surre_gather - シュールゲイザー

surre_gather - シュールゲイザー

目眩めくハーモニーの世界 1

目眩めくハーモニーの世界 1
目眩めくハーモニーの世界 2は こちら です。

BEACH BOYS.JPG

これまで掲載した素晴らしいハーモニー/コーラスを聴くことのできる曲を一覧でまとめ、随時更新を予定しています。ブラジルの音楽に若干偏りがありますが、今後とも世界のポップス、ジャズ、レゲエ、和モノとジャンル拘らずに世界を拡げられればと考えています。肉声の重なりは身体ひとつの産物で至って単純ですが、奥深く堪えがたい面白さがあり徹底して考察していきたいです。またこんな面白いコーラス作品があるなどと云う、ご覧になられる方々のオススメ作品などぜひとも教えて下さい。どうぞよろしくお願いいたします。




【ハーモニー指数 90
Louis Philippe / You Mary You
él/Cherry Red GPO23 1987


you mary you.jpgyou mary you back.jpg

ルイフィリップさんはフランスのシンガーソングライター。80年代のデビューから煌きのギターポップやハーモニーを主体とした緻密な作品を生み出している、ポップソングの匠。数多の傑作コーラスがありますが、彼の1st12インチにしてビーチボーイズをも眩ませる奇跡の名演、"You Mary You"が最高です。

端正なストリングスと折り目正しいオーケストレーションに導かれる、ルイの飴細工のようにもちっと艶やかな歌声。程なく重ねられるご本人の多重コーラスの美しさには武者震いが致します。歌声が湧き上がるにつれ結晶と結晶の化学反応が瞬く間に連結し、ブリッヂで畳み掛ける爆発的なコーラスの様は高圧炭酸水の喉越し。またジャングリーなギターカッティングの爽やかさには申し分なく、鮮烈なリズム隊の肝と成っています。高湿で抜ける様な青空の下で浴び捲りたい、素晴らしいコーラス作品です。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(天使の歌声)
9
10
10
10
8
10
8
8
7
10
ハーモニー指数
90


【ハーモニー指数 89
Beach Boys - Wouldn't it be nice ~素敵じゃないか
「Pet Sounds」1966


ペットサウンズ.jpg素敵じゃないか.jpgpetsounds.jpg

恐れ多くもビーチボーイズのペットサウンズを語るなど・・・。聴けば聴くほどに、手に余る程の輝きを放つ素晴らしい音楽です。美しい旋律、燦然としたリズム、轟くコーラス、そして潜む影。堪りませんね。

"Wouldn't it be nice"(邦題:素敵じゃないか)はアルバムの冒頭を飾る曲で、イントロから通低する溌剌としたハープシコードが印象的。勢いのあるヴォーカルと、けたたましいハーモニーの拮抗はポップそのものですが、分裂気味な曲展開や破天荒なコード進行など負の要素が非常に興味深いです。異様なまでの圧を感じられるハーモニーは、ビーチボーイズの他のどの作品よりも複雑で難解。病んだブライアンの狂気の精神性に近づける、孤高のハーモニーポップとなりました。尚、ファンリリースと思われるブートレグに、「Pet Sounds」の全編アカペラヴァージョンが存在し、"Wouldn't it be nice"のアカペラも楽しむことが出来ます。コーラスの構成をより緻密に感じることが出来てオススメです。( 試聴

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(狂気の精神性)
10
10
9
9
8
8
10
9
6
10
ハーモニー指数
89


O GRUPO / Mutante
「O Grupo」1969


O GRUPO FRONT.jpgO GRUPO Back.jpg

Raymundo Bittencourt(ハイムンド・ビッテンコウル)と云う人。ブラジル音楽のディスクガイド「ムジカロコムンド2」の"SOFTROCK,CHORUS"編巻頭には彼が関わった奥深い業として、5枚のディスクが紹介されています。(詳細は其の2で。)ソフトグルーヴマスターとして紹介される其の導入は大変興味深いものであり、彼の名前はブラジリアンミュージックを紐解く際、重要なキーワードであると確信しました。そして何と、彼がプロデューサーとして腕を振るう70年代以前に、自らがメンバーで喉を奮ったと或るソフトコーラスグループが存在し、それがO GRUPOです。(O GRUPOのクレジット表記は"Raimundo"ですが、間違いないでしょう。)ハイムンドはオ・グループのリーダーで、ハイローズの Gene Puerling 、フォーフレッシュメンのKen Albersに並ぶ、屈指のコーラスマスターなのであります。

オ・グルーポは三枚のアルバムがありますが、「ムジカロコムンド2」記載は微妙で、恐らくradioセッション盤のこちらが69年2枚目。(因みに3枚目の71年「E Coisa E Tal」ではハイムンドがメンバーに見当たりません。)群を抜いて奇知に富んだ"Mutante"には絶句。軽快なイントロから紡がれる華麗なオーケストラが優雅そのもの。圧死寸前のユニゾンコーラスでも悶絶ものですが、中盤で解き放たれるハモリは重量感たっぷりで将に男声コーラスの醍醐味です。アウトロで不安定な転調をさせ、濃いテンションのまま持続する緊張感も聴き処です。ハイムンドの手法は流れるようなアレンジで、ハーモニー主体ではありながら決してそれを嫌味に聴かせない。録音の妙もあると思いますが、和音の角を感じさせない肌理の細かいハーモニーは絶品です。( 試聴 )

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(ソフトグルーヴマスター)
9
8
10
10
9
10
8
9
6
10
ハーモニー指数
89



【ハーモニー指数 88
Ceu da Boca - Bumba Meu Boi da Boa Hora
「Ceu da Boca」Ceu1981 (1981)


ceu da boca.jpgceu da boca back.jpg

11人組み、ブラジルのコーラスグループ。ここまでくるとちょっとした合唱団ですね。81年と云う、レアグルーヴ対象としては少々遅いデビューですが、最新型のクラシックスと云いたくなる素晴らしい出来の作品。誰だ、74年以降のレコードは買わない、なんて言ってる奴は。

大地の息吹を感じさせるイントロから、淀みなく進行する7/4拍子と云うギミックな幾何学的リズム。起伏の矢鱈激しいメロディと疾走感溢れるタイトな演奏が織り成す、異様な化学反応を感じられます。そして何より、11コーラスの物凄い迫力、此れは他のどのヴォーカルグループにも無い魅力的な要素ですね。多重コーラスでは到達出来ない圧巻の音障りは見事。喉元から熱気汁が込み上げます。コーラスのアレンジにしても甘さを全く感じさせない、鬼気迫る最高に考え抜かれた作品。グループとしては他のアーティスト作品に多くクレジットが見られていますので、セッションコーラスグループとしても当時は活躍していたようです。

この曲はもちろん最高なのですが、アルバム通して全て最高。グループはその後82年、83年と作品が残っているようで、こちらも大変気になるところです。00年に「MILLENIUMN」と云うベスト盤が出ており、比較的入手易いようですので興味持たれましたら是非とも聴いてみて下さい。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(11コーラスの迫力)
9
10
10
9
8
9
8
7
8
10
ハーモニー指数
88



【ハーモニー指数 87
BEACH BOYS - Girls On The Beach ~浜辺の乙女
「ALL SUMMER LONG」(1964)


all summer long.jpgbeach boys 64.jpg

全てのビーチボーイズうん蓄をすっ飛ばして、この曲が一番好きです。のっけからの高気圧なコーラスに切り込む、ブライアンの劈くファルセットが圧倒的。バラードの夢見心地を最大限に活かせる3連リズムで、特有の影を落とした絶妙に艶のあるメロディ、豊潤に鳴り続けるドリーミーなコーラスは只、感動的。全体に高低の異常に幅広い音域で、これぞコーラスグループと云う醍醐味を堪能出来ます。歌詞を打つ箇所と、伸びのあるフレーズを聴かせる変化など、最小限の変化で最大の緩急を生み出し飽きることが無い。ささやかに寄せては返す波打ち際の刹那を思わせ、情景が浮かぶようです。途中のデニスの渋すぎるブレイクも切なく心に突き刺さり、ダメ押しの転調で感動は最高潮に。ドゥーワップ、フォーフレッシュメン、フィルスペクターなどの音響、コーラススタイルをひとまずは集大成した初期に於ける傑作中の傑作だと思います。
メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(切なさ)
10
8
9
9
10
7
8
9
7
10
ハーモニー指数
87


BOCA LIVRE - BOCA LIVRE
BL0001 1979


BocaLivre 1979 front.jpgboca livre 1979 back.jpg

ブラジリアンコーラスの名盤数在れど、此処まで清涼感に溢れた一枚もないのではないでしょうか。ボカ・リヴリ、と云うブラジルポップス界(所謂MPB)の男声コーラスグループ、1979年自主制作盤だそうです。兎にも角にも1曲目の"QUEM TEM A VIOLA"には圧巻。爆発する疾走感と煌びやかなアルペジオ、難解な変拍子も独自のスパイスとなり目眩めくような感覚です。2曲目の"Toada"にしても壮大な曲想がメロメロに甘く心地よい名曲。この二曲だけでもアルバムを聴く価値ありそうですが、11曲全てがメロディ・リズム・ハーモニーの三要素で新しい肌触りを感じ取れる大傑作であります。

こちらの動画は恐らく当時のものではありませんが、後年のグループによる心温まるセッション。ドライヴがかかる1分50秒くらいからが見ものです。時々ハモらず、高い声苦しそう~ってのはご愛嬌、皆さん楽しそうですね。 QUEM TEM A VIOLA(session)
メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(ミナスの清涼感)
10
8
8
9
9
8
8
9
8
10
ハーモニー指数
87


OSMAR MILITO and Quarteto Forma / To Rio with Love
「...E DEIXA O RELÓGIO ANDAR」Som livre 1971


osmar milit.jpgback cover.jpg

オズマールミリトはブラジリアンソフトロック界でマルコスヴァーリと双璧を成す偉大なるコンポーザー。こちらで取上げた サントラ「SELVA DE PEDRA」 にも、オズマールミリトとクアルテートフォルマの傑作コーラスが収録されています。クアルテートフォルマはオズマールの専属コーラスグループの様な印象が御座いますが、そうとも限らず活躍は多岐に渡る職業コーラスグループのようです。いつかコンプリートしたい!

オズマールの1stアルバムより、噴き上がるハーモニーが只心地良い"Ao Rio,com amor(To Rio with Love)"を。汗染みの五月薫風さながら豊潤なトレモロに誘われて、清涼剤の様なテンションコードが飛び交う素晴らしいコーラス作品。お決まりの転調も軽やかに、淀みない混声ハーモニーの純度ときたら絶品。全体を包む柔らかいフルートの音色が楽曲の肝でしょうか、ひたすら埋れたい心地。ちょっと気持ちの良いお天気の日に歩くような速さで進行する透明な時間、至福の3分間です。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(フルートの埋れたい音色)
10
9
10
10
8
8
7
8
7
10
ハーモニー指数
87



【ハーモニー指数 86
The Oracle / The Night We Fell In Love
Verve/Forecast KF 5075 (1967)

oracle.jpg

アメリカンハーモニーポップス最重要人物の一人、Curt Boettcher(カートベッチャー)プロデュースでシングル1枚のみのグループ。彼が関わったプロジェクトは星の数ほどあるようで、とても追い切れません。有名なところでミレニウム、アソシエーション、バーズ、後期はエルトンジョンからビーチボーイズまでこなす鬼才。

オラクル、と云う無名のグループですが、この曲は山下達郎さんのラジオでも放送されたことがありました。この時期のサイケ色が強いカートプロデュースの中でも、メロディの明るさと和音の彩りで、楽曲の煌きが際立つ傑作。(B面はシタール、不協和音のどサイケで灰色に曇った暗黒曲。)A面のこちら、乾いたリードヴォーカルは非常に伸びやかに駆け上がり、複雑で濃密なコーラスの洪水と供に感動を誘います。リズムを刻む高音のシンセ、フリーキーな笛などはサイケの手法そのものですが、飛び抜けて明るい楽曲のお陰で洗練されたソフトコーラスとして存分に楽しめる仕様。ビーチボーイズとは一線を画すカートベッチャーの個性は、和音の構成や楽器の音色など如実に表れるようです。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(洗練されたサイケコーラス)
10
10
8
9
9
9
7
8
6
10
ハーモニー指数
86



【ハーモニー指数 85
RIVER - You're The Song(That I Can't Stop Singing) (1975)

TR harmony works inthe studio 71-93 insert.JPG

ブリティッシュ・キング・オブ・ハーモニーこと、トニーリヴァース渾身の一曲。元々はジョンペリーというシンガーとのデュオでハリウッドフリーウェイのテイクが原曲。このテイクに満足いかなかったと云うトニーリヴァースが75年に再演、此方のヴァージョンがやはり凄い。

魂の浮遊するようなサイケ感覚のイントロから只ならぬ予感。カッティングの煌びやかな妙も絶妙の、世紀の名曲に相応しい面構えだと思います。胸に訴えかける気概溢れるメロディを、感極まったファルセットツインヴォーカルが完璧なラインを形成し、徐々に重なり合うヴォーカリーズ、コーラスで効果的に配置したこれ以上ないアレンジ。さり気なく転調させる技も感動的な展開です。ストリングスの駆け抜けるトレモロを筆頭に、ハーモニーアレンジと最高の食べ合わせとなったオーケストレーションも素晴らしく幸せな、ソフロ×グルーヴィソウルの傑作。(エムレコードの「Tony Rivers Harmony Works in the Studio 1971-1998」という良コンピにて、両方のヴァージョンを聴くことが出来ます。)

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(感極まる表現力)
10
9
9
8
7
9
7
9
7
10
ハーモニー指数
85


QUARTETO 004 / VIAGEM
「Retrato em branco e preto」1968


Quarteto 004 front.jpgquarteto 004 back.jpg

クアルテート004(ダブルオークアトロとでも呼ぶのかな??)はエドゥロボのアルバム参加、トムジョビン、マルコスヴァーリとの親交、クララヌーンとの共演などでも有名なブラジルの実力派コーラスグループです。ジョビンが演奏でサポートしている珠玉の名演"Vou Te Contar"がカルトな選曲で定評があるコンピ「Bossa Nova Exciting Jazz Samba Rhythms」に収録されたりしました。

邦題「白と黒のポートレイト」と云う大変に美しいアルバム。"VIAGEM"はもちろんマルコスヴァーリのカヴァーで、繊細で優雅なワルツ調から始まり、後半の弾け飛ぶフレッシュなオープンハーモニーが素晴らしい極上の一曲。ユニゾンによるタメのあるメロディで暗に感情を限界まで抑え込み、ここぞとばかりに青天井なハーモニーを爆発させる、緩急極めた構成にはゾクゾク致します。コーラスの腕は確かで、トップテノールの自然な声色が全体に溶け込みかなり巧い。アルバム一枚しか確認出来ないのが惜しいばかりです。尚、66年にアルバム未収録EPがあるようで、こちらも非常に気になるところ。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(トップテノールの技巧)
10
10
9
8
7
8
9
8
6
10
ハーモニー指数
85


Mascara - Harpsichord Party
VA / 「Brazilian Sounds From Paris」


zzbraziliansoundsfrom_101b.jpg

誰が言い出したのか分からないがMascaraと云うグループこそ、フレンチブラジリアンコーラスの最高峰、 LES MASQUES の覆面グループだそうで・・・。かつて橋本徹さんはフレンチジャズのJUMPING JACQUESのメンバーが実はLES MASQUESだった、なんて仰っていたことがありますが、それは多分、違うと思う。こちらのコンピ、マスカラの収録曲は全世界初見参、コーラス好きには大注目、堪らなく唸らせる録音となりました。他にも録音あるんでしょうか。ン万払ってでも聴いてみたい私は、ビョーキ末期でしょうか。

華やかに乱れ咲く冒頭のハープシコードは、なんとポールモーリアのSiver Finger Tipsと云う曲で鮮やかにぶっこ抜かれてましたが、DJ達の間ではごく有名な大ネタなのでしょうか。高揚するスピードと、ざっくりと優雅なストリングスのパートを入り混じる構成は、やはりマスケスの傑作アルバムを思い起こします。しっかりした重量感あるコーラスに、サンバの舞い上がる軽妙なリズムの食べ合わせが最高のバランス感覚を保っています。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(乱れ咲くハープシコード)
8
9
8
10
7
9
9
9
6
10
ハーモニー指数
85


The Hi-Lo's / MISTY
「Back Again」MPS 14330 (1979)


backagain.gifbackagainback.gif

ジーン・ピュアリングといえば個人的にはやはりハイローズです。「CAFE APRES-MIDI~ROUX」に収録された狂い咲きのカーニヴァル調が死ぬほど好きで好きで、速攻でアルバムを手に入れたものです。79年の再結成時アルバム、「BACK AGAIN」もよく聴く一枚。こちらに収録の"MISTY"がやはり素晴らしいですね。軽快なボッサのシンコペートが非常に瑞々しく、しばし心奪われます。下品な開離和音を上品にオブラートに包んだ口当たりも魅力的。少々業が過ぎるヴォーカルワークも、紳士的なラテンアレンジでバランスが取れている好テイクだと思います。刺激の強いハーモニースタイルが嫌われることもあるようですが、やはり百戦錬磨、開放的な若気を散りばめつつの鉄壁のハーモニーは流石。其れを活かせるジーン・ピュアリングのヴォーカルアレンジメント、ハーモニーワークの妙が光る傑作。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(業深き和声)
9
9
10
8
8
9
7
8
7
10
ハーモニー指数
85


The Third Wave / Wave's Lament
「Here And Now」(1970)


third wave.jpgthird wave back.jpg

13歳から19歳までの女の子5人組みということで、声年齢はちきれんばかりのチルドレンコーラス。女声特有のイヤらしいビブラートなどは全く無く、あどけなさの残るピュアでストレートな歌唱が大変美しいです。サバービアスイートでも勿論紹介されており、橋本徹氏の関連コンピでは既に10曲中3曲が収録済みという凄い作品。それ以外でも全て捨て曲なし、ジャジーでブラジリアン風味もほのかに香る、この季節にぴったりの涼しげなアルバムです。

1曲目はジャズボッサ風なイントロから炸裂するロリータスキャットが最高の心地。暫くしてゆったりとテンポを落とす変化も絶妙。メンバーおのおのの声の線が非常に細い割に、ハーモニーがぴたりと決まっているので余計クールに聴こえます。肉体的なリズム感に余裕綽々で幼い表情のコーラスをかます様は、ギャップを感じながらも何とも痛快です。時々翳りのある難解な和音も織り交ぜながら、大人っぽく魅せる姿がまたそそりますね。( 試聴

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(あどけない表情のコーラス)
8
8
10
8
7
8
9
10
7
10
ハーモニー指数
85


Michel Legrand / Theme De La Piscine
OST「La Piscine(邦題:太陽が知っている)」1969


208495.jpg

ミッシェルルグランの『La Piscine(太陽が知っている)』一曲目"Theme De La Piscine"、ジャズのスキャット作品はじっとりと湿った圧倒的なコーラスでかなり高水準。コーラスはスウィングルシンガーズの方とのことで、外れることはない安定した充実感があります。それにつけても、ルグランの真骨頂、溜息が出るような珠玉のオーケストラアレンジには脱帽。盛り上がりにかけて高みに高みに上り詰める抑えが効かないコード進行が、単なる声の芸術を極みにまで昇華している感動があります。中盤にフッとラフなタッチに変化する様も粋そのもの、最高。10枚聴いて一曲くらいこのような大当たりがあると、報われますね。

映画はもちろんみたことがありませんが、サントラはオルガンのファンキートラックあり、爆走するスキャット作品あり、ウィスパー系ソフトロックあり、かなり際どいバランス感覚。スクリーンでの内容が気になるところです。そもそも、ここで載っけているサントラについては全て映画をみたことがありません。上映さえあれば駆けつけるんだけどな。サントラはほぼ全て上質、聴くばっかりで妄想膨らませ、悶々とする日々なのであります。

メロディ
コーラス効果
和声純度
BPM効果
リヴァーブ
器楽
緩急
イントロ
長さ
ボーナス(ルグランジャズ真骨頂)
8
9
10
7
8
9
9
7
8
10
ハーモニー指数
85




RIVERS.JPGNOVI.jpg

工事中


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: