シャチョ~が行く!

シャチョ~が行く!

第一章 ~出会い~


……
………



…ん、今は何時だ?

携帯を見る。

たった今7時3分になろうとしているところだ。

そうか、そうなのか、そうなんだろ?


待ちに待った高校生活の始まりだ。


そりゃあ先輩に「授業中は遊び放題」とか言われたら、誰でも楽しみになるでしょうが。

ならんやつがいたらここに召還してくれ、大先生でも生け贄にしてやるから。


正直言って、高校なんぞ「テキトーに勉強してテキトーに毎日を過ごせばいい、せかせかするのは中学まででいいんだ。」

とか思ってたな。

いや、これは今の現状に対する欲求不満を解消しようと合理化しているわけでは無いんだ。そうだ、そうなんだ。

ただね、入学式に行って愕然としたよ。


初めて見た担任教師にね。





俺は慣れた登下校ハイキングコースをせかせか登り、慣れた顔ぶれと慣れない顔ぶれを同時に見ながら、学校に到着。

緊張のクラス分けである。

この場に居合わせた人物は、俺のレアな喜怒哀楽の表情が見られただろう。

そして担任に目をやる。あの人じゃなければいいんだが…。




7組担任「カキゴオリ先生」




こんな奴この学校にいたか?名前からして女性だろうが、まぁ顔を見てくるか。

戦闘データを持たない自軍は、慎重に行くべし。と大先生にも何度も言われたことなので、完璧な敬語で初陣を交わす。


「あっ、7組ココであってますか?」


どこがどう完璧な敬語かはまぁ戸棚にでもしまって鍵をかけておけ。


「はいぃ、ここが7組ですぅぅ。名前…教えてもらえます?」


初交戦の感想、「勝ったな」


「シャチョ~です」


「あっ、シャチョ~君ですねぇ、これから一年間よろしくお願いしまぁす」




そのまま俺はその場を去った。

正直言おう、「パッと見、30半ば」

口調からして、「いろんな学校をたらいまわしにされたあげく、この学校に搬入された」

さぁ俺の予想はまた当たるのかぁ?




教室に移動した俺たちは、まず先生の自己紹介を受けることになった。

副担任は中学校からお世話になっていた馴染み深い先生である。

問題は担任だ、何せデータ不足だからな。

コホンと咳払いをしたカキゴオリ先生は、自己紹介を始めた。


「えぇと、私の名前はカキゴオリといいまぁす。この学校は初めてで…」


俺の予想的中。


「なんで、内部の人も外部の人も、親しくやりましょーう」


パーフェクトに無関係な繋がりだ。

これでこの先生が初めてこの学校に来たことがわかった。

問題はその次にある。


「年齢」


付け足すように、カキゴオリ先生は話を続けた。


「他…話すことないんですけどぉ、年齢は一応26歳でぇす」


…ん?今何と?


「大学院を卒業して、ここにきましたぁ」


俺の予想、大外れ。

まさか二十代だとは思いもよらなかった。

と、いうかありえない、信じたくない、出来れば「ウソでした」と言って欲しい。

俺の欲求不満はふくれるばかりである。


クラスのみんなはどう思ってたかはしったこっちゃねぇ、俺はとにかく唖然だった。

この先生はこのペースで一年を過ごす気なのか…。

先が思いやられるぜ…


………
……
…


とまぁ入学式の日について考えてたわけだが、

いろんな意味で、俺の予想は的中したのかもしれない。

というか、的中しそうだ。

わけがわからんとか、そういうツッコミは、これからのカキゴオリ先生の行動を見てからにしてほしいなぁ。


いや、まさかあんなことになるとは思ってなかったから…


(つづく)

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