シャチョ~が行く!

シャチョ~が行く!

第五章 ~引退~



彼の引退試合は華麗なる物であったのだ…


…
……
………


やはり引退試合ということもあって、一週間前の彼を含めた3年生はピリピリしていた。

彼の顔だけはおチャラけていたが、そこはスルーしておこう。

なんか「自分を追い込む」がどうので、必死に練習してたなぁ。

どうのこうのしている間に、試合の日が来てしまった。

来なくていいのに…。


彼のポジションは次峰だったと思う。

まぁ単純に言ったら、「一番弱い奴のポジション」かな。

サッカーだとどうでもいいDF、野球だと8番ライト。


彼の試合を実況しよう。いや、してやろうじゃないか。

「さぁ始まりました。

おっといきなりロケット面!しかしはずしたぁぁぁ!

さぁ間合いを切って…面!おっとはずしたぁぁぁ!

ここで相手の篭手打ちを交わして面!おっとはずしたぁぁぁ!

(以下略

おっとここでタイムアップだぁ!」


ごめん、これは俺が悪いんじゃない。

クレームなら彼につけてくれ。


そして大将同士の戦いが終わり、同点であることが発覚した。

この場合は代表同士の一本勝負とかどうとか言ってましたね。

結果は負け。

ここで引退が決定。

3年生涙目。


大先生半笑い。

どういうことなんだか…。


………
……
…


彼は一応引退したことになっています。

が

何故だろう、どうしてだろう。

毎日挌技場で会う気がする。

夢か?現実か?

どっちにしろ嫌だがな。

彼には再度通告したほうがよいのだろうか。

引退日間違えてるのかな?

「戦力外通告です」か「あなたの役目というか人生はもう終わりました」かのどちらの言葉で声をかけようか悩んでいる所に、


彼がやってきた…


(つづく)

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: