Good Day, Good Life

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「メディア」( 5/22 マチネ)


なんつーか、本当にすごい世界だった。
昨日の「レミゼ」と対照的に、「メディア」はとにかく憎しみ・憎悪が渦巻いてる感じ。
女とはなんと恐ろしいものか。。
しかし正直私の年で見るのは間違いかもしれない。
幼稚園児のお母さんくらいの歳になってから観た方がいいんじゃなかろうか?
まだ私には男女の愛憎とか我が子への愛とか分からないから、登場人物誰にも感情移入できず、途中正直眠くさえなった。。
だが一方でその叫び声に心打たれたのもまた事実。
とにかく言葉が美しくて役者の口から歌うように流れ出る心の詩に聞き惚れてしまった。
そして大竹しのぶという日本が誇る大女優の演技を生で観て感じることができたのは幸せな時間だった。
あと生瀬さんは、メディアとはいがみ合い罵りあう場面ばかりだったが、昔はメディアほどの女性を虜にさせたほどの、いい意味でも悪い意味でも男ら
しい色気があった。
そしてそして、我らが王子・笠原さん!なんともまぁアホっぽいアイゲウス王を見事に演じてくれました!(←注・誉めてます)
終始緊迫する憎しみ漂う舞台の中盤にさっとあらわれ、結構さっと退場(笑)
メディアにまんまと言い包められて彼女を救うことを神に誓い、抱擁し、いいトコどりな役でした(笑)
しかし、言動もそうですが、見た目もかなりアホっぽかった~・・( ̄◇ ̄;)
金髪ロングのさらさらヘアーにお髭。
あの髪と髭は自前なんでしょうか・・?
パンフの写真とあまりに違ってびっくりでしたよ。
パンフの方はすごくかっこいいんですよ。りりしい青年王って感じで。
ともかく今回は初めてのコクーン、初めての蜷川作品、初めてのライフ団員外部出演作と、初めて尽くしの観劇になりました。
・・ギリシャ神話って難しい、蜷川作品って奥深い・・・。
それにどう解釈していいのか分からない箇所が何個かありました。
一番分からないのはラスト、舞台背景の扉が開かれ眩しい光が・・と思ったら、そのまま外の風景が!!車も通ってたし、通行人もたくさん通ってたし、ギリシャ時代とも前後の物語の流れとも全く関係ないような・・。
最初はハプニングかと思いましたよ。ほかの観客からも少しどよめきが起こってましたし(笑)
どう解釈すればいいんでしょう。。ねぇ、蜷川しゃん・・(笑)

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