それでも世界はよくなるプロジェクト。

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ベナレス(バナラシー)にて。



インド人の死に場所、ガンジス河。


わたしはガンジス河について奇妙な感情に打ちひしがれた。

「ここは人が死ぬ、神聖な場所なのではないのか?!」


ここはあまりにも俗化されていた。人間の喜怒哀楽の中で、死はただの一過

性に過ぎなかった。人が死を待っている横で、たくさんの人たちが笑い、客

引きをしている。

「ここには長居は無用だな」

そう感じた。しかしせっかくガンジス河にきたのである。少しは満喫したか

った。

一緒に舟に乗った人たち・・・


彼らはフランス人とスペイン人の旅行者だった。今はどうしているのだろう。わたしと同じく、毎日を淡々と過ごしているのだろうか・・・。


ベナレスの子供たち沐浴している人・・・

彼らは本当に沐浴をしていた。シャンプーで身体を洗っていたりもしていた。

わたしは1ヶ月程度の滞在なので、腹を壊すのをおそれ沐浴は控えた。


聖なる化粧?

しかし、本当にここの子供たちは悪がきが多かった。観光客なれしていたのだろう。ちょっかいをすぐ出してくる。


私は、17歳の青年にちょっかいをかけられた。「ちょっと調子に乗りすぎじゃないのか?!」という感じだったので、

不意に彼の顔面に正拳突きの寸止めをして脅した。そしたら彼は言った。

「My boss has a black belt! He can beat you!」

わたしはちょうどポケットにあったアーミーナイフを彼の目の前にさっとかざしてこういった。

「I can kill your boss by this knife, you know?」

そしたらかれは負けじとこう言ってきた・・・。

「My boss has a gun. He can kill you!!」

私はそしたらこう言った。

「OK. Just kill me, then he will be imprisoned for a long time. That’s all, right?」

とても刺激的な会話だった。そしてかれはいなくなった。それと同時に、知

り合ったばかりのとなりにいた日本人の男性もいなくなった・・・。



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