たこたこのまったりライフ

たこたこのまったりライフ

理由



「わけ」と読むのではと友人に言われたが「りゆう」が正しい読み方だった。
直木賞受賞作である。
東京の超高層マンションで起こった殺人事件。
殺されたのは部屋の住人とは別の人物だった。
いったい何が起こり誰が殺されたのか?
事件の内容をノンフィクション風に書いている。
宮部氏の作品は何冊か読んでいるがその特徴としては
1.東京およびその近郊の都市での出来事を中心に描いていることが多い。
  宮部氏が東京出身と言うのが1番の理由かもしれないが、
  東京という場所が時には下町の人情、
  時には人との関わりをもたない冷たい街として
 いろいろな顔でストーリーを作れるのだろう。
2.現代の問題を掘り下げストーリーと絡めている点。
  「火車」ではカードローンなどの消費者信用の一部を描いた宮部氏。
 今回の「理由」では住宅ローンの支払いが滞り、裁判所の競売にかけられた住宅と
 執行妨害の手段が描かれている。
この作品は登場人物が多いのが難点だなあ。
これ以上書くとネタばれになりかねないので興味がある方は是非ご一読を。



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