たこたこのまったりライフ

たこたこのまったりライフ

幻色江戸ごよみ



盆市で大工が拾った迷子の男の子。
迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は三年前火事で亡くなり、
母親と子供は行方不明だが、迷子の子供ではないという。
「まひごのしるべ」他、下町の人情を季節を感じさせながら描く12編。

一番印象に残ったのは上にも書いた「まひごのしるべ」
子供を失った母、そして子供に恵まれない女性の悲哀がにじみ出ている。
今と違い、女性が子供を産むことが当たり前の時代に彼女達はさぞかし辛かったのではと
読後に思わずにはいられなかった。

かなり重い話の「孤宿の人」に比べると短編だし、だいぶ読みやすかった。
久しぶりに宮部みゆきの本を2作品読んだが、どちらも歴史物。
そろそろ現代物が読みたいなあ。

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