手だった。

やっぱり韓国映画も好き・・・だと再認識させてくれた作品だった。










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