シャチョ~が行く!

シャチョ~が行く!

第七章 ~陰謀~


……
………


あまりに楽しみだったのだろう。

笑顔の度合いがどう見ても試合より楽しそうだ。

全員で集合して、とある串揚げ屋に移動した。

俺が食事会に来た理由なんざ簡単だ。

なぜなら、おごってもらえるからだ。



さて、彼にはちょっとした陰謀があった。

と、されていた。

というのも彼にはこういった伝説を持っていた。


「フラれた女は星の数」


星の数とは言いすぎだと思うが、噂では14回フラれたそうだ。

その14回の中に、なんと我が剣道部マネージャーが含まれていた。しかも大先生と同学年。

大先生はそのマネージャーに4回アタックして、見事に4回フラれた。

この勝率を、現役時代に出して欲しかったねぇ。

そしてなんと今回、5回目に挑戦しようという空気というか噂というかが立っていた。

なんどダウンしても立ち上がる精神、是非是非見習いたい。



そして食事はそれぞれ席が決まっているわけでもなく、引退する3年生の先輩と一緒に座った。

話の流れと雰囲気から、3年生のある人物以外ということは読み取って欲しい。

食事が終わり、俺は大学生の先輩にある通告を受けた。


「あの~シャチョ~、悪いけど2500円くれるかい?」


え?

今何て言いました?

2500円がどうのとか…


「そう、2500円、今日の食事代な」


あれ?おごってもらえるんじゃ…


「あれ~言ってなかったっけ?おごんのは試合出た人だけって…」


やっちまった。

あぁなんかそんなことも言ってたような気がするようなしないような…。

これはOGの先輩の陰謀か?


とりあえず予備金はたんまり持ってきておいたので、精算を終え、外に出る。

さて剣道部員ならあのイベントを忘れてはいけないだろう。


大先生告白タイム


どこでアタックするのか、いつ告白するのかワクワクしていた矢先、大先生は俺たちがいる集団に向かってこう言った。


「俺、そろそろ帰るわ」


ん?何だって?


「もう時間遅いし、はよ帰らな」


これは短縮文字で言う、「KY」とかいうやつなんだろうか。俺は使わんからわからんが。

その言葉を残して立ち去った。

俺たちは唖然。

マネージャーの先輩は安堵の表情を浮かべている。

まぁ当然だろう。

俺なんか喋りかけられても殴りそうになるのに、告白なんかされたら、慰謝料10億ドル貰っても足らんぐらいだ。



彼の引退っちゅーイベントもあっという間に終了。

夜の11時に帰った俺は、母親様にこっぴどく叱られ、次の日に引越しという多忙な時間を過ごした。


………
……
…


こんなこった。

さていつか言っただろうか、

彼は引退という日にちを間違えているという事を。

次は彼の引退後の日々を紹介しよう。

無駄にも程がある彼の日々を…


(つづく)

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