シャチョ~が行く!

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第二章 ~髪型~



俺が大先生のことを「うざくて絡みにくい先輩」と思い出したのは。

そうだ、思い出したぞ。

あれは確か中二の秋ぐらいだったな…。


…
……
………


俺は当時まだ大先生はいい人だと思っていた。

まぁ入って日もあまり経ってなかったから、仕方ないといえば仕方ない。

必要も無いのに、忘れずに寒さを提供する寒気団とはうらはらに、

季節も時間も忘れて剣道に没頭する時間ボケ剣道オタクがそこにいた。


「よう!ちょwこの髪型見てやwww」

挨拶もそこそこに髪の毛の話題に入る大先生。

今思えば恐ろしくウザいな。


「あぁ・・散髪したんですか?」


「おぉ!そうやねんけど、それより見るところがあるやろがwww」


どうやら突き所を間違えたようだ。

ビクともしてないようだが。


「ん~…ちょっとわかりませんね…」


「お前見る目無いなぁw ほれ!髪型やww」


吹き上げ花火の出来損ない見たいな破裂の仕方をした髪型がそこにあった。

簡単に言うと、顔左半分だけワックス。右半分何もつけてない状態だな。


「あぁ~髪型ですか、それがどうしました?」


「俺この髪型道明寺風にしてみてんけど、どう?www」


fm、道明寺とは「花より男子」に出てくるマツジュンがやってるやつだな。

しかし俺はこの時、その道明寺とやらを知らなかった。

元々そういうドラマは見ない性質で、偶然見たドラマは見逃したくないので全部見るぐらいの程度だった。

そして俺はこう答えてしまった。


「あぁーそれっぽいですね」


この時点で、俺の優雅な自由時間および彼の今後の運命が消え去った。

この後マツジュンと俺様スタイルについて延々と語られた。

そしてこの瞬間、「大先生」と名指された異次元移動物体に対して、「ウザい」という感情が生まれたのであった。


………
……
…


正直言ってウザかった。

その場で「死ね」とでも言っておくべきであっただろうか。

まぁどちらにしても変態ナルシストには中耳に届くか届かないかぐらいの言葉で、サラッとスルーしただろう。

でも今思えばこれは軽い序章に過ぎなかったな。

そういえばあの時なんか…


(つづく)

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