蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「マトリックス・リローデッド」

久し振りに店に行き、「マトリックス・リローデッド」を借りてきた。
前作「マトリックス」も、パートナーが「面白い」というので、ビデオ屋で借りてみたのだ。たしかに面白かった。
しかし、「マトリックス」の続編にあたるこの作品は、はっきり言って面白くなかった。
アクションシーンは見ごたえがあるが、エージェント・スミスが100人出てくるシーンは、あまりの長さに飽きてしまった。
エージェント・スミスが次々と投げ飛ばされる画面を見ていると、まるでTVゲームをしているような錯覚にとらわれる。
一番の見所だとパートナーが言っていた、ハイウェイのシーンも「そうですか・・・?」という感じ。
前作のストーリーは、ハリウッド映画をほとんど見ない私にとって、意表をつかれ存分に楽しめたのだが、今回はなんだか手垢がついたエピソードの羅列にしか見受けられなかった。
モーフィアスとナイオビの間柄や、パーセフォニー(モニカ・ベルッチ)と夫の関係も、ありきたりではないだろうか。
パーセフォニーがネオに要求した条件も、陳腐だったしね。
一番気に入らなかったのは、次回の作品に続く形のラストシーンだったということ。
ちょっと、TVドラマを見ているんじゃないんだよ。
私は「幸運にも」、ビデオで見たからいいけど、映画館で見ていたら怒っていただろうな。
次回作を見させようという、製作側の魂胆がミエミエ。
それほどまでに、「マトリックス・レボリューション」を大勢の観客に見て欲しいのなら、観客が『ぜひ見たい!』と思わせるストーリーにしたらどうなのだ?
一番光っていたのは、やはりモニカ・ベルッチかな。
「マレーネ」を見て、女の私も彼女の色香に迷いそうになったクチ。

・・・と言いつつ、途中で見なくなるのは気持ち悪いのと、次回作にもモニカ・ベルッチが出ているらしいので、「マトリックス・レボリューション」もレンタルするんだろうな~、私。


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