約束の19時を過ぎた。
彼はやって来ない。
30分待った。
待っているのは平気、会えればそれでいい。
ほんの短い時間でも、彼に会えたらそれでよかった・・・。
1時間待った。
もしも、このときに携帯電話があったら・・・。
2時間待った。
新幹線の時間がせまる。
たぶん彼は来ないだろう・・・。そんな気がしていた。
いろんな思いがうずまくなか、名古屋まで帰る新幹線を逃した。
来た時と同じホテルに電話する。
都合よく開いていたので、一泊して翌日早朝に名古屋に帰った。
それっきり、彼との連絡は途絶え、最後の学生生活を
妙に まじめに過ごしていた。
ゴールデンウィークには実家に帰り
さらなる国家試験にむけて勉強に励む。
寮に帰ると、一件の電話があったことを知った。
どうやら、彼からだったが、しのぶは連絡をしなかった。
もう、諦めていたから、私の気持ちが長く続いていたのは
近くにいていつでも会える彼がいたから。
何かあったときに話をきいてくれる彼がいたから。
桜の咲く季節に、駅裏のおでん屋さんへいったとき、
おでん屋さんの店主にずばり
「最近、彼と別れたでしょ?次の出会いがすぐにあるよ。
手を見せて・・・ほら、彼とは苦しい付き合いだったんじゃない?
全部手相にでてるよ・・・次の新しい出会いのためにね」
『わかるんですか?』
店主は笑った。
別れたんじゃなくて、会えなかっただけ・・・。
もう、このまま永遠に会えないのか、
卒業して広島に就職するのか?
迷いながら勉強に打ち込む。
そんななか、知らない人からの電話。
近所の大学生。付き合ってほしいと・・・。
1,2回遊びにいったり映画をみたけど、興味なし。
次に、九州旅行で出会った大学生とも3,4回お茶したり
バイクで遊びに行ったり、付き合ったけどこれも興味なし。
挙句の果て、京都で九州の別府で知り合った人との集まりに
出かけるが、その中にひとり、
何度もコンタクトを取ってくる人とも夢中になれず・・・。
結局忘れられないまま、
このまま もう恋もできないんだと思っていた。
そして、最後の知らせ。
遠距離恋愛(学生編)15 2012.10.13 コメント(1)
遠距離恋愛(学生編)14 2012.10.02 コメント(1)
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