「空に」:後編


「ごめんねお母さん、こんな時間まで付き添ってもらって、、、」
「あたりまえのこと!母親なんだから。」
「そろそろ就寝時間だ。もぉ寝なきゃ~」
「明日は手術ね。ぜーーーーったい成功しなさいよ!」
「あたりまえじゃない!美樹は強いもん♪」
「うん、お母さんは外で見守ってるからね、、、」
「お母さん、泣いてるの!?」
「ううん、なんか目に入ったみたい、それじゃおやすみ!」
「おやすみ!!明日頑張るから♪」
美樹のお母さんは家に帰っていった
「お願いします、これ以上病状は悪化しないでください、、、」
美樹のお母さんも不安でいっぱいだった
そして、美樹が眠り始めて一時半過ぎ
「う、頭痛いなぁ、、、」
痛みで目が覚めた
「あ~、なんか中々直らない、、
 いつもはすぐおさまるんだけどなぁ~。。」
痛みは引くどころか増すばかり
「え~、、ちょっとまってまじおかしいよ
 あぁ、、、痛い。助けて、、、一磨、、、」
美樹は死に物狂いで呼び出しボタンを押した
プルルルルルルルル
少ししたら医者が入ってきた
「痛い、、、頭痛い、、、」
「これは、、、。早く、運び出せ!、、、、、、、、、、」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一磨に電話がかかるまでこのような出来事が起きていた
電話からは内容をきいていないが
美樹のお母さんの様子が明らかにおかしいので
これは美樹に何かあったに違いないと
返事もせずに電話を切った
上にスカジャンを羽織い、動きやすいジャージに着替え、
すぐさま家に鍵をかけて家を飛び出た
「クソ、クソ。美樹、どぉしたんだよ、、、」
チャリで全力疾走。人がいないので
かなりのスピードで走ることができる
約20分。病院に着いた
美樹の顔を見たい。それしか考えられなかった。
「あ、おばさん!一体、、、な、なにが!?」
「美樹の病状が悪化したみたいで、、、
 今、緊急手術室に入りました」
「嘘だろ、、。」
「あぁ、何で。あれほど悪化しないようにと
 お願いしたのに、、。神様はなんで美樹を、、。」
「・・・・・・・・・・」
一磨は黙り込んだ
少し向こうを見ると美樹のお父さんもいた
願っている、、、、。
「美樹、お父さんがついているぞ。
 絶対に元気な笑顔を見せてくれよ」
あ、笑顔。そぉだよな、今日あんな元気な笑顔を
何度も見せてくれたのに死ぬわけなんてない
空の一部になるわけがないよな
うん、ありえない。ないよ。絶対ない
美樹のお母さんもお父さんも願っている
俺も同じように心の中で「美樹、早く笑顔見せろ」と
何度も何度も唱えていた
・・・・・・・・・・・・・・
そして------------------四時間後、、、、、
手術室から医者が出てきた
美樹のお父さんがすぐに寄りかかった
「せ、先生!!!美樹は、美樹は!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「先生!!!」
美樹のお母さんまで寄りかかった
「・・・・・・・・・・・・」
黙り込んで数十秒、ようやく口を開いた
「申し訳ありません、最善を尽くしたんですが。。
 本当に申し訳ありません!あんなまだ若いお子さんを、、、」
医者も少し目が潤んでいた
「そ、そんな、、、。なんで。。」
美樹のお母さんがその場で泣き崩れた
お父さんは----魂が抜けたかのような
歩き方で椅子に座り込み顔を伏せた
そして、、、泣き崩れた
俺は、、、状況が理解できない
「え、先生、何とか大丈夫だったんですよね!?
 美樹とまた明日から話せるんっすよね!」
「本当に、、申し訳ない」
「え、なにがだよ!?なに謝ってるんすか!?
 俺は大丈夫って聞いてありがとうございますって
 先生にいいたいんだよ。なんで謝るわけ!?」
「手術は、、、、失敗しました」
ドクン。
心臓が高鳴った
エ、シッパイ!?ソレッテ、、、、
「美樹は、、、、まさか、、、」
「・・・・・・・・・」
医者はそれ以上発しなかった
「う、嘘だ、ろ。美樹は、、もぉ、、?」
そぉしたら、美樹のお母さんが寄り添った
「ありがとう、一馬君。美樹は貴方と付き合って
 本当に楽しかったと思うわ、、、
 遊びに行った話とかいろいろしてくれた、、
 美樹が辛い時も一馬君が支えてくれたわよね、、
 本当にありがとうね、、、」
それをいうと美樹のお母さんの涙はより一層増していた
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
頭、おかしくなりそうだった
医者からの言葉では信じれず
実の母親からの言葉で現実を受け止めてしまった
できれば何も言ってほしくなかった
「美樹ーーーーー!!!うわぁーーー!!!」
いつの間にか外が明るくなっていた、、、、、、、

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