空色路線

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2007/10/28
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part. 1




もう嫌だ・・


こんな想い、


もう・・したくない・・・


-


コンコンッ・・


店の扉を叩く音がする。


「はーぃ。どーぞー」


店の主の一人である少年、エーゼンが扉を叩く音に返事をした。





「いらっしゃい、こちらへどーぞ」


「あ・・・はぃ・・」


客は小さな少女。少女が椅子に腰掛けるとエーゼンは質問をした。


「こんにちは。俺の名前はエーゼン。君は?」


「私は一野 優歌(イチノ ユウカ)・・」


少女は小さな声で返事を返した。少女の指は微かに震えていた。


それ以外、何も少女に聞かず、エーゼンは少女に微笑みかけた。


すると少女が口を開いた。


「・・・あのっ」


エーゼンは唇に人差し指をあてた。


「君の願いを叶えられるのは俺じゃないよ。





ト・・トン・・・トン・・


階段を下りてくる音が近づいてきた。


「やぁ、立夏。おはよう」


「ぅ・・・まぶしい・・」


目に手をかざしてながら立夏と呼ばれた少年が部屋に入ってくる。





「その子・・誰・・?客かい?」


エーゼンは少女を見てからうなずいた。


「そう・・・僕は部屋で寝てるから・・・」


部屋へ戻ろうとする立夏をエーゼンが呼び止めた。


「立夏、お前の客だ」


「ったく・・朝から・・・」


「俺はこれで、じゃあね、優歌ちゃん」


少女は慌てて頭を下げた。そして立夏の方を見た。


「優歌、僕は立夏。君の願いを・・叶える者だ」


立夏は杖を取り出すと少女の前で杖を振り、唱えた。


「我は立夏。無を司り、全てを終わりへと導くもの。かの者は、


 それを望むもの。いざ、道を、ひらけ。」


杖は光を放ち、その光は立夏と少女を包んだ。


あとに残ったのは、二人に手を振っている、エーゼンだけだった。






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Last updated  2007/10/28 08:34:12 PM
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