相対的な幸せと絶対的な幸せ




       「 相対的な幸せと絶対的な幸せ 」 




幸せには大きく分けて二種類の幸せがあります。




相対的な幸せと絶対的な幸せです。




相対的な幸せとは物事を比較して得られる幸せです。

絶対的な幸せとはたった一つのものを愛する幸せです。





幸せを相対的なことからだけ得ようとしていると、幸せは状況に
大きく左右され、いつか自分を追い詰めてしまいます。




「今回~は以前と比べたら楽しかった、幸せだ」と思っていると、

今回は良かったですが、もし以前と比べてつまらないも
だったら、がっかりします。そして以前より良いものを段々
求めていくわけですから、次第に満足できなくなっていきます。



「~で私はあの人よりすぐれている、いい気分だ」と思って
いると、

その時はいいですが、その人にいつか先を越されてしまったら、
不幸になります。また、必ず上には上がいますから、いつまでも
人と比べていると、永遠に満足できません。



「私は他の人より新しい良いものを持っている、幸せだ」と
思っていると、

今はいいですが、良いものはどんどん出てきます。今いいものは
その人にとって段々色あせていき、次のものが欲しくなって
きます。そして、また次のものが欲しくなる、、、この人も
永遠に満足できません。




物事を比較していると良い状況のときは幸せですが、悪い状況に
なってしまったときは不幸になってしまいます。物事を比較して
得る幸せははかないものです。





比較とは別の次元の幸せがあります。絶対的な幸せです。
たった一つのものを愛する幸せです。



食事でいえば、「おふくろの味」というものでしょうか。
どんな料理とは比べられないところにあり、どんなに美味しい
料理でもかないません。



出会いでいえば、すべての物事は比べられない、一つ一つが
大切なものとして一期一会の姿勢で接していくことです。



人でいえば、すべての人は一人一人違った良さを持っていて
本当は単純に比較などできないことを理解し、自分・他人を
ありのままに愛していくことです。



ものでいえば、足ることを知り、一つのものを愛着を持って
大切に扱っていくということです。




これらは姿勢一つで変えられるものです。ここからは比較とは
越えたところにある満足感と幸せを得ることができます。





私は相対的な幸せを否定しているわけではありません。
そこからも幸せは得られます。




しかし、それよりももっと豊かな幸せを得られる場所がある
ことも私たちは学ぶ必要があるように思います。




それには



物事を比較しない心をもつこと


たった一つを愛する心をもつこと




が必要なのではないでしょうか。








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