織部焼き

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これらの変テコな陶器はなんだろう？そう思われた方もいらっしゃると思います
これらは「織部焼き」と云われる物です

その「織部焼き」の中で代表される人物が　桃山時代の武将出身の
古田織部正重然（ふるたおりべまさしげなり:１５４４～１６１５）です

茶の湯は千利休の七哲の一人で、師の死後
豪快な茶の湯を教えたことでも知られているみたいです

武将としての経歴は信長～秀吉～家康とゆう
名立たる武将に仕えていた戦国大名です

織部焼の豪快さ　斬新さ　センスといったものは、
古田織部の芸術的感性を抜きにしては語れないと思います

古田織部は秀吉が没した後、隠居していたが家康に口説かれて
将軍徳川秀忠の茶道指南役になります

そんな折、秀吉が没して次に天下を狙うは徳川家康でした

豊臣家を潰すべく口実を探す徳川家。。
世の中のムードはもう家康が天下人です。古田織部はそんな家康に物怖じせず
「豊臣を生かしつつ、国を治める方向を家康に暗に示したとも伝えられています」

家康はもう70歳を過ぎていました
徳川幕府の安泰のために
不安の種はすべて排除したいと考えていた家康にとって古田織部は危険な存在であったようです

なぜなら彼、古田織部は「政と茶は別である」
身分の上下にこだわらない開放的で合理的な
「自然あるがままの美」を尊重して、茶の湯の世界をリードしていました

対する家康はキリシタン大名らを弾圧し
豊臣を滅亡させることにエネルギーを注ぐようになっていたので

古田織部の平和主義と自由な交流（異教徒や外人との交流）は
危険極まりないと判断したようです

彼は生まれる時代を間違えましたね（涙）

芸術に必要なエネルギーの源を、時の権力者「徳川家康」の権力により
危険なものと判断されて「大阪夏の陣」で豊臣家を滅亡させた後に
反逆の罪により切腹を命じられました

枠に捕らわれない自由な発想を好んだ「信長」
派手好きで芸術を好んだ「秀吉」
これらの元で古田織部は感性を磨いたとされます

そして家康に召抱えられながらも切腹を命じられ
古田織部は「一言も弁明せずにその命に従った」とされ
一族男子はすべて切腹（涙）
古田家の財産、領地は徳川幕府に没収され
お家断絶となる。。織部72歳の時であった（泣）

彼は自分の信念を曲げない人であったらしい

秀吉が在命している頃
師匠の「千利休」が秀吉に切腹を命じられます
天下人秀吉に罪人にされた「千利休」に近づく者はいなくなりました
罪人と通じる者は自分も処刑されるからです。。。

秀吉にばれたらどんな仕打ちが待っているかは知っていながら
境に下る「千利休」を古田織部は「淀」で見送ったとゆうエピソードがあるんです
「一度結んだ人と人との絆は生涯大切にする」とゆう義の信念ですね

さてさてその「織部焼き」にも色々ある訳ですが
主に代表されるのが「織部黒」と「黒織部」ですかね

「織部黒」→胴部に変化を加えた沓茶碗。絵柄のないものを「織部黒」
「黒織部」→胴部に変化を加えた沓茶碗。絵柄のあるものを「黒織部」

絵柄があるかないかの違いみたいですね

織部黒
織部黒茶碗

黒織部

そして今現代も脈々と「織部焼き」は受け継がれています

黒織部織部(切子) 抹茶碗（現代物）

中島正雄作

これら現代物の茶碗は名前の売れてない人の作であれば安く買えます
安いのでたしか2500円くらいから買えます（←曖昧でゴメンナサイ）
それこそ歴史のある古い茶碗であれば何十万とか平気でしますけど（汗）

いつか美濃の方に行く機会があれば是非「織部焼き」を手で触れて目で見て
財布と相談しながら買って部屋のインテリアにしたいものです（＞＜）ｂ

この崩しの美学は陶器だけでなく
「絵」→ピカソや
「音楽」→70年代の「マイルスディヴィス」や「ジミヘン」
にも通じるものがあると思います
完璧な物は飽きがくるのもで
多少崩れていた方が自分は色々な発見があって好きです
「人間」もそうかもしれません
完璧などとゆうものはこの世に存在しないとも思うからです
人それぞれが自由な発想で観て聴いてそれを尊重する
個性を尊重すると言ったところでしょうか
完璧を求めたら絵の下手な人は画家にはなれないし
精密機械のように楽器を弾けない人はミュージシャンになれない
美貌が良くなければ俳優さんにはなれない。。などなど
完璧を人に強く求めない限り「争い」は生まれないんじゃないかな～
とも思う今日この頃です

※話は脱線しましたが「織部焼き」には皿や瓶などもあります
他にも色々種類はあります。上記で紹介したのは茶碗になりましたけど※

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