蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「髑髏城の七人~アオドクロ~」




ようやく見てきた 「アオドクロ」
もう、なぜ東京ばっかりで上演すんのよ!
劇団☆新感線は関西の劇団なんだから、関西には来て欲しいよね。
「阿修羅城の瞳」は大阪でも上演しているんだし。
そういえば「アテルイ」も見てまへん。

で、「アオドクロ」
座席が前から2番目だったので、映画を見るには近すぎた。
これがホンモノの舞台だったらどんなによかったか!
こんなに前で染タ~ンが鑑賞できるんだもの。

ストーリーはそれなりに楽しめたんだけど、ちょっと「阿修羅~」に似てない?
男前だが少々お調子者の男が主人公(出門、捨之介)。そこに外部から訳ありの女がくる。(椿、沙霧)ひょんなことから昔の友人(邪空、蘭兵衛)に会い、事件に巻き込まれる。主人公のピンチを助ける道具を作る鍛冶屋(抜刀斎、カンテツ)が場を盛り上げる。
違うのはラストかな。
「阿修羅城の瞳」は見た後も切なさ全開だったけど、「アオドクロ」はスッキリしたね。
なぜって?それは見てのお楽しみ。

そういえば、染の生首が出てきたね。
欲しいような、怖いような、欲しい、怖い、欲しい、怖い、やっぱり欲しい・・・で、生首に接吻を・・・って、私はサロメか!!染ヨカナ~ン。やっぱり怖い。

ゲキ×シネという企画は、舞台を見ることの出来ない観客にも臨場感溢れるお芝居を提供すると言う意味では、いいのかもしれない。
が、難がある。
お芝居を観ている観客は、それぞれの場面を自分の好きなようにクローズアップで見たり、全体を見たりしている。
贔屓の役者を特別に見たり、自分が関心を寄せたように、好きなように舞台上を見ている。
しかしゲキ×シネはそうはいかない。
舞台上のお芝居を映像で撮っていて、もちろんお芝居のメリハリを持たせたり、客を飽きさせないように、さまざまなカメラワークで撮影している。
セリフをしゃべっている役者をクローズアップにしたり、パンしたり。

でも、私はそれがうるさかったのだ。
自分の好きなようにクローズアップにしたりすることができず、半ば強制的に見せられる。それが少々苦痛だった。
もちろん正規の映画ならば、すべて制作者側がカメラの動きなどを決めるのだが、それは「映画」として観客に見られることを意識して制作している。
しかしゲキ×シネは観客が舞台を見ているという設定で撮影してるので、何がしらかの違和感があるんだよなぁ。

ま、「髑髏城の七人」が大阪でも見られたから、よしとしなければいけないのだろうが。

そうそう、休憩の時と終演の時のアナウンスは、なんと染タンの声だった。
「帰りの電車の中で感想を話してください。****あなたの染五郎」だってさ。

私の染五郎なんでしょうか?(笑)


2005年5月26日 大阪・梅田ブルク7


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: