その壱  

「マプッペ誕生の一日」その1


2005年9月28日、明け方2時過ぎ。数日前から時々あった、生理痛のような痛みを再び感じる。でも

この日の痛みは今までと違って規則的にやってきた。これが陣痛なのか?とりあえず時間間隔を計

るため、寝室から居間へ移動する。PCの電源を入れ、陣痛の詳細についてグーグル検索しながら

時計とにらめっこ。このときは7-8分置きに陣痛があった。病院からは「4-5分間隔の陣痛が2時

間続いたら来てください」と言われていたので、7-8分置きの陣痛は3時間続いたが、まだまだか

なと思っていた。


朝5時過ぎて、夫に今日病院に行く可能性もあることを伝える。今彼は毎朝7時前に家を出てTGV

を使って出勤しているので、出勤時間までのあと一時間ほど様子をみることにする。

タイムリミットが迫ってきたが、陣痛は相変わらず7-8分間隔。TGVに乗る関係上、病院に行っ

てまた自宅に戻されるのは適わない。病院に電話してこれまでの経過を話すと、もう来ていいとの

こと。まとめておいた荷物を掴んで出産の予約をしてあるCHU(大学病院)へ。


7時20分過ぎに病院に着いて5階のマタニティーの受付に行くと、すぐに検診室に通された。赤ちゃ

んの心拍を計るモニタリングを装着して、内診。既に子宮口が開き始めているので、このまま病院

で待機するように言われる。このあと一時間置きのモニタリングと内診を通して、今日夕方までに

は生まれる可能性があることを伝えられる。やっとこの日がきたか!



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