シャチョ~が行く!

シャチョ~が行く!

第六章 ~最近~




絡みにくいオブザイヤーを毎年あげたくなるような人物が目の前に現れた。


「あぁぁこんちわー」


こいつにはこの程度の挨拶でいいだろう。

どうせ聞いてないのだから。


「ところでシャチョ~、試合どうやってん?」


なんで最後のほう小声になってんだよ。隠すことか?


「あぁ二回戦で負けました。某最強高校に」


大げさとかそういうのは無い。

何故ならインターハイにも毎年行ってるような所だからな。

その高校が我が校の兄弟校なのは言うまでもないが…。


「んで相手は誰やってん?」

「~です」


俺は二年生の選手の名前を言った。


「あぁーやっぱ無理かwしゃーないしゃーないwww」


なんかやけに楽しそうだな。存在自体が腹立たしいのに、この妙な微笑を見てると殺したくなる。直視しないでおこう。俺はまだ前科は欲しくない。


「一回戦は?ww」


俺は事実を述べた。


「相上段で引き分けでした」


ミスった。完全にミスだった。

ワニに「これどうぞ」と自分の手を差し出したようなものだった。


「おお!相上段か!」


この言葉は彼にとっては大好物なのである。


この後しばらくの間つかまってしまった俺は、彼の超絶追撃から何とか逃れ、無駄授業に足を運ぶのであった。




さて最近の彼を紹介したところで、次は再び引退直後に戻りたいと思う。

直後というのも本当に直後で、負けた試合の夜の打ち上げ的な食事会の時の彼を紹介しよう。

午後6時半駅前集合。

俺が15分前に着くと、


既に彼はいたのであった…


(つづく)

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