シャチョ~が行く!

シャチョ~が行く!

第四章 ~試合~



まぁ所詮は他県との練習試合に過ぎんのだが…。

とやかく言っている間に相手校の道場に着いてしまった。

俺たち選手一同は「アップ」なる体力の無駄遣い行為を行ってから試合に臨むことにした。

その時の大先生のテンションは言うまでも無いだろう。


さて、前回言ったことを覚えているだろうか。

「上段を始めてから一週間」

この言葉をよく覚えていて欲しい。


試合が始まり、まずは高校生のみで練習試合が始まる。

俺たち一年生は邪魔といわんばかりに雑用を押し付けてくる顧問に腹立たしく思いながら、適当にビデオを撮っていた。

俺に練習試合に出れるチャンスが回ってきたのがラストの試合。

試合をボーっと待っている俺の袴の裾を誰かが引っ張った。


それはあいつだった。

今日も顔に泥を塗りたくったそいつ───別にごまかす必要は無いのだが───はちょっと鬱気味になっている俺にこういった。


「おいシャチョ~、上段で試合しろよ」


…さてこれで先ほど覚えておいて欲しいといった言葉が生かされるわけだ。

ありえないだろう。

どの技術のどの師匠と弟子を見ても、わずか一週間で表舞台に立たせる大馬鹿師匠はいないだろう。

しかしえらい馬鹿がそこにいた。


それを耳にした顧問&同級生が大先生に向かって弾幕射撃。

フルボッコ大先生はあえなくダウンし、俺はなんとか助かった。

上段で大恥かくのも嫌だったしな。


まだこれはマシな方で、もっとひどいのもあったんだなそういえば。

あぁー初めてこれを見た人、この話はフィクションではありません。

んでからもう一つ、彼の伝説は現在進行形「ing」です。

決して「have ~ed」とか「did」とかではありません。


さて、次は何について説明しようかな…。


(つづく)

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