TAISHO'S ROOM

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溺れた話


せっせと溺れました。


3歳くらいの頃、近所にプールがあり家族で遊びに行っていました。
寸胴短足なので背面キックでバチャバチャは難なくこなしていたようです。
疲れたろうと、私をプールサイドに上げて兄を泳がせていると勝手にボチャン。
気が付くと水中をうつ伏せでワシワシ動いているので慌てて元に戻されます。
でも、懲りていないんですね。またボチャン。

決して恐怖心が欠落しているわけじゃありません。塀の上歩いたり自転車乗ったりは
ちゃーんと恐かったし。初めて映画『エイリアン』観たときは泣いちゃったし。(関係ない?)


小学生の頃、海で溺れました。浮き輪代わりにタイヤのチューブに入って遊んでいたら
波でひっくり返りました。泳げたけれど潜れなかった頃のことです。
チューブの浮力が強く自力では起き上がれません。
上半身が水中のままキョロキョロしていると、遠くには人がいる。
「気が付いてもらえなかったら死んじゃうんだろうな。」と感じていたことをよく覚えています。
幸い息が続いているうちに別の大人が気付いて助かりました。

やはり、小学生の頃釣り舟に乗せられ船酔いし、岸が近いからと
逃げるように船から飛び込んだことも。
このとき、初めて「海には潮流がある。」と学びました。
すぐまた悪夢の船上に上げられ助かりましたが。船酔い疲れと泳ぎ疲れでぐったり。


浮き輪のケースは、実はよくあるんです。
監視員していたころ、おかあさんのすぐ後ろでひっくり返ったのに
気付いてもらえない子のなんと多いこと。

もう少しすると、暑くなり水の事故が増えてしまいます。
選手にしなくてもいいから「生き残るための技術・知識」は
身に付けてほしいといつも思います。    (2003.4)


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