伊江島編その7 オホバの絶景


ああもうほっぺたの筋肉がゆるみっぱなしだ。

船長がにこにこしてバーテンの椅子に座っている。
とてもダイビングのオーナーはともかく夜はバーテンダー
にはやがわりしているとは、失礼ながら思えなかった。
でもこうしてバーテンの向こうの立ち姿はなんとも
いえない紳士肌というのか・・
明日は一緒にきた友達の誕生日だ。
どうやら何か企んでいるらしいが、まだひみつらしい。

早く行かないと日が暮れそうだったので急いでボートは
出ていく。またも先ほどと同じ東へとボートは進む。
オホバというこれも有名なポイントへとエントリーして
いく。

瀬に沿って移動していくと底なしのドロップオフが
立ちふさがり、闇から水深5m程度まで立ち上がる
崖がそびえたつ。私は1年前に行った徳之島のこと
を思い出していた。

昨年の夏だから20本にも満たないダイブ数で行った
こともあって、体を思うように制御できず、砂地で
おっこちて砂煙をあげるわ、蹴るわ、突然耳抜きが
できなくなって先にエグジットしたりしていたにも
かかわらず、潮が止まっている時に運良くあたり、
トンバラという普段から流れのある上級ポイントへと
エントリーした時の絶景にとても似ていた。

美しい。最高のヒーリングダイブを満喫。

この日の透明度はまたも30mを超えていた。
海上は相変わらずの波だが水中は非常に良好な
状態が続いている。
ダイブコンピューターも大分窒素が溜まって来た
のであまり深い深度には居られない状態になって
きた。私の使用ダイコンはSプロのナイトロックス
仕様で潜水のマルチレベルの情報を得る能力が
どうもBイズムのオプティマスより落ちるらしくて、
減圧に非常に厳しいサインをだす。

段々ツアーの日を重ねるにつれてすぐに減圧限界が
せばまっていくのが目に見えて現れる。
ああこればっかは失敗だ。
Bイズムの方にしておけば良かった。
と長距離ツアーに行くたびに思う。

さて、明日はどこに行こう?
今日の夜もにわとりさんに挨拶してから部屋に帰る。
このにわとりいくら放っておいてもここに戻ってくる
というんだから恐れ入る。

にわとり様が通るろうかというのも珍しいよね。

明日は海も穏やかになる予報だと聞く。
さあ、明日もがんがん潜るぞ!


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