わがまま TABASA CAFE

わがまま TABASA CAFE

病気と一緒に

2003年6月
●タバサがうちにやって来た!


片方の手のひらに乗ってしまうほど、小さな小さな子です。


小さすぎて心配になりましたが、そのあまりのかわいらしさに、


そんな不安はすぐに消えました・・・。

まりも?


〓目次〓

●タバサがうちにやって来た! ●心臓に雑音! ●生まれつき不幸? ●脱臼しちゃったぁ!

●レーザー治療とサプリメント ●右足悪化、左足まで・・ ●手術する?しない?

●東京大学 家畜病院(VMC) ●検査 検査結果 ●手術する! ●退院だぁ!

●脱臼再発しちゃった! ●元気だよ!


●心臓に雑音!
タバサがうちに来てすぐ、近所のワンコママさん達に評判の獣医さんに連れて行きました。前日吐いたことが心配だったためです。吐くことはワンコにはよくあることですが、何せ600gの子です。用心にこしたことはないと思いました。
「消化不良ですね。消化薬出しましょうね。」 先生がおっしゃいました。
ホッ、と胸を撫で下ろしたのもつかのま、先生はこう続けました。
「この子、心雑音がかなり聞こえますねぇ・・・もしかすると、心臓に先天性の疾患があるかもしれませんねぇ・・・」
え・・・? なに・・・? 先生なに言ってるの・・・?
全く予想もしてなかった先生の言葉に、頭の中が疑問符でいっぱいになり、
一瞬にして真っ暗だか真っ白になりました。
「そうですか・・・」 それしか言葉が出ませんでした。
言葉の代わりに涙があふれてきました。
先生は言いづらそうに、こう続けました。
「ブリーダーさんから買われましたか?先天性の病気の場合、返すこともできるはずですが、トラブルになることもあるようです。私としてはこのまま育ててあげて欲しいですが・・・」
「もちろん、育てます!」

パパちゃんがすぐに、そう答えました。
私ももちろんそう言いたかったのですが、声を出すと”ェグッ!”となりそうで、だまってうなずきました。

●生まれつき不幸?
タバサの病気のことを知り、いろんなことを考え、調べました。
先天性の心臓疾患を持つ子は 1/1000 の確立。その 1/1000 にタバサはビンゴ!しちゃったわけです。
いったい、どのくらい生きられるんだろう?
何度も考えました。でも、そんなの考えたって仕方ないんですよね♪
どんな子もいつかは 虹の橋 に旅立ちます。
そのいつか来る日まで、タバサを幸せにしてあげようと思うのです。
私はこの子と会えたことを本当に感謝しています。
タバサにもそう思ってもらいたいのです。
タバサは生まれつき心臓に病気がありますが、生まれつき不幸なわけではありません。まだまだこれからも、いっぱい!いっぱい!幸せになる予定です♪

●脱臼しちゃったぁ!
心臓のことがあってから、やっと気持ちも落ち着き、
お散歩デビューも果たしてまもなく、事件は起きました。
タバサがベットに上がろうとして、落下してしまったのです。
一瞬、痛がってかなり鳴きましたが、5分後には何事もなかったように元気にしていたので、すぐに安心しました。
ところが、その後、たまにですが右後ろ足を上げるようになったのです。
数日過ぎても、それは続いていました。嫌な予感がして、病院に連れていったところ、膝蓋骨脱臼のグレード2とのこと。
その後、お医者さまから治療方法の説明がありました。
「タバサは心臓の疾患を持っているので、全身麻酔が必要な外科手術はリスクが高い。今の状態ならレーザー治療が効くかもしれない」
もちろん私は迷わずレーザー治療をすることを決めました。
最悪3本足でも歩ける!命はひとつしかないもん!!そう思って・・・

ちなみに、この事故の反省からうちはそれ以降、部屋中にカーペットを敷き、
段差は無くし、ベットにはタバサ用の階段をつくりました。

●レーザー治療とサプリメント
週に3回、病院に行ってレーザー治療を受けました。
レーザー治療は脱臼を根本的に治すという治療ではありません。
レーザーをあてることによって、痛みを和らげたり、血液やリンパ液の循環をよくし、患部の回りの組織の活性化や発育を促すことによって、脱臼をしずらくさせるといったものです。
関節や筋肉にいいというサプリメントも飲ませるようにしました。
これは今も続けています。詳しくは タバサのごはんとサプリメント を見てくださいね。

●右足悪化、左足まで・・
レーザー治療を始めて1ヶ月程経ったころ、私は自分の目を疑いました。
今まで全く異常の無かった左後ろ足を上げているのです。タバサなんで!?
すぐに病院へ。
左足も膝蓋骨脱臼、グレード2。
右足をかばううちに左足まで脱臼してしまったのです。
「うっそーん!!!」
その日から両足レザー治療することになりました。
しかも、それだけでは済まなかったのです。
お散歩、オモチャ、引っ張りっこ、タバサが好きなものは足に負担がかかるので、
しばらくの間禁止されていました。少しストレスもあったのか、ハウスに敷いてある毛布を前足でガリガリやり始めたのです。それがいけなかったのです。
しばらくガリガリやっていたと思ったら、急に今まで聞いたことのない大きい声で、無き叫んだのです!すぐに抱きかかえましたが、泣き止みません。
「どうしたの?たぁちゃん!たぁちゃん!」
あまりの痛がりかたに、私はうろたえてしまいました。
数分後、タバサは泣き止みましたが、私は怖くて、彼女を床に下ろすことができませんでした。朝、病院が開くまで、こうしてよう・・・
次の日、病院で右後ろ足が悪化したことを知りました。

●手術する?しない?
タバサの右足が悪化し、私は悩みに悩みました。
手術して万が一のことがあったらどうしよう・・
タバサの体は麻酔に耐えられるの・・・
でもあんなに痛がる足をこのままにはできない・・・
病院の先生と何度も相談し、まずはタバサの心臓が手術に耐えられるか、
高度な検査設備のある病院で精密検査することとなりました。

●東京大学 家畜病院 (VMC)
病院の先生の紹介で東大の動物病院に行くこととなりました。
うちから車で20分ほどの場所で、歴史を感じさせる、古い校舎とけや木並木の奥に建つきれいな建物がそれでした。1階の受け付けで紹介状を出し、予約を確認してもらい、2階へ上がりました。
そこには様々な病状を抱えた、ワンちゃん、ネコちゃん達が、日本各地から来ていて、一目見ただけで、”たいへんな病気なんだな”って子がたくさんいました。
家族づれで来ている方が多かったのが印象に残っています。
ここでの診察方法は、問診→検査→結果、今後の治療方針 の流れで行われました。大学の病院ですが、事務的な感じではなく、親切で質問には丁寧に答えて下さいました。

●検査 検査結果
ここでタバサが受けるのは”超音波ドップラー検査”、血流の流れを細かく
調べることのできる検査です。検査時間はタバサが興奮して暴れてしまったため、
休み休み行い、結局2時間近くかかりました。
検査の結果、タバサは肺動脈狭窄ということがわかりました。この病気自体を治すには、首の血管からバルーンを通し、細くなっている血管部分を広げる方法があります。ただこの方法はタバサのような小さい子には非常に難しいものだそうです。
それ以外には、開胸手術しかありません。
ただ、タバサの今の心臓の状態はそれほど深刻なものではないということと、
麻酔もたぶん大丈夫だろう、と言っていただけました。

●手術する!
手術はかかりつけの病院の先生とも相談した結果、大学病院でしていただくことになりました。手術中、心臓に異常があった場合、対応できる設備が整っているためです。とは言うものの、やはり心配に変わりはありません。
手術当日まで、”やめたほうがいいんじゃ・・うんん、するなら早いほうがいい”
と自問自答が続きました。そしてとうとう手術当日。
タバサははしゃいでいました。”お散歩!お散歩!うれしいな!”
手術は術前に状態を診て、両足同時に行うかもしれないとのことでした。
午前10時、おトイレシーツ数枚、バスタオル(タバサが使っている)、フード、そして、パパちゃんのフリースを持ち病院に行きました。
入院中、パパの匂いがあれば安心できるからです。
それを先生に渡し、タバサを渡しました。
タバサの前の手術が長くなったため、手術が終わったのは午後8時過ぎでした。
「手術は右のみで無事終わりました。麻酔も問題ありませんでしたよ。」
”先生ありがとう!!タバサよくがんばったね!!”

●退院だぁ!
手術から3日後、病院に面会に行きました。
手術して下さった先生が待合室までタバサを抱っこして連れてきて下さいました。
タバサの右足は丸太のようなギブスに包まれていました。
「おとなし子だね。ケージの中でとってもおとなしくしてたよ。」
”・・・家にいる時とは大違いである”それだけ心細かったのかもしれません。
先生が今日にでも退院していいと言われたので、少し拍子抜けしましたが、
家に連れて帰ることにしました。抱っこして、家に連れて帰る途中、
タバサはずっと私に文句を言ってました。どこがおとなしい子!?
ギブス 丸太みたいなギブスしてます

●脱臼再発しちゃった!
脱臼というのは術後の安静が何よりも大切です。
しばらくは、丸太ギブスをつけていなくてはなりません。
何より大変だったのは、おトイレです。関節が曲がらないわけですから、
したくなってトイレまで行っても、できずに戻ってきてしまうのです。
しまいには我慢しすぎて、プルプル震えてくるしまつ。
我慢も限界があります。何度かトイレ以外の場所でおもらしをしました。
”いい子だね。どこでしてもいいんだよ。我慢しないでしていいからね。”
でも、慣れとはすごいものです。3日もすると、おトイレどころか、
何でも丸太ギブスの足で、できるようになりました。
2週間後、かかりつけの病院でギブスをはずし、抜糸をしました。
傷口はもう塞がっていましたが、思っていたより大きい傷跡でとても痛々しく見えました。
ギブスを外して、しばらくは関節のこわばりがありましたが、
徐々に関節も曲げるようになり、足もちゃんと地面に着けて歩くようになりました。
それから1週間後、大学病院で、とても経過が良いことを聞き安心していた矢先、
タバサの右足はまた脱臼してしまったのです。
私が安心しすぎていたせいか、ある程度はしゃいでいても、”リハビリになるから”と叱りませんでした。
それがいけなかったのかもしれません。
脱臼の再発は決して珍しいことではないようです。
手術自体は成功しても、術後の経過次第で、何度も繰り返してしまうケースがあるのです。
でも心臓のリスクをおして手術したのに再発するなんて・・・。
本当にショックでした。何よりタバサがかわいそうでした。

●元気だよ!
再発した後、かかりつけの病院の先生や大学病院の先生と今後の方針についてよく話し合いました。
タバサの右足は手術前よりは状態の良いグレード2程度、痛みも無いようです。
手術していない左の足はかなり落ち着いていてグレード1になっています。
しばらくはこのまま手術しないで様子を見ていくことにしました。
現在は月1度の検診、3ヶ月ごとにレントゲンを撮ることになっています。
もし今後、骨の変形や激しい痛みが出るようであれば、また手術しなくてはいけないかもしれません。
そんな日が来ないよう、もしそうなっても、その時タバサの心臓が悪くなっていないよう、今は心から祈っています。

タバサがうちの子になって1年、本当にいろんなことがありました。
大変なこともありますが、その何倍もの幸せを私達はもらっています。
タバサは心臓の病気があります。足にもハンデがあります。
でもタバサは今日も元気です!!


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