全4件 (4件中 1-4件目)
1
![]()
日本のお金持ち妻研究を読みました。タイトルそのままに、前回読んだ日本のお金持ち研究シリーズのスピンオフです。今回は、年間納税額1000万円以上の高額納税者の中から無作為に1000人抽出し、それらの世帯の夫人向けに詳細なアンケートを行っておりまして、前回の研究で欠けていたジェンダーの視点を補うものでした。育った家庭、学歴、キャリア、夫との出会い、家計、節税、子の教育から悩みまで、知られざるセレブの実態を明らかにされています。一般的にお金持ち夫人のイメージといえば、・容姿端麗・専業主婦・豪邸に住み、お手伝いさんがいる・ブランド物に囲まれている・子供が多い・優雅な物腰で、お高くとまっているこんなところでしょうか。少女マンガによく出てくる感じです(^^;しかし、実際には容姿端麗でお金持ちに見初められた『玉の輿』は殆ど見当たらず、同類リッチ婚からキャリア妻になる確率が断然高いそうです。確かに、自分のキャリアが高ければ所得の多い男性に出会う確率が高くなり、会話のステージも同じになるので当然といえば当然でしょうが。またいつもの如く、ブランド物に興味のある人はかなり少数派であり、豪邸に住んでいることはあってもお手伝いさんは現代では消滅しており、子供の数は平均とさほど変わらない等々、マスコミの作りだした金持ち夫人のイメージは単なる幻想である事がはっきりしました。つまり、現代に於いてお金持ち夫人になるには質素倹約に務め美貌よりも知性を磨いた方が良いとのことなのでしょう。ただし興味深いことに、この本の金持ちの歴史をみると、マスコミ・少女マンガのイメージそのままの生活をしていたお金持ち夫人は階級・格差社会が強かった戦前の日本では実際に存在していたそうです。彼女達は戦争を境に財産を半ば没収され、地位を剥奪され、元々稼ぐ能力もない浪費家だったために見事なまでに没落していったそうです。
2010.05.31
コメント(2)
![]()
日本のお金持ち研究新・日本のお金持ち研究シリーズ2冊を読みました。日本では貧困層に関しての研究本は多いもののお金持ちに関して研究した本は見たことがなかったので、この本のタイトルを見た瞬間に即購入してしまいました(^^;日本でこの手の統計をとるのは非常に困難で、過去の比較材料が少ないため、統計分析には多大なご苦労があったことと思います。その調査方法は、全国高額納税者番付から2年連続年間納税額3000万円以上(これは年間所得1億円以上の人にほぼ相当するそうである)の人を全数(約9000人程度)抽出し、アンケートを実施、その中の500人程度から回答をもらったものを集計分析しています。本書によると、現在の日本の億万長者の大半は、開業医と起業経営者であり、最近だと、眼科や美容外科の開業医、パチンコや健康食品などの分野での起業家が増えているようです。弁護士や会計士といった職業では、実はそんなに所得が高い人は、日本ではほとんどいないということでした。そこでちょっと疑問に思ったのですが、日本の場合は他の先進国と異なり、納税者背番号がないためサラリーマン以外はやりたい放題の税金天国です。また資産を会社所有にしてその株を所有し、実質所有していても正確な資産は個人には反映されません。日本の多くのビジネスオーナーや弁護士・会計士はこの統計から漏れているだけではないかと思います。正確にこの本の題名を言うなれば、『過少税務申告をしたビジネスオーナーと 資産を会社所有に移した金持ちを除いた、 節税感覚の乏しい金持ちの研究』となるのでしょうか。 そのようなわけで、ガラス張りの収入で最も多い医者が多くなるのは当然です。まあそんな事はさておき、これら2冊で高額納税者の職業・貯蓄行動・日常生活・税制・住環境・学歴・教育・相続・投資行動などがそれなりのボリュームのデータで裏付けされてあり、彼等の実態が結構はっきりと見えてきます。本の内容のコアとなる部分は『となりの億万長者』に書かれてある事とほぼ同じで、税制などによって若干異なる程度でしょうか。消費行動があまり派手ではないこと、常に投資効率を考えて行動すること、仕事を地道に継続させるのが一番だという事は万国共通です。一番印象に残った部分は、アンケートで経済的成功を収めるためのベスト3では 1)肉体的・精神的に健康である2)自分の職業を愛している3)正直な人柄ワースト3は1)一流大学に行く2)器用さ・要領のよさ3)知能指数が高い・優秀な頭脳を持つとしながら、自分が小中学校時代の成績が上のほうと答えた割合が80%程度、殆どの人が家庭教師・塾・音楽・英会話・水泳などかなり熱心な教育を受けています。さらに、高額納税者の子供の殆どが私立進学校に通い、子供の習い事には7~15万円を月学で支払い、年間授業料は多いときで300~500万円になっています。実際に自分が受けてきた教育と自分が子供に授けている教育はかなり高度なものであり、一流大学や知能指数・優秀な頭脳が必要ではないとのアンケート回答からかなり実態がかけ離れているのには笑えました。実物財産とは異なり、人間の頭の中身は見えないために、教育や情報というものは過小評価され勝ちなのは高額納税者の間でも同じという事が分かりました。やはり子供の教育というものが一番の財産になるのだと考えさせられ、自分の子供には私立進学校に行ってもらおうと思わざるを得なかった2冊でした。統計の取り方に社会学の限界は感じるものの、日本には金持ち研究本がなかったのでそれなりに面白くお奨めですよ。
2010.05.26
コメント(9)

スノーボール~ウォーレン・バフェット伝~上下巻を読みました。はっきり言って、かなりのボリュームで途中でちょっとイヤになったりもしましたが、何とか読み終えることが出来ました(^^;その内容は、このサイトを見ている人ならば知らない人はいないバフェット様の生い立ちからほぼ全財産を寄付するまでのまさに全人生をこと細かになぞってあります。著者のアリス・シュローダーさんは5年もかけてバフェットに密着取材を行い全ての手紙やビジネス記録を見せてもらったとの事ですから、まあとんでもない執念です。投資のことをあまり知らない人がバフェットの事を聞けば、『株で何兆円も稼いで楽しやがって』『そんなの運だけでしょう』なんて思うのでしょうが、そんな人には是非ともこの本を読ませてあげたいですね。彼の生い立ちは母の愛情を感じないまま育ち、それを埋めるために6歳の頃からひたすら金儲けのみに執念を燃やして青年期を迎え、ただモテない自分にコンプレックスを抱いているという印象でした。20歳前後より株に興味を持ち始め、ひたすら鬼の様に各種書類を全て読み尽くしてそれを全て暗記しているという異能ぶりを発揮し、大学生の頃にベンジャミン・グレアムの講義を受けたときには著書について著者よりも本の内容を理解していたというから驚きです。大学を卒業後暫くするとグレアムの事務所に勤め、グレアム引退後暫くして投資パートナーシップを立ち上げそれからは複利でひたすら資金を増やしまくるのですが、初期の頃はグレアム流の『シケモク投資』を踏襲して単なる株券の売買をするのですが、ある程度の資金量(現在価値で100億円以上)になってくるとそれも難しくなり、PBRが1倍を大きく割れた本業に問題のある会社~風車会社、繊維会社、小売業などをハゲタカ風に買収して色々とトラブルに巻き込まれています。その中の一つが繊維会社でありバフェットの人生における最大の失敗である『バークシャー・ハザウェイ』であって、その名前が現在のバフェットそのものとさえ言えるのが何とも皮肉なものです。その後、本業のさえない敵対的買収に限界を感じチャーリー・マンガーとの出会いもあって、資金量が現在価値の数百億円くらいになってから純資産を重視しない成長株投資に切り替えて行きます。方針転換後、最初にして一番の成功例がかの有名なアメリカン・エクスプレスに対する投資でした。中年になって資金量が5000億円以上になってくると、その投資手法も難しくなり、誰もが逃げ出す様な本業に問題のある会社を底値で買って経営陣を入れ替えて相当なテコ入れをしてから数年後に利益の出る企業に仕上げるという常人では到達出来ない域の投資手法へと変貌を遂げています。なかでも印象的だったのは、新聞社の買収ではライバル会社の訴訟による営業制限と労働組合のストライキに見舞われて倒産を覚悟したというエピソードと、ソロモンブラザーズの営業停止を差し止めるための全力投球ですね。老年期になっても衰え知らずに資金を増やし続けるのですが、あとは寄付のことしか印象に残りませんでした。とにかく幾度となく修羅場をかいくぐり何回も裁判沙汰になっている人生を見ると、金儲けは簡単ではないと心から思いますね。しかし、相場が好調になってくると調子に乗って『バフェットを超えるの簡単です、デヘヘ』などという輩が今後も出てくるのでしょうが、バフェットの投資スタイルの変遷を知ればそんなのはアホそのものだとこの本を読めば分かります。投資に関して言えば、彼は全く次元そのものが違うスーパーサイヤ人であって常人の域から遥か彼方の存在ですね。彼のような生き方は普通の人間には到底不可能であり、ちょっと相場で儲かったからといって勘違いして彼を真似しようとすると不幸になるのでしょうね。あと、彼の私生活についても細かく書かれているのですが、こちらの方はイメージと違って結構乱れていると思いました。ワシントン・ポストのキャサリン・グラハムと仲良くし過ぎたために夫婦生活に亀裂が入り、奥さんのスージーとは47歳のときに別居生活に入ったこと。以後スージーが無くなるまでの27年間籍を抜かずに別居したのですがバフェットは別の若い女性と暮らし、スージーの方にも何人か愛人が居たこと。3人の子供がそれぞれ離婚・再婚を繰り返していることなど、結構色々と問題のある一族なのですねぇ・・・まあ、そこら辺はバフェット一族も生身の人間という事でしょうか。以上、投資で儲かって有頂天になっているときにお奨めの2冊でした。
2010.05.21
コメント(4)
本格的な上昇相場突入かもと思い、普段のルールを曲げて騰落レシオを無視してちょっと買い進めてみた結果がギリシャ不安ですか・・・ ノノ´⌒`ヽヽ 騰落レシオ? 売買ルール? γγ⌒´ \\ ブレてませんよ、何か!? ./// ""´ ⌒\ )) .i i / \\ // i )) _ l| ((・ ))` ´(( ・))i,// / ) ) l| ((__人_)) || / '´) ) \\ ``ー'' // _,.-''´ / '´) ) | | ゝ、_ ___,. --‐''´ / '´`i i ノノ / // // // / / 鳩左ブレ // i i i / // | | l / // ! ! ゝ、 _,.-‐''´ // ヽヽ ` ー----‐‐''´ // \\ // \\ _,. -''´ / やっぱりブレたら駄目ですねぇ・・・結果がこれですから何の弁解も出来ません。まあ一応、今日も買い付けしましたがね。
2010.05.06
コメント(11)
全4件 (4件中 1-4件目)
1