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2013.03.14

「覇王の家 (下)」司馬遼太郎

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100573)

カテゴリ：読書／歴史系

勝者の条件とはいったい何だったのか…。
小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。
その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。
信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、
徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。

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まあなんというか、やはり家康は、信長や秀吉のような天才系ではないので、
物語にすると、面白味がないといえば面白味がないかなぁ…

関ヶ原の戦いや、大坂の陣については、
それらを詳しく描いた「関ヶ原」「城塞」という著作があるせいか、
この本では全くといっていいほど触れてませんでしたしね。

なるほど司馬さんが考えるように、徳川期は、
三河人気質、三河的世界を知らなければ語れないし理解できないんじゃないか、
という気がしました。

それはつまり、家康という人物を知らないと、

三河の閉鎖的農民社会。
特異ともいえるその三河的世界、三河人気質は、家康そのものであり、
それが江戸幕府の性格そのままになっちゃったという感じですもんね～。

そういえば、鎖国なんていう政策は、もろ三河気質な感じがうかがえますね。
家康が天下を獲らなかったら、
日本人の性質はもしかしたらもう少し違う風になっていたかも…？

常に前例をまねるやり方をとり、独創を怖れた家康は、
結局、信長と秀吉のいいとこ取りをしたようにも見えますね。

う～ん、やっぱり家康って好きになれない…(笑)

でも戦国期はやはり面白い♪

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