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一眼レフのD90だと大げさな時に愛用してきたコンデジのP310だが、家族に譲ってしまったので新しいコンデジを物色している。P310の発売からもう3年になるが、今までに後継のP330、昨年2月にはさらにその後継のNikon P340が出ている。開放F値1.8の明るいレンズによる暗所撮影の強さはそのままに、P330から撮像素子を1/1.7型に大きくしている。また、画素数をあえて1600万画素から1200万画素に引き下げて画質向上を図ったその姿勢が何よりすばらしい。その性能の高さながら価格も2万円強と相変わらずこなれており、無難に行くなら迷わずこれ。しかし、高級コンデジ市場には他にも魅力的なカメラが多く悩ましい・・・。まずSONY RX100。開放F値は1.8と同じで、撮像素子はP330より大きい1型。発売は2012年6月だが、いまだ人気なのもうなずける。4万円弱。同じく開放F値1.8で1型撮像素子搭載のCanon G7X。チルト式のモニター画面はタッチパネルで、タッチしてAF位置が調整できるというのは便利そうだし、焦点距離も24-100mmで使い勝手が良さそう。6万円弱。RX100シリーズ最新型のSONY RX100M3。チルト式のモニターはタッチパネルではなく、焦点距離も24-70mmと望遠側がやや弱い。しかし101.6x58.1x41mmのコンパクトボディにファインダーを搭載しているのはすごい。8万円強という価格がネックだが、所有する喜びは間違いなく高い。撮像素子の大きさでは昔から他社の一歩先を行っているRICOHのGRは、117x61x34.7mmのコンパクトなボディに一眼レフと同じAPS-Cサイズの撮像素子を搭載している。ここまで大きいとコンデジでありながら寄れないし、相変わらずズームがないし、開放F値も2.8で手ぶれ補正もなく使い勝手は悪いが、一度は手にしたいシリーズ。6万円強。最後に、8万円強と高いがとても気になっているのが、Panasonic LX100。焦点距離は24-75mmと、望遠側がもう少し欲しいし、ついでにモニターがチルト式でないのが玉に瑕だが、それ以外は文句なし。撮像素子は4/3型と、APS-Cよりは小さいとはいえコンデジとしてはかなり巨大。レンズが開放F値1.7と明るく、AFも速いので失敗写真は少なくなりそう。電池も持つようだ。またユニークなのは、114.8x66.2x55mmというサイズでありながら何と4K動画が撮影できるところ!P310のフルHD動画撮影機能が意外と重宝し、ビデオカメラ代わりに使いたいと思っているので、これはかなり気になる。小寺信良氏のレビューを読んでも動画撮影時の使い勝手も悪くなさそうだし、何よりコンデジとは思えない素晴らしい解像度。かつて使っていたLX2がLX100となりここまで進化しているのを目の当たりにするのは感慨深い。と言いつつ、結局4分の1の値段で買えるNikon P340に落ち着きそうだが・・・。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索 コンパクトデジタルカメラ売上ランキング新作ビデオカメラ特集試写レポート特集
2015年03月08日
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WindowsXPサポート終了に伴いPCを新調するにあたり,何より重視したのが静粛性。狭い部屋でPCを使ってベッドサイドオーディオをしたりするので,普通のPCであれば作動音がどうしても気になってしまう。実際はエアコンや空気清浄機をつけるとその音で目立たなくなることも多いのだが,PCの作動音というのはそれらの音に比べて特に耳障りな周波数のように感じる。これまで使ってきたNECの水冷PC VALUESTAR G タイプXもかなり静かだったが,離れたところからもごくわずかな音が聞こえていた。これが30デシベルを謳っていたので,これよりも下のものを探すことに。まずNECは,タイプX以降静音性を売りにしたPCを出していない。SONY VAIOあたりで静音性が高いと評判のモデルもあるが,せいぜいタイプXレベルだろう。他にメーカー製のデスクトップPCで良さそうなものは見つからなかったので,以前から静音性を追求したPCを販売しているOLIOSPECに頼むことに。ここはLINN DS設定を施したNASを販売するなどPCオーディオについても造詣が深い。タワータイプからコンパクトタイプ,ファンレスのものまで,様々なラインナップがあるが,性能と静粛性のバランスが良さそうな「Slim&Eco Value」を選択。これはインテルの最新CPU,Core i3 4130T (Haswell)を積みながら,13デシベルという驚異的な静粛性を謳っている。この騒音値も都立産業技術センターで計測したものというから信頼感がある。 届いたときには,その予想外の小ささと軽さに驚いた。188(幅)×508(奥行き)×405(高さ)mmと大型だったVALUESTAR Xに対して,Slim&Eco Valueは96(幅)×365(奥行き)×330(高さ)mmしかない。BTO通販でデスクトップPCを買ったのは初めてだったのでどのような形で送られてくるか興味があったが,本体はすべて組み込まれた状態でケースのIN WIN BL-672の箱に入れられ,保証書や各周辺機器の取扱説明書はマザーボードのASUS H87M-PLUSの箱にまとめられていた。 ケース BL-672の説明書がなかったので,ドスパラのこちらのページを参考にケースを開けた。このあたりは,メーカー製パソコンに比べてBTOパソコンの敷居の高いところだろうか。左下の大型ヒートシンク Noctua NH-L12と大型ファンでCPUやHDDを静かに冷やす。拡張スロットにカード(ロープロファイルPCI)を増設するには,まずストッパーのネジを外し,手前にスライドさせる。スロットカバーがなかなか外れなかったので,こちらのサイトを参考にマイナスドライバーで前後に動かし,金属疲労を起こして取り外した。取り付けたのはラトックシステム eSATA PCI Express ボード REX-PE30Sで,これにリムーバブルケースのSA-DK1EUを接続してVALUESTAR Xのデータを転送する。起動用HDDには256GBのSSD,SAMSUNG 840Pro Series MZ-7PD256B,OSはWindows 8.1 64bitを選択。これまでPentium Dという,一部で暖房装置と揶揄嘲弄される古いCPUを使っていたからというのもあるが,Haswell+SSD+Windows8という組み合わせは想像以上に快適だ。特に,セットアップの段階で何かと必要になる再起動が一瞬で終わるのはストレスがなくて良い。また音についても,全く文句のつけようがない。データ用HDDの3TBWesternDigital WD30EZRXはデフォルトのHDDから変更したもので,来る前には静粛性への影響が気になっていたが,実際には全く問題なかった。内蔵ブルーレイドライブのPioneer BDR-209も,再生中も静かで鑑賞に集中できる。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索楽天でもBTO可能 マウスコンピューター楽天市場店デスクトップパソコンランキング今すぐ使えるかんたんWindows8.1 オンサイト, 技術評論社
2014年01月05日
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オーディオの音に感動する瞬間というのはどのような時なのだろう。実際のところ,オーディオ機器の善し悪しというより,聴き手がどのような状態で聴いているかのほうが重要な気がする。風邪で熱を出しベッドに潜り込んで寒気に襲われながら聴くEarl Klugh - Love Theme From "Spartacus" (Trio Vol.1収録,リンク先で試聴可)の切ない音色は,普段より聴覚が敏感になっているためか,よりダイレクトに心に響く。大げさだが,音楽に救われたような気持ちにさえなる。考えてみれば,風邪をひいていなくても,ベッドに横になっている状態というのは人が最もリラックスしている姿勢と言える。音楽に感動するためにオーディオがあるとするなら,聴き手の状態という点ではこれ以上ないほど最高の環境ではないか。ベッドサイドオーディオというと,メインのシステムとは別に片手間に組み立てるBGM用のサブシステム,といった印象があるが,実は最高のオーディオシステムを目指す最も容易な手段なのである(といったことをかるばどすほふさんがだいぶ前にこちらで書かれており,以下の内容はほとんど彼の受け売りです・・・)。ベッドサイドオーディオというとベッドの左右どちらかの近くの棚などにスピーカーをLとRの両方を置くことが多いと思うが,ポイントは枕のすぐ上,ベッドのヘッド部に置き,仰向けに寝たときに左右が合うよう,通常とは左右逆に設置すること。耳とスピーカーとの距離はせいぜい30cmほどとなるため,ボリュームを絞っても十分な音量を確保でき,また小型スピーカーでも迫力のある低音が楽しめるようになる。スピーカーは耳に向けて十分に内振りにする。これにより,壁などからの反射音による音の劣化を極力排除できる。スピーカーは耳よりも高い位置に設置する。頭と同じ高さにスピーカーを置いてしまうとどうしても頭上から音が鳴っているように感じてしまうが,高くすることでそれを解消し前方定位の状態を作る。スピーカーには上質な小型2wayがよい。私の使用しているMonitor Audio Radius 90は大きさといいずっしりとした重さといい,まさにベッドサイドスピーカーにぴったり。メインのシステムが別にあり,そのアンプからベッドサイドまでスピーカーケーブルでつなげる距離であれば,メインスピーカーとベッドサイドスピーカーをスピーカーセレクターで切り替えるのが最も容易。ただし音質劣化を極力避けるため,セレクターはできるだけ高品質なものを選びたい。私はAudio Design HAS-3Sの前モデル,ASPS-3を用いている。ベッドに寝転んだ状態ではリモコンがあっても操作しづらいが,PCオーディオであればタブレットPCに画面を写して操作すれば快適。現在は遠隔操作アプリのSplashtop Remote Desktopを使っており,マウスを使わなくてもタブレットの画面上で直接操作できるのが便利。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索スピーカーセレクター 価格が安い順スピーカー売れ筋人気ランキング枕元での音楽鑑賞を満喫!充実機能搭載のCDクロックオーディオ (動画レビュー)
2014年01月04日
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WindowsXPのサポートが今年の4月で終了することを受け、この正月休みにPCをほぼ10年ぶりに買い換え、Windows8環境にしたのだが、予想通り色々と四苦八苦している。そのうちの1つが、イベントビューアーに延々と記録されている上のエラー。今のところ実害はないが、これだけ多いと気味が悪い。プロパティを見ると、アプリケーション固有 のアクセス許可の設定では、CLSID {228826AF-02E1-4226-A9E0-99A855E455A6} および APPID {2FD08A73-D1F1-43EB-B888-24C2496F95FD} の COM サーバー アプリケーションに対するローカルアクティブ化のアクセス許可を、アプリケーション コンテナー 利用不可 SID (利用不可) で実行中のアドレス LocalHost (LRPC 使用) のユーザー [コンピュータ名]\[ユーザー名] SID ~ に与えることはできません。このセキュリティ アクセス許可は、コンポーネント サービス管理ツールを使って変更できます。とある。例によって素人には意味不明だが、APPIDの数値から、「Immersive Shell Broker」が原因のエラーらしい。検索して解決策を探ったところ、次の手順で治ったようだ。まず、デスクトップ画面でWindowsキー+L→「regedit」と入力するなどして、レジストリエディタを起動する。HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{2FD08A73-D1F1-43EB-B888-24C2496F95FD}を開き、そのキーを右クリック→「アクセス許可」。ダイアログが開くので、「詳細設定」をクリック。「所有者」の欄が「TrustedInstaller」となっているので、これを変更するために右の「変更(C)」をクリック。Administratorグループのユーザーを使っていると思うので、オブジェクト名の入力欄に「Administrators」と入力し「OK」をクリック。「所有者」が「Administrators~」となっていることを確認して「適用」→「OK」でダイアログを閉じる。もう一度{2FD08A73-D1F1-43EB-B888-24C2496F95FD}のキーを右クリック→「アクセス許可」。「グループ名またはユーザー名」から「Administrators」を選択し、下の「アクセス許可」欄の「フルコントロール」の「許可」をチェック。「適用」→「OK」でダイアログを閉じる。次に、Windowsキー+L→「dcomcnfg」と入力するなどして、コンポーネントサービスウインドウを開く。コンソールルート→「コンポーネントサービス」→「コンピューター」→「マイコンピューター」→「DCOMの構成」を開き、ツールバーをクリックして「詳細」表示に。「Immersive Shell Broker」を探し出して右クリック→「プロパティ」。「セキュリティ」タブを開き、「起動とアクティブ化のアクセス許可」の「編集」をクリック。「追加」をクリック。オブジェクト名の入力欄に、イベントビューアーのプロパティに出ていた「ユーザー名」を打ち込む。例えばプロパティに[コンピューター名]\hogehogeとあれば「hogehoge」と入力。今入力したユーザー名を「グループ名またはユーザー名」から選択し、下の「アクセス許可」欄の「ローカルからのアクティブ化」の「許可」にチェック。「OK」→「適用」→「OK」でダイアログを閉じる。コンポーネントサービスウインドウを閉じ、Windowsを再起動するとエラーが出なくなっているはず。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索デスクトップパソコンランキングノートパソコンランキング 今すぐ使えるかんたんWindows8.1 オンサイト, 技術評論社
2014年01月03日
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以前書いたとおり,三菱ダイヤトーン サウンドナビ NR-MZ60PREMIを中心とする私のカーオーディオ環境も,セパレート2ウェイスピーカーDS-G20の導入で飛躍的に向上した印象があったので,しばらくはそれで毎日の通勤中の音楽鑑賞を楽しんでいた。しかし,いつもお世話になっているプロショップで,たまたま三菱のデモカーの音を聴いて驚愕。サブウーファーがどうしても欲しくなってしまった。そのデモカーは私のシステムとよく似ており,サブウーファー導入後の音の変化が想像しやすかったというのも大きい。まず,車は私と似た国産コンパクト。送り出しは同じNR-MZ60PREMIで,スピーカーは私のDS-G20よりワンランク上のDS-G50だったが,外部アンプはなくNR-MZ60PREMIの内蔵アンプで鳴らしているところは同じ。デモカーでは,それにサブウーファーのSW-G50が加わり,手ごろな価格のロックフォードのアンプがつながれていた。ホームオーディオ用に作成したオーディオチェックCD-Rを聴かせてもらい,まず驚いたのが,私の環境と比べて,低域はもちろん,中高域のリアリティも格段によく聴こえたこと。DS-G20の倍近い価格のDS-G50の実力ももちろんあるだろうが,それにしてもほとんど別次元と言ってよい音が出ていた。低域の再現性がしっかりすることで他の帯域の音質も向上する,という話はホームオーディオでもよく聞くが,私は家でもサブウーファーを導入したことがなかったのであまり実感がなかった。やはりオーディオにおいて低域再生というのは極めて重要なのだろう。試聴しているときに,私はすでにサブウーファーの導入を具体的に考え始めていたが,気になったのが設置のためのスペースと取り付け工賃。本格的にカーオーディオをしている人は,たいていサブウーファーはラゲッジスペースを大幅に改造して取り付けているイメージがあり,そのためには荷物を置くスペースが犠牲になるし,いかにもコストがかかりそう。しかし,三菱の担当の人に聞くと,そのデモカーではサブウーファーを入れた箱をラゲッジスペースにただポン置きしているだけらしい。箱はショップに製作をお願いしてもよいが,市販されている箱を使うこともでき,何より荷物を置く必要があるときに取り外し可能なのがよい。実際のところは,荷物を置くためにラゲッジスペースを空ける必要がある場合など,それほどないものだ。サブウーファーの選択肢は,他のメーカーも考えるともちろん色々あるが,せっかっく三菱DIATONEで揃えてきたのだからと迷うことなくSW-G50に。ブリブリ鳴らすタイプではなくスピード感のある低音が出ると評判のウーファーで,私にはちょうどよかった。サブウーファー用のアンプは,車載用デジタルアンプで定評のあるJL AudioのHD750/1を選択。Rasteme Systems RSDA202などホームオーディオでその実力を思い知っているデジタルアンプは,電力の限られるカーオーディオ環境にはぴったりだろう。他のスピーカーで試聴した音は,余計な色づけなくウーファーの実力を安定して引き出してくれるという印象。ショップから取り付け完了の連絡を受けて自分の車で初めて聞かせてもうときには,デモカーと私の車との違いであった,セパレートスピーカーのDS-G50とDS-G20の差が予想より大きいのではないか,DS-G20の力不足でそれほどの音質向上は望めないのではないか,という不安が正直あった。しかし一聴してその不安は払拭された。特に目を見張ったのが,高域の驚くほどの生々しさ。Ella and Louisのサッチモのトランペットは,ショップによるNR-MZ60PREMIの調整の上手さもあるのか,家のシステムで聴くよりもリアリティを持って耳に迫ってきた。SW-G50の導入により,DS-G20のポテンシャルが十分に発揮されたのだろう。一方,中域は低域や高域に比べると少しあっさりした印象になった。エラのヴォーカルも素直に鳴らすのだが,家のオートグラフ・ミニで鳴らす生々しさに比べると少し物足りない。このあたり,デモカーでも少し気になったので,DS-G20の限界というよりはNR-MZ60PREMIの内蔵アンプの限界のように感じる。良質な外部アンプの導入により改善が期待できるが,新たな出費が必要だし,導入により今の高域の生々しさが失われるリスクもあるのが難しいところ。いずれにしても,カーオーディオはホームオーディオよりも導入の結果が簡単に表れておもしろい。また,家では隣に気をつかってどうしても音量を絞ってしまいがちだが,車で田舎をドライブしているときには思う存分ボリュームを上げることができるし,また,車窓の風景という家にはない視覚的効果もある。DIATONEのホームページにある岩田由記夫氏の名盤リストなどをかけて郊外をドライブするとしばしば感じる高揚感は,ホームオーディオではなかなか得られないものだ。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索石田功 著 カーオーディオパーフェクトセオリーブック(2)カーオーディオ|デイリー売れ筋人気ランキング上質サウンドをゲット!カーオーディオカタログ
2013年12月22日
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注文するとすぐに注文確認のメールが入り,数日中に発送完了のメール。遅れる時には,お詫びと入荷予定のメールが送られてくる・・・。楽天やAmazonでのそのような迅速且つ丁寧な対応に慣れきってしまい,ネット通販に対する緊張感を失っていた私を戒める事態が起きている。あるサイトで注文し代金を前払いした商品が,1ヶ月以上たっても届かないのだ。問い合わせのメールにも梨の礫。どうしたものか・・・。注文した商品は,先日物色していた真空管ヘッドフォンアンプのBravo Ocean(写真は海外のこちらのサイトからのもの)。イタリア製のCarot One Fabrizioloのように質感が高くデザインが良い割に,中国製のため価格は3分の1ほどに抑えられていたので選択。「Bravo Ocean」でググるとAmazonとモバオク,そして「ハッピーケーブル」や「スウィング♪パパ」というサイトが見つかる。しかしそれぞれの出品者や店舗の情報を見ると,責任者の名前と住所は全て同じだ。「スウィング♪パパ」に「2013年1月4日に入荷致しました。即納させて頂きます。」との表示があったので注文。しかしサイトの別の場所には「お取り寄せ/入荷待ち」の文字が。正確な情報が書かれていないことに多少不安を覚えていると,自動配信の注文確認メールが来た。2日後,案内が遅れたお詫びとともに,在庫がないので1~2週間での取り寄せになる,入金確認次第取り寄せの手配を進めるという連絡が入った。入金するとすぐに入金確認のメール。ここまでは取り立てて悪い印象はなく,むしろこまめに連絡してもらったので安心感があった。届いたらBravo Oceanの紹介記事でも書こうと,真空管ヘッドフォンアンプの記事も「Bravo Oceanという1万円程度の中国製の小さな真空管ヘッドフォンアンプを入手し,BLO-0169とどの程度違った音になるか試してみることにした」とまとめた。しかし,結果的にはその後Bravo Oceanとは無関係な記事が並ぶことに(このブログではよくあることだが・・・)。まず,入荷目安の2週間が過ぎても何の連絡もない。サイトのトップには,のんびりやっております。 日本と違い、間違った商品が届いたり、到着が大幅に遅れたりすることもありますが、その場合は、商品交換、ご解約・ご返金など柔軟に対応させて頂いておりますので、どうかご寛大なお付き合いをお願い申し上げます。とあるので,中国相手で,注文してもなかなか返事がもらえないといった状況なのだろうと想像したが,それにしてもその状況の連絡さえないので,少し不安になる。店名で検索すると,こちらで私と同じような状況になった方を発見。この方はAmazon経由で注文され,注文後1ヶ月たっても連絡がなく自動キャンセルになったという。Amazonは発送時に代金が払われるので実害はなかったようだが。他にも,こちらのコメントにあるように3ヶ月たっても連絡がないなど,トラブルの報告が次々と出てくる。なかなか悪名高い業者に注文してしまったようだ・・・。住所をストリートビューで見てみると店舗ではなく北海道の一戸建て住宅が表示され,「HAPPY CABLE」のトップページにはこのように書いてある:商品説明にて、「在庫あり」と表示されていますが、ほとんどの商品は海外からのお取り寄せになり、当店に在庫のない場合が多いです。要は個人経営の輸入代行業者のようだが,そのような状況なら「在庫あり」の記述は削除すべきで,ここだけ見ても誠実さに欠ける印象がある。ネットの評価については本人も認識しているようで,「ネット評価について店長からのご説明」として次のような記述まである:Wikiぺディアあるいは、価格.comなどのサイトで当店のことを「悪質な転売業者」、「ぼったくり」と書いて頂いております。ご信頼頂けない方は勿論、それはしょうがないです。しかし、このページにも明記させて頂いておりますが、当店には在庫は殆どありませんで、お取り寄せです。お取り寄せですから、転売と言えば、転売です。当店の弱小資本力での仕入で、たいした量も仕入できませんので、原価に対して、30%前後の利益を乗せさせて頂いております。これを高いと思われた方は「ぼったくり」と定義されているのだと思います。そのような方はご自分で、海外から手当して頂いて下されば良いと思います。私も15年ほど海外の新進メーカーからの取り寄せを行っておりますが、どれだけトラブルがあるか、ひどいものです。納期遅れは頻繁、商品をすぐに送ってよこさなくなることも少なくないです。当店は、納期が遅れてしまったご注文には、お客様には申し訳ないですが、待って頂くか、ご解約・ご返金を差し上げてます。ご迷惑をお掛けすることも多いかと思いますが、私の体力と能力からして、勿論、改善に努めておりますが、現時点ではこれ以上のことはすぐにはできません。このことをご理解あるいは、ご信頼頂いた上で、ご注文やお問合せを頂ければ、幸いです。小規模な中国メーカー相手の取引なので苦労が多いことには同情できるが,振込先の連絡はあれだけ素早くできるのだから,現在の状況を一言メールすることが店主の「体力と能力」を超えたサービスだとはとても思えない。予定に遅れるのであればその状況を客に伝えて安心させるという,商売をする上での最低限の姿勢さえないのだから,それで信頼しろといわれても無理な話だ。注文後1ヶ月経ち一度状況を教えてほしいとメールしたが返信がなく,次に期日を定めて注文キャンセルと返金のお願いのメールをしても音沙汰がない。上記のサイトを見ると今のところ営業を止めるつもりはないようなので,このまま連絡がなくなり返金されずに終わるという,いわゆる詐欺の可能性は低いだろうが,いずれにしてもすでに代金を振り込んでしまっている以上不安が募る。国民生活センターに,似たような事例のQ&Aがあった:質問 ネットショップで商品を注文し、代金を振り込んだが、到着予定日を過ぎても商品が届かない。電話をかけ、メールを送っているが、全く連絡がつかなくなってしまった。どうしたらよいか。回答 配送遅れや行き違いということもあるので、商品が届かない場合、まずは頻繁に連絡を試みてください。電話やメールでのやり取りの記録、代金振込の控えなどの資料を整理して保管しておきましょう。解説 再三試みても連絡がつかない場合、ネットショップに対し期日を定め、速やかに商品の送付か返金を求める旨を通知する書面を、配達記録を付けて送るのがよいでしょう。連絡先については、一般的なネットショップであれば「特定商取引法に基づく表示項目」に、事業者の所在地や、販売責任者名が掲載されています。 通知書面が受取拒否や宛先不明を理由に戻ってきた場合など、詐欺の疑いが強い場合は、最寄りの警察署に相談したり、代金を振り込んだ金融機関(銀行など)にトラブルの状況を伝え、振り込め詐欺救済法の手続きを進めてもらうなどの対応も検討しましょう。 ネットは相手の顔が見えません。販売品や価格に釣られずに、まずはショップの信用性や確実性をよく確かめることが大切です。このままメールや電話での連絡がつかなければ,配達記録で返金を求める書面を送り,場合によっては警察や銀行に連絡する必要も出てきそうだ。泣き寝入りは嫌なので,面倒だが仕方がない。最近はネット通販でクレジットカードの番号を入力する時にもそれほど躊躇しなくなってきているが,今回改めてショップの信頼性をよく確かめる必要性を痛感した。(以下,2013年4月7日に追記)期日を定め,注文キャンセルと返金をお願いするメールを送っても返信がなかったので,連絡先に電話すると,留守番電話になったのでメールに返信するよう伝言。またサイトの問い合わせフォームでも連絡。反応がなければ銀行や警察にも連絡することになると伝える。すると数時間後にメールで返信があり,現地の都合で出荷が遅れているが,あと10日ほどで到着するとのこと。(以下,2013年4月16日に追記)今回はほぼ予定通りの日に発送連絡のメールがあり,ようやく念願のBravo Oceanを手にすることができた。商品の状態などに特に問題はなかった。ただ,今後このお店にお世話になることはないだろう。今調べると,Bravo Oceanはmobile-accessory-netといったショップでも手に入るようだ(ただしこちらも個人経営の輸入代行業者)。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキング森川忠勇 著 真空管アンプ・スピーカー作りを楽しむ末藤高義 著 インターネット&クレジットカードの犯罪・トラブル対処法
2013年03月31日
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以前物色していた三菱ダイヤトーン サウンドナビ NR-MZ60PREMI用のセパレートスピーカーだが,評論家の石田功氏と岩田由記夫氏のレビューを読んで物欲を大いに刺激されてしまい,DS-G20を導入することにした。 取り付けはプロショップにおまかせし,ツイーターは付属のスタンドは使わずピラーに埋め込んでもらった。ここはもともとまっすぐのピラーだけがあった場所なのだが,まるで純正のような自然な造形はさすがプロ。ウーファーは純正の位置にそのまま設置。『ステレオサウンド』の姉妹誌『オートサウンド』の最新号に詳しく載っているが,DIATONE SOUND.NAVIには4chの内蔵アンプがついており,スピーカーとのつなぎかたには様々なバリエーションがある。フロント用の2chだけを使う2chパッシブ接続,4ch全てを使ったバイアンプ接続,そしてユニットごとに各アンプを割り当てる2ウェイマルチアンプ接続だ。今回はMZ60PREMIだけが可能な2ウェイマルチアンプ接続を選択。コアキシャル2ウェイスピーカーからどの程度定位が良くなったのか気にしながら聴いてみると,まずはなにより音そのものが飛躍的に向上していることに驚かされた。サウンドナビの導入だけで音は十分良くなったと感じていたので,今回は正直なところ,定位感の向上以外はそれほど期待していなかった。音自体はすでにカーオーディオの限界に近づいていると思っていたので,あとは音像がセンターに来てくれれば満足だった。しかし,実際にはその予想を遥かに超え,ライヴの空気感や余韻はどうかという,ピュアオーディオとして評価できるレベルにまで達したと感じた。 FAKiE - To The LimitではNaokiが掻き鳴らすギターの質感までが感じとれ,Jane Monheit - Taking a Chance on Loveをかけると彼女がフロントガラスの中心に立ち現れてくる感じさえあった。低音もサブウーファーの必要性を全く感じさせないほどに出ており,Gary Karr - Amazing Graceなどでは包み込むように豊かな低音で気分を高揚させてくれた。オーディオでこのような感動を得たのは久しぶりな気がして新鮮だった。ホームオーディオでは,エントリークラスのSACDプレーヤーと質の良いヘッドフォンさえあれば,臨場感のあるリアルな音像が簡単に手に入る。そこからさらに上を望むのはなかなか難しく,試聴会などで家が建つほどの値段のシステムから出る音を聴いても,今ひとつピンと来ないこともしばしば。一方カーオーディオは,かつての私の車のように,低音が出ないのはもちろん主旋律を追うことさえ難しいほどのひどい環境も珍しくないので,そこから少しステップアップするだけでも大きな喜びを得ることができる。今回のステップアップによる音の良さが・コアキシャル→セパレートによる定位感の向上・ツイーターとウーファーで同じ振動板素材を用いたDS-G20自体の素性のよさ・サウンドナビで鳴らすことを念頭に開発されたことによる組み合わせの良さ・2ウェイマルチアンプ接続・プロショップによる設置と調整のどれに起因するのかはよくわからないが,純正のナビにDS-G20をつけただけではおそらくこれほど良い音は出なかっただろう。DIATONEサウンドナビの内蔵アンプやタイムアライメントの力があってこそ,DS-G20が本領を発揮できたように思う。こちらでカーオーディオショップの方がカーオーディオとホームオーディオについて話されているが,「時間をコントロール出来るようになって(タイムアライメントの調整機能が搭載されて)初めて、家庭用と同じ空間の表現が可能になった」という記述に納得。今回は2ウェイマルチアンプ接続により,カーオーディオの欠点を最も有効に消し去ることができたために,ホームオーディオの土俵でも勝負できる音質を手に入れることができたのではないか。となると,これ以上の音を望むとコストパフォーマンスは著しく低下するに違いない。と,外部アンプにまで食指を伸ばそうとする物欲を無理やり抑えこむ・・・。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索石田功 著 カーオーディオパーフェクトセオリーブック(2)カーオーディオ|デイリー売れ筋人気ランキング上質サウンドをゲット!カーオーディオカタログ
2013年03月18日
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50~60年代のジャズを聴くようになって私がまずしたのは,そのアーティストの作品を順に追っていくこと。Wayne Shorter「Footprints」(リンク先「試聴する」→4曲目)の不穏なかっこよさにやられては「JuJu」(リンク先で全曲試聴可)や「Speak No Evil」あたりの黒魔術的で妖しくも魅力的なメロディに痺れ,The Miles Davis Quintet「Relaxin'」収録の「If I Were A Bell」(リンク先1曲目)でのRed Garlandによるコロコロ転がるピアノの気持ちよさを体験してはRed Garland Trio「Groovy」収録の「Will You Still Be Mine?」(リンク先3曲目)での淀みない転がり具合に悶絶してきた。しかし,ジャズメンは当然ながら色々なことを試しているので,個人的には今ひとつに感じる演奏にあたってしまうことも多い。そこで,昔買っていた講談社現代新書の内藤遊人『はじめてのジャズ』といった入門書や「A to Zジャズ入門講座」などの入門サイトを読み,いったんジャズの歴史を俯瞰した上でその流れに沿って好みの演奏を見つけようとした。それはそれでとても有益なのだが,今ひとつ効率が悪い。実際に私がAmazonや楽天ブックスでCDを買う際にCDの選択に最も影響を与えているのは,結局のところ,それらのサイトのレコメンデーション機能だったりする。あるCDが気に入りその雰囲気にあった別のCDを探そうとする時,「この商品に興味がある人はこんな商品にも興味を持っています。」とサイトが親切に教えてくれるCDのなかから探す方が,年代や文脈はバラバラでも手っ取り早いことが多い。そんな私にぴったりだったのが,小学館101新書の後藤雅洋『一生モノのジャズ名盤500』。500枚のジャズ・アルバムが「聴いた感じ」別に18のグループに分類されている。巻末にはアーティスト索引もあるので,好きなアルバムからそれに似たグループのアルバムに簡単にアクセスできる。Amazonなどのレコメンデーションは,客層も様々なので,特にマイナーなアルバムになると精度が落ちる印象があるが,この本の著書の後藤氏は長年ジャズ喫茶を経営しジャズ評論家としても多くの著作があるので,いわばジャズ喫茶の店主に似たアルバムを聞いているかのような効率の良さがある。たとえば,前回の記事で触れたLester Young「Pres & Teddy」を索引で引いたら出てくるのがこのページ。「リラックス・ジャズ」のグループに入れられている。確かに,同じグループのArt Farmer「Sing Me Softly Of The Blues」(リンク先で全曲試聴可)なども,疲れた深夜にじっくり耳を傾けるにはぴったりなアルバムで,「理知的だが暖かい」とは言いえて妙。基本的に1ページに3つのカタログ的な構成だが,各グループの冒頭にはそのグループの詳細2ページと,そのグループを代表するアルバムの解説1ページがある。巻末の索引にメーカーや録音時期,演奏メンバーを網羅したデータがついているのも親切。18のグループ分類は以下のとおり:第1章 これがジャズだ! ―何かが始まりそうな、予兆に満ちたジャズ―第2章 新・これがジャズだ! ―より刺激的な、開放感を感じさせるジャズ―第3章 巨匠たちのジャズ ―聴き手が選ばれる芸術世界―第4章 グルーヴィ・ジャズ ―自然と体が動き出す、ノリの気持ちよさ―第5章 リラックス・ジャズ ―緊張を解き、かつ濃厚な味わいが楽しめるジャズ―第6章 ジャズに浸ろう ―個性的なジャズマンの世界を味わう―第7章 新・ジャズに浸ろう ―ジャズ即興の新しいガイドライン―第8章 ピアノジャズ ―日本人の心に響くハードバップ・ピアノの真髄―第9章 新・ピアノジャズ ―ビル・エヴァンスの系譜、協調型ピアノトリオを聴く―第10章 白人たちのジャズ ―軽やかで、技巧的、アンサンブル重視のジャズを聴こう―第11章 クールジャズ ―聴いて涼しげ、ミント系のジャズ―第12章 コンテンポラリー・ジャズ ―1970年代以降“現代的な音”を聴く―第13章 ユニーク・ジャズ ―拡散するジャズの到達点を聴く―第14章 フリー ―違和感がスリルとなる魅力―第15章 ヴォーカル ―個性を表現する歌の世界―第16章 新・ヴォーカル ―他ジャンルと融合した新しいヴォーカル―第17章 ビッグバンド ―リズムと音色の複雑な混じり合いを聴く―第18章 歴史的名盤 ―時空を超える豊かで圧倒的なジャズ―これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索多くのアルバムが試聴可能 CD&DVD NEOWINGジャズ関連書籍売れ筋ランキング後藤雅洋氏書籍一覧
2013年03月17日
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このところ,風呂上りにはフジ「ニュースJAPAN」→Eテレ「2355」→NHK総合「NEWS WEB 24」といった感じでテレビを眺めていることが多い。以前は「ニュースJAPAN」の途中からNHK総合に変えて「時論公論」→そのままニュースという流れだったが,たまたま「2355」のJohn Wood and Paul Harrisonによる1分間の映像作品を見て以来,「時論公論」は「2355」に取って代わられた。5分間のちょっとしたフィラー的番組だが,そこはかとなく感じられる尖がり具合が,寝る前のふわふわした頭にはちょうど良い刺激になる。その「2355」でたまに「Midnight Lab.」という,簡単な実験の映像が流れることがある。身近な材料だけで紙がダンスしたりと不思議な現象が起きる,なかなか興味深い映像なのだが,何度か見るうちにそのバックで流れているBGMが気になり始めた。不穏な印象のピアノのリフで始まるジャズで,良い感じでスネアが入ってきたところに柔らかい音色のテナーが聞き覚えのあるフレーズを吹き始める・・・。メジャーに変わる時の感じが印象的なこの曲何だっけ?たぶんPCに入れている曲だと思うんだが・・・。似たようなことをよく経験するのが,同じくEテレの「美の壺」を見ているとき。こちらもジャズのBGMが印象的なのだが,「美の壺」のホームページには番組開始後何分ごろに流れたBGMは誰のどの曲かが毎回書かれている(これがきっかけで購入したジャズのCDは数知れず・・・)。「2355」のホームページに詳細は載っていないかと探してみると,「おやすみソング」については詳しいものの「Midnight Lab.」については記載もない。Wikipediaには「2355」についてのかなり詳しい記事が載っているが,こちらもBGMについては記述なし。ググってみると知恵袋で全く同じ疑問を持っている人を発見したが,肝心の答えはなかった。そこでベストアンサーに選ばれた人が書いていたのが,「NHKに電話してください。必ず調べて回答してくれますよ。」普段の私ならここで面倒だとあきらめるところだが,今回はどうしても気になってしまい,夜遅かったので電話ではなくメールで問い合わせてみることに。問い合わせのページ左の「メールによるご意見・お問い合わせ」→「メールフォームはここをクリック」でメールフォームが開く。記入項目には名前,フリガナ,性別,年代,都道府県,電話番号,メールアドレス,問い合わせ内容(400字以内)があるが,このうち名前とメールアドレス,問い合わせ内容が記入必須。こんなふとした疑問で担当の人の手を煩わせるのは申し訳ないと思いつつ,問い合わせの内容を簡単に書いて送信してみると,すぐに受付完了の自動配信メールが届いた。調べてもらうのに数日はかかるだろうと思っていると,翌日の午前中には返信が。曲名や演奏者名に加えてCDの型番まで丁寧に教えてくれていた。答えは,Lester Youngによる「Love me or leave me」。1956年の「Pres & Teddy」(リンク先の「試聴する」から全曲試聴可)に収録されているようだったのでさっそく購入。聴いてみると確かにこれこれ!モノラルながら音質もかなり良い。「2355」では冒頭部分だけだったが,その後の演奏もすばらしく,最後にイントロが再び表れるアレンジもナイス。Everythingで検索すると私はこの曲を他に5つ持っていたが,レスター・ヤングとテディ・ウィルソンによるこの演奏がもっとも好み。また,このCDは他の曲も大変気持ちよく,洒脱でリラックスした雰囲気が深夜聴くのにちょうどよい。近頃Gerry Mulligan「Night Lights」(リンク先の「試聴する」から全曲試聴可)にはまり,こういった雰囲気のジャズを探していたのでタイムリーだった。というわけで,テレビを見ていてBGMが気になったときには各局の問い合わせページから問い合わせれば気持ちよく答えてくれるはず,とこの記事をまとめようとしたところ,スマホのアプリで,テレビのBGMを聞かせるとその曲の詳細を教えてくれるものがあるとどこかで聞いたのをふと思い出し,ついでに試してみることにした。調べると「SoundHound」という名前のようなので,AndroidタブレットのASUS TF101で検索しインストール。有料版は500円だが広告を表示する無料版もあったのでそちらを選択。操作は極めて簡単で,スマホやタブレットを音源に近づけて「ここをタップ」を押すだけ。どうせ様々な条件が揃わないと正確に答えられないだろうとタカをくくり,スピーカーから出る「Pres & Teddy」4曲目の冒頭部分をASUS TF101に聴かせてみた。すると,ほどなく「SoundHound」の画面に現れたのは,何と「Pres & Teddy」のジャケット画像!うまくいっても,せいぜい「Love me or leave me」の別バージョンがずらっと出てきて終わりだろうと思っていたので,曲だけでなく演奏までピタリと当てられてしまい吃驚。10秒ほどの雑音まみれの音から音楽のパターンを瞬時に読み取り,膨大な音楽データベースから正確な結果を導き出すとは・・・。iTunesのGeniusなどが登場して以来,音楽データを解析してデータ化し高速に検索できる技術が日進月歩で進歩してきたのだろうか。まずは「Love me or leave me」の他のバージョンを聴き当てることができるか検証してみたところ,John Lewis「Grand Encounter」収録の演奏(リンク先1曲目),Peggy Lee「Black Coffee」収録の演奏(リンク先「試聴する」→10曲目),Jane Monheit「Taking a Chance on Love」収録の演奏(リンク先「試聴する」→10曲目),さらには,美空ひばり「魅惑のワルツ」収録の演奏(リンク先7曲目)まで見事に正解!日本のものを含め,ジャズはかなりの精度のようだ。海外製なのでJack Johnson「On and On」収録の「Holes To Heaven」(リンク先「試聴する」→8曲目)など,洋楽のPop/Rockももちろん精度が高い。一方クラシックは,かなりメジャーなものでも(マイクの性能にもよるだろうが)曲名さえ言い当てることができないことが多かった。いずれにしても,これはかなり遊べる。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索多くのアルバムが試聴可能 CD&DVD NEOWINGAndroidアプリ関連書籍売れ筋ランキング
2013年03月15日
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気になる曲が多いのでまとめてみた。■オープニング・細野晴臣「2355のテーマ」(作詞:うちのますみ,作曲:近藤研二。近藤研二は栗コーダーカルテットのメンバー。)■日めくりアニメ・金曜日・・・ポンセ:古風な組曲ニ長調 - ガヴォットI・金曜日以外・・・ハイドン:弦楽四重奏曲第17番ヘ長調『セレナード』第2楽章(リンク先9曲目。なお,実際にはハイドンではなくR.ホーフシュテッターの作とされる。)■今日のトビー・通常・・・ブラームス:ワルツ 変イ長調 Op.39-15(リンク先「試聴する」→7曲目)・金曜日・・・栗コーダーカルテット「明日は土曜日」(栗コーダーカルテットは「ピタゴラスイッチ」のBGM[リンク先「試聴する」→15曲目]なども担当。)・9,19,29日(トビなぞの回)・・・ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ(リンク先3曲目)・DJトビーの回・・・トビーお気に入りの曲■Midnight Lab.・Lester Young「Love me or leave me」(リンク先「試聴する」→4曲目。渋い!)■おやすみソング・Factory of dream(夢を作る工場)・・・Peggy Lee「I don't want to play in your yard」(リンク先「試聴する」→10曲目。良い声。)・ballet rotoscope・・・アドルフ・アダン:バレエ『海賊』第2幕より(第1幕のみ試聴可)・Brigitte Bardot「La Madrague」(リンク先「試聴する」→15曲目) ・小泉今日子「三日月ストレッチ(背すじのばし編と腰ほぐし編)」(リンク先1曲目と14曲目。作詞:内野真澄,作曲:近藤研二。) ・小泉今日子「うちへ帰ろう」(リンク先5曲目。作詞:内野真澄,植田美緒,作曲:近藤研二)・真心ブラザーズ「のりこえるの歌」(リンク先8曲目。作詞:佐藤雅彦,内野真澄,作曲:YO-KING) ・あくびが出るよ(作詞:植田美緒,作曲・歌:近藤研二) ・眠れねこねこ(作詞:内野真澄,作曲・歌:近藤研二) ・ねこのうた「おれ,ねこ」,「あたし,ねこ」(作詞:貝塚智子,佐藤匡,作曲:貝塚智子,編曲:栗原正己,歌:松本素生(GOING UNDER GROUND) / 加藤千晶)・犬のうた「わが輩は,犬」,「わたし,犬,いぬ」(作詞:内野真澄,作曲・編曲:栗原正己,歌:松本素生(GOING UNDER GROUND) / 加藤千晶)・がんばれweekday(作詞:貝塚智子,作曲:近藤研二,歌:tomoko) ・これを知ってるといばれるの唄(作詞:0655早起き推進本部,作曲:栗原正己,歌:松本素生[GOING UNDER GROUND] / 石澤智幸[テツandトモ])・小さな恋の物語(作詞:佐藤雅彦,うちのますみ,作曲:近藤研二,歌:笹倉慎介)・進め! よんきびう隊の歌(作詞・作曲:堀江由朗・うちのますみ・佐藤雅彦,歌:よんきびう混声合唱団)・夏だ! チーム・カブトムシの歌(作詞・作曲:堀江由朗・うちのますみ・佐藤雅彦,歌:カブトムシ選抜合唱団)・toi toi toi!(作詞:うちのますみ・佐藤雅彦,作曲:近藤研二,歌:デーモン閣下) ・顕微鏡で覗く世界「ミカヅキモ編」,「ボルボックス編」,「プルテウス編」(作詞:うちのますみ・佐藤匡・佐藤雅彦,作曲:近藤研二,歌:笹倉慎介) ・アマモリズム(作詞・作曲:堀江由朗・うちのますみ・佐藤雅彦,歌:木村カエラ) ・つぼ押しの唄(作詞:うえたみお,作曲:近藤研二,歌:伊東ゆかり) これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索『考えの整頓』 「2355」を手がけるクリエーター佐藤雅彦によエッセイ集『EUPHRATES BOOK 研究から表』慶應佐藤雅彦研究室の卒業生から構成されるクリエイティブ・グループ「ユーフテラス」作品集菊池洋子『ロマンティック・アンコール』「2355」で注目の「ブラームスのワルツ」をはじめとする超定番名曲集
2013年03月13日
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イヤーチップを耳の穴に突っ込む必要のあるカナル型イヤホンは,圧迫される感じがしてあまり好きではない。しかし移動中,音漏れが気になるときにはやむを得ずカナル型を持っていく。そんな時にSumajin Earphone Black SUMEAR-BKでは役不足だと感じることがあり,高級カナル型イヤホンの音を試してみようと,B&W C5などと迷った挙句ortofon e-Q7を購入。 豪華な化粧箱に入っている。付属のイヤーチップはシリコン製のS,M,Lとコンプライ。私にはコンプライが一番しっくりきた。他に,耳垢を防止するフィルター・リング・交換ツールのセット,本革製ポーチ,日本語の説明書が付属する。 ハウジングはアルミ削り出し。SUMEAR-BKと比べると大きい。タッチノイズは大きめだが,耳の上からかけて後ろに通すように装着すれば気にならない。合流後のコードは絡まりにくい材質になっている。取説によると「銀メッキ無酸素銅線」を使っているとのこと。ただ,1.2mという長さは私にはやや短く感じる。まずはバランスドアーマチュア方式が得意とされるボーカルを体験しようと,手嶌 葵 - The Roseの「Over The Rainbow」を聴く。ピアノの高音が美しい。温かみよりは透明感が際立つ音作り。ヒラリー・ハーンによるバッハ:ヴァイオリン協奏曲集の中の「2つのヴァイオリンのための協奏曲」第3楽章では,Autograph miniやSTAXで聴くよりもヴァイオリンのキレや迫力が増し,メリハリの利いた演奏になったのには驚いた。ニューヨーク・トリオ - 夜のブルースの「Blues in the Night」ではジャズ・ピアノが圧倒的な存在感を持って迫ってくる。ソースのダイナミックレンジの広さが十分に感じられる解像度の高さがある。DENON - オーディオ・チェックCD収録のノイマン指揮チェコ・フィルによる「新世界より」では,HD580ほどにはオーケストラが塊として迫ってくる迫力はないものの,解像度は高い。複数のバランスドアーマチュアドライバを搭載する高級イヤホンが多い中,e-Q7はあえて1つのドライバしか搭載しておらず,技術的な目新しさはない。しかしそこから出てくる音は,取説の言葉を借りれば「音の美学」を感じさせるもの。その音作りの上手さは「オルトフォン90年の音響技術の伝統」があってこそ可能となったものだろう。何より繊細な高音の表現は美しく,例えばハーンのバッハなどはSTAXよりもこれで聴くほうがしっくりくるほど。移動中だけでなく家でも常用することになりそうなイヤホンだ。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索カナル型・インイヤー型|デイリー売れ筋人気ランキングUSTREAM e☆イヤホンTV ダイジェストヘッドホン関連新刊
2013年03月05日
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BLOSSOMのヘッドフォンアンプ BLO-0169は解像度が高く,ダイナミックでメリハリの効いた音を出すのだが,ジャンルによってはもう少しソフトで自然な音が聴きたいこともある。そんな時はSTAXのSR-007を真空管ドライバSRM-007tにつなげばほぼ満足できるが,そのような音をダイナミック型ヘッドフォンでも聴きたくなり,真空管のヘッドフォンアンプを物色することに。New-Tone eDison-01は真空管出力とトランジスタ出力を切り換えることができるのがユニーク。ただしUSB DACやプリアンプとしても使えたりと私には不要な機能が多いのと,ヘッドフォンアンプとしての音質がプリアンプとしての音質よりやや劣るというレビューがあるのが気になる。2万2千円。真空管アンプはトランジスタアンプより製作しやすいことから,よく趣味で製作されたものがオークションに出品されており,なかにはコストパフォーマンスにすぐれたものもある。たとえばBacchus Antiquesさんの真空管ヘッドフォンアンプは,2万円というお手ごろな値段ながら,メーカー製では考えられない美しい仕上がり。楽天ブログに製作記を書かれているが,シャーシの加工までされているようだ。ただ,入出力ともに3.5mmステレオミニプラグというのが個人的にネック。Carot One Fabrizioloも真空管1本のシンプルなアンプながらイタリア製らしい洒落たデザインが所有欲をくすぐる。もっとも,私にはプリアンプ機能が余計。ヘッドフォンアンプに絞りその分音質を向上させてほしい。2万7千円。Cayin HA-1Aは,膨大なヘッドフォンのレビューがあるHe&Biさんのサイトで「真空管の良さが全面に出ている」と評価されているので気になっているヘッドフォンアンプ。定番だったVALVE-X-SEが東京サウンド倒産のため入手困難になりそうな現在,この価格帯でまず候補に挙がるアンプかもしれない。4万6千円。TRIODE TRX-HD82は,真空管出力とトランジスタ出力を切り換えることができたり,USB DACやプリアンプとしても使えたりと,機能面ではeDison-01と似ているが,こちらは真空管アンプではおなじみのトライオード製ということで音質にも期待できる。質感も高いが,7万6千円という値段がネック。ここまでいくなら,著名なオーディオエンジニアJim Fosgate氏設計のMusical Surroundings Fosgate Signatureあたりも気になる。が,こちらは倍以上の値段。究極の真空管ヘッドフォンアンプと思われるのが,Woo Audioの超弩級アンプ,WA-234 MONO。左右チャンネルが独立した筐体となっており,XLRで接続する。バランス出力可能な真空管ヘッドフォンアンプは貴重だが,値段はUS$10,000,日本円で95万円か・・・とりあえず,Bravo Oceanという1万円程度の中国製の小さな真空管ヘッドフォンアンプを入手し,BLO-0169とどの程度違った音になるか試してみることにした。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングUSB DAC/DDC ヘッドフォンアンプ HUD-mini 動画レビュー森川忠勇 著 真空管アンプ・スピーカー作りを楽しむ OTLヘッドホンアンプの作り方など
2013年02月25日
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Nikon D90やP310で撮った画像データは,たいていパソコンに保存したままで,せいぜい画像ビューワで眺めたりFast Change !!で壁紙に登録したりする程度。わざわざ印刷することはめったにない。人に配布する必要があるときには家のプリンタで済ませるか,近所のキタムラに頼んでいる。ただ,写真を配布先に送ることになったとき,キタムラで現像してもらってそれを郵送する,というのが面倒だったので,一度ネットのプリントサービスを使って配布先に直接送ってもらったことがあり,安くて早く対応してもらえたので便利なイメージがあった。それほど頻繁にあることではないのでしばらく利用していなかったが,最近同じことをする必要が出てきたので,以前使った「オンラインラボ」にアクセスしてみた。すると,運営会社がキタムラに経営統合され,サービスは今年で終了するとのこと。キタムラにもネットプリントサービスがあるのでそれを使おうとしたが,どうも割高な印象。オンラインラボではもっと安かった気が・・・適当なところはないかと価格.comの料金比較を見ると,L判が50枚で49円(送料込)など,恐ろしく安いサイトもある。しかし光沢紙L判50枚の楽天での最安値が100円程度ということを考えると,紙代だけでも元が取れているとは思えず気味が悪い。安くて信頼できそうなところはないかと思い見つけたのが楽天写真館。他よりは割高だが,今ならL判が50枚で600円とキタムラで現像するよりも安く,ポイント5倍キャンペーンもしているようなのでこちらを利用することに。メール便で600円以上使ったので送料も無料になった。4~5日あれば配布先に届くようだ。ただ,ローカルの画像ファイルをいったんクラウドにアップロードする必要があるので,それなりに時間がかかる。私の環境ではアップロード速度は300kb/s程度だったので,合計250MBのファイルをアップロードするのに15分かかった。支払いは楽天の買い物かごシステムを使うので簡単。クラウドには画像ファイルを5GBまで保存でき,共有などもできるようだ。また,楽天ブログの写真もこの楽天写真館で管理できるようになっていたのを今回使ってみて思い出した。これまでは何となく設定がめんどそうだったので,ブログに写真を載せるときは別の方法でアップロードしていたが,実際に使ってみると楽天写真館を使ったほうが便利そう。「マイページ」右上の「他のサイトからインポート」を押すと,楽天ブログにすでに載せている写真もこちらにまとめてコピーできる。メール便で届くので宅配時間を気にする必要もないし,富士フイルム純正ペーパーを使っているということで画質も期待できる。アップロードの時間と宅配されるまでの日数さえ気にしなければ,自分用にも気軽に使えそうだ。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索今すぐ使える特別クーポンプレゼント!! 楽天写真館↑今月末まで50枚が送料込みで200円になるクーポンがあったようだ。注文する前に教えて欲しかった・・・USEDカメラ特集試写レポート特集
2013年02月23日
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5000円程度の中国製家電は,日本製のものにはなかなかない機能のものが多く,楽天などで見つけるとつい購入してしまい届いてから後悔する,ということが多いのだが,そんな中で珍しく2年近く愛用しているのがMONO BLOCK MBS-14。休日のトイレというのは結構心の落ち着く空間であり,つい新聞などを持ち込んでは長居してしまうが,そんなときに欲しくなるのがBGM。これまではポータブルMP3プレイヤーを持ち込んで聞いていたが,トイレで用を足す前にわざわざイヤホンを耳に詰め込むのも面倒になり,もっと気楽に音楽を聞く方法はないかと考えた。まず思いついたのが携帯電話のFOMA P706iμ(いわゆるガラケー)の音楽プレーヤー機能を使って聞くこと。豆粒ほどのスピーカーの割には健闘したものの,低音が全く出ず,音楽を楽しむところまではいかない。トイレに据え置きできて気楽に使えるものはないかと思い,省スペースで電源は電池,できればプレーヤーからアンプ,スピーカーまでが1つになっているもの,という条件で探して,見つけたのがこのMBS-14だった。 中国からの輸入品だが箱の説明書きや取説は日本語。表面は木目調で値段の割には高級感がある。リモコンの他にUSBケーブル,ACアダプタ,ステレオミニプラグケーブルも付属。本体前面のスピーカーのように見えるところはただの飾りで,実際のスピーカーは底面にある。携帯よりはましな音が出てくれたらよい,ぐらいのつもりだったが,ユニットの直径は4cm程度あるので低音も意外と出ており,BGMスピーカーとしては十分な音質。音源として使えるのは16GBまでのUSBメモリとSDカードで,対応フォーマットは56-256KbpsのMP3のみ。トイレ用として便利なのは,電源と再生ボタンが同じで,電源を入れるだけで勝手にMP3ファイルを連続再生してくれるところ。また,一度ACアダプタで充電しておくと約4時間再生可能なので,長時間聴くことのないトイレ用としては十分。トイレに放置しているので充電池の放電が気になっていたが,勝手に放電してしまい肝心なときに聞けなかったという経験は今のところない。幅21×高さ5.4×奥行き13cmとコンパクトで軽いので,充電する時持ち出すのも楽。逆に今ひとつなのが,曲の途中でのリジュームが聞かないこと。最後に再生した曲は覚えているが,曲の途中で電源を切ってもその曲の頭から再生される。クラシックなどの長い曲を入れてしまうと,たいていその曲が終わる前に用を足してしまうので,いつも同じ曲しか聞けないことに(笑)。もちろん曲のスキップは可能だが。また・電源ボタンが裏にあるので置き場所によっては少し押しにくい・USBメモリからの曲にノイズが入る(これは個体差があるだろうが)・裏のプラスチックに少しひびが入っていた(これも個体差があるだろう)・液晶などは一切ないので曲名などを表示できないといったところも気になるが,値段を考えると十分許容範囲。この種の商品は他にもあるが,今買うならMy Miniだろうか。あのナカミチ製ということで音は良さそう。ただ,ワンタッチ再生はできないかも。むしろ,トイレに入るだけでフタが開くような時代だから,トイレに入ったら勝手に再生され,出たら電源OFF,といったことはできないものか。と思っていたら,やはりありました。TOTO、MP3再生機能を搭載したフチなしウォシュレット。スピーカーがケンウッド製というのもなかなかよさそう。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索LEDレインボーランプ搭載 振動スピーカー DN-SLED-F0732B 税込1,999円MONO BLOCK USB/SDスロット搭載スピーカー MBS-20US 税込1,716円
2013年02月04日
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GIGAZINEをだらだらと読んでいてたまたま見つけ,感銘を受けたのがディズニー制作のこのアニメーション。約6分半でセリフもほぼないので手軽に見ることができる。3DCGのアニメーションに2Dのドローイングを重ねるという新技術によって作られているということで動きは非常にスムーズ。キスマークの赤のみカラーだったりアングルや光の使い方にもこだわっていたりと,全体的にセンスの良さが光っている。コーネリアスのFit SongのPVのように紙飛行機の動きと音がぴったり合っているのも良いが,特に個人的にツボなのが5:15あたりから入ってくるドラムとベース。映画ではよく見かける手法だが,やはりこのような入り方をされると自然と気分が高揚してくる。ストリングスによる古典的映画音楽に加わるエレクトロニカの風味が印象的な音楽は,数多くの映画やテレビシリーズの音楽を手がけるクリストフ・ベックによるもの。こちらでジャッキー・チェン主演のスパイ・アクション『タキシード』のサントラが試聴できるが,このメイン・タイトルでもストリングスとテクノの巧みなバランス感覚は感じ取れる。このPapermanはアカデミー賞にもノミネートされたようだ。メイキングも興味深い。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索楽天市場 ディズニーゾーンディズニーストア 楽天市場店楽天ダウンロード 動画 アニメ - 人気アニメの試聴版も充実!
2013年02月03日
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実際の性能はともかく,ぜひ近くに置いておきたいデザインというものがある。フランスのオーディオメーカーDevialetのプリメインアンプD-Premier Airは,鏡面仕上げでわずかに反ったデザインが見事。 ポーランドのデザイナーRobert Majkut氏によるピアノWhaletoneは独特の存在感を持っている。クジラをイメージしたということだが,見てすぐにピアノとは気付かないかも。流線型が美しいイタリアのデザインブランドALESSIのこの製品はさらに何なのかわからないが,実はコードレス掃除機。形としてはむしろこのMicrosoft Arc Touch Mouseなどに近い。私は,同じくタッチセンサー型ホイールのついたExplorer Touch Mouseを使っているが,物理ホイールでないので汚れにくく,慣れるとなかなか良い。デザイナーの川崎和男氏による全面鏡面タッチパネルのCOOL LEAFは,常用はしないとしても一度は触れてみたいキーボード。 こういったシンプルでモダンなデザインの典型として私がまず思い浮かべるのが,日産フェアレディZ。特に先代Z33の,サイドに大きく食い込んだ切れ長のテールランプと美しい流線型のデザインは,今でも街中で見るとつい目で追ってしまう。一方,フェアレディZの洗練された美しさとは対極にあるのが,CHRYSLER 300Cのこのいかついデザイン。私がCHRYSLER 300Cを初めて意識したのは映画『ドライヴ』でのこのカーチェイスシーン。逃走する主人公たちの車を追いかけるCHRYSLER 300Cの,そのいかにも悪役然とした迫力満点の顔つきには何とも言えない魅力がある。オーディオではJEFF ROWLAND MODEL 625などの,機械そのものといった無骨な表情にも惹かれる。音を追求していくと結果的にそうなったという印象のスタックスの鳥篭デザイン。いくらそのデザインが不評でもスタックスにはぜひラムダシリーズを作り続けて欲しい。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索デザイン家電特集グッドデザイン賞特集インテリア雑貨・家電のセレクトショップ e-goodsデザイン家電
2013年01月23日
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バランス化したSENNHEISER HD580+BLOSSOM BLO-0169を初めて聴いたときには,そのあまりの分離の良さとリアルな音像には衝撃を受けたが,一方で高音が刺さる感じがあり,しばらく聴いているとすぐに聴き疲れしてきた。またシンバルやギターの高音の表現が明らかにおかしく聴こえることもあった。これはバランス化の代償なのだろうと思ったが,ふと昔エージング用のCDを買っていたことを思い出し,リッピングしてLINN MAJIK DS-Iでリピートし,しばらく放置してみることにした。私は今までオーディオ機器へのエージングの効果については懐疑的だった。「オーディオの科学」のエージングのページにもあるように,物理的にはありうるとしてもそれほど劇的な変化は期待できないと思っていた。これまで個人的にそれほど大きな変化を経験したことがないというのも大きい。特に今回はHD580についてはケーブルを変えただけであり,HD580自体はかなり使い込んでいてエージングもほぼ終わっていると思われるので,10時間ほどのエージングのあと音を出してみた時には半信半疑だった。すると,ほとんど別物といっていいほど音が変化していることに驚いた。まず,高音の刺さりが全くといっていいほど気にならないレベルにまで改善されている。以前のHD580に戻ったようなバランスの良い音になっており,聴き疲れすることがなく何時間でも聴いていられる。一方で痛々しいほどリアルだった音像は一歩後退している印象があるが,生々しさは十分に残っており,このくらいがちょうど自然に感じられる。この変化がバランスケーブルのエージングによるものなのか,それともBLOSSOM BLO-0169のエージングによるものなのかはわからないが,いずれにしても大きな変化を感じることができた。なぜこれまでエージングの効果を感じることがなかったのかを考えてみると,私はヘッドフォンなどは中古で購入することが多く,すでにエージングの余地のない状態だったからかもしれない。あるいは,TANNOY Autograph miniなどはエージング前から気持ちの良い音を出してくれていたので,急激にエージングをさせることがなく,音の変化があったとしてもゆるやかだったために気付かなかったというのもあるだろう。普段のペースであれば1ヶ月ほどかけるエージングを今回は一気に行ったために,その変化が劇的に感じられたというのもあるのではないか。今回使用したのは,エージング用CDとして定評のあるXLO Reference Recordings Test & Burn-in CDのトラック9。雑音のなかに,低音から高音そして再び低音まで連続して変化する電子音が繰り返される。エージング用音源としては普段聴く音楽を流せばよいとも言われるが,こういった専用音源を延々リピートさせたほうが手っ取り早く変化を体験できるのではないか。エージングには大きな音量にする必要はなく,普段より少し小さめの音量で十分のようだ。このCDはエージングだけでなくオーディオチェックCDとしても優秀で,デンオン・オーディオ・チェックCDと同様にチャンネル・チェックや位相チェック,周波数スイープのトラックが収録されているほか,ハンドクラップや消磁用のトラック,ワンポイントステレオマイクでしゃべりながら前後左右に移動して音場空間を説明するユニークなトラックもある。ちなみにここでしゃべっているキース・ジョンソン博士はHDCDの考案者。HDCDと言えば,高音質で聴くためには対応するプレーヤーが必要だが,特定のソフトウェアを使えば本来の音を再生できるようだ。こういったことができるのもPCオーディオならではだろう。エージング用のトラック以降には,高音質CDで有名なReference Recordingsらしく,極めて録音状態の良いジャズとクラシックのトラックが続く。01 チャンネル確認とチャンネル・バランス02 正相の音声03 逆相の音声04 ハンドクラップのトラック05 315Hzテスト・トーン06 キース・ジョンソンよる音場空間解説07 デマグネタイジング・スイープ08 低域周波数デマグネタイジング・フェード09 バーンイン・トーン(エージング)10 モノラル、正相11 モノラル、逆の相対位相12 ステレオ、逆の絶対位相13 ステレオ、正しい絶対位相「ストーミー・ウェザー」14 「シャイニー・ストッキングス」15 モートン・グールド作「デリヴェイションズ」より「”ラグ”ムーブメント」16 ヤナーチェク作「シンフォニエッタ」より「クィーンズ・モナスタリー」17 フランツ・ピープル作「アヴェ・マリア」18 ワインバーカー作「笛吹きのシュワンダ」より「ポルカとフーガ」これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングオーディオケーブルランキング|楽天プロダクトエージング用CD
2013年01月19日
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豊かな低音が楽しいヘッドフォンSENNHEISER HD25-1 IIだが,プラグ部分の接触不良のためか片方からしか音が出なくなった。純正の交換ケーブルHZL25Pもあるが,オヤイデの交換ケーブルHPC-HD25が安かったのでそちらを買ってみることに。 ケーブルを差し替えて終わりだったHD580のケーブル交換に比べるとねじを外す必要があったりと交換はすこし面倒だが,箱に詳細な説明がある。黒・赤・青・黄・銀の5色が用意されており,私は黒以外では無難な銀を選んだが,銀だけは異なるシールドを使っているようだ。 まず右のハウジング中央のねじを外す。手書きの「R」シールは私がかけるときの目印に貼ったもの(笑)。次に根元を持ってケーブルを引き抜く。そしてケーブルガイドからケーブルを取る。私はこれまでケーブルはヘッドバンドの中を通っているものと思っていたが,このように簡単に外れるようになっていた。このあたり,交換のことまで考えられた構造はさすが。 ねじのついていたパーツをケーブルから外し,交換ケーブルを挿し込む。コネクタについた2本のピンには太いものと細いものがあるので,穴の大小をよく確認し,逆に差し込まないよう注意。どこまで挿し込めるのか判断が難しいが,他に交換をされた方の写真を見るとこのあたりまでで良いようだ。交換ケーブルをはさんでねじを締め,ケーブルガイドに収めたら交換完了。私が持っているほかのヘッドフォンのケーブルは全て黒なので,シルバーのケーブルはこうして見ると新鮮。純正ケーブルと太さは変わらないが,プラグ部分が小さくなっているので携帯用には良さそう。また長さが1.5mから1.2mと短くなり,私にはちょうど良くなった。早速フォンプラグへの変換アダプタをつけてBLOSSOM BLO-0169で聴いてみると,純正よりもやや高音が伸びている気がする。Fourplayのナイロン弦ギターの音は,バランス化したHD580+BLO-0169ではやや不自然に聞こえるが,こちらは自然に表現されており,BLO-0169との相性も良さそう。バランス化HD580+BLO-0169の分離感は圧倒的なのだが,そのぶん聴き疲れしやすかったり不得意な場面があったりするので,普段使いにはこちらの組み合わせの方が良いかも。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングUSTREAM e☆イヤホンTV ダイジェストヘッドホン関連新刊
2013年01月14日
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以前書いたとおり,車内での音楽鑑賞は三菱ダイヤトーン サウンドナビ NR-MZ60PREMIのおかげで快適になったが,やはり部屋のオーディオ環境と比べると不満がある。比べること自体酷であることはもちろんわかっているのだが,サウンドナビの音質がカーオーディオとしては私の予想を超えて素晴らしかっただけに,つい欲が出てさらに上を望んでしまう。現状で一番不満があるのは定位感。以前のカーオーディオ環境に比べてかなり改善されホームオーディオのレベルに近づきつつあるとは言え,やはり右と左のスピーカーの距離の差を感じる時は少なくない。カーオーディオ評論家石田功氏が『カーオーディオパーフェクトセオリーブック 3 ユニットセレクト術の極意』で詳しく説明しているとおり,私の使っているコアキシャル2ウェイタイプのスピーカーは,ウーファーの中心にツイーターが乗っているので「高域と低域がスムーズにつながった,まとまりのいい音が出る」反面,直進性の強いツイーターが低い位置にあるので「音場も低い場所に展開するケースがある」。一方,セパレートタイプのスピーカーなら「ツイーターの取り付け場所や角度調節次第で,音像のフォーカスがビシッと合い,なおかつ広がりや奥行きを感じる音場を再現することもできる」。これ以上の定位感を望むならセパレート化は必須なのだろう。17cmコーンウーファー+2.8cmソフトドームツイーターのcarrozzeria(パイオニア) TS-Z172PRSは6万弱。ショップのデモボードで聴いた限り,サブウーファーが必要ないほど低域が出ており,どのジャンルもそれなりに気持ちよく鳴らすという印象。解像度も悪くない。スピーカーでは定評のあるカロッツェリアで無難だろうが,面白味には欠けるか?16.5cmコーンウーファー+3cmテトロンツイーターのKICKER QS65.2は4万から。こちらもオールジャンルOKのようだし,明るいアメリカンサウンドも期待できそう。やはりカーオーディオはドライブが楽しくなるような音が出ないと。13cmコーンウーファー+1.8cmソフトドームツイーターのBEWITH B-1300U(写真は上位SPのAccurate II)は昨年末発売されたばかりで,定価9万4500円。BEWITH独自の偏芯コーンウーファーのおかげで定位感は良いだろうし,インストール時のSieg(ジーク)による緻密な測定も安心感がある。ただ,ウーファーが13cmと小さいのでそのうちサブウーファーが欲しくなるだろうし,ツイーターもいずれソニックデザインのOEMでなくBEWITH製が欲しくなるだろう。将来の散財っぷりが容易に予測できるのが怖い・・・。16.5cmコーンウーファー+2cmアラミド繊維ツイーターのFOCAL 165KRX2は6万5千。フランスのFOCAL製スピーカーはボーカルの表現の上手さに定評があるが,こちらはボーカルものはもちろんオールジャンルいけるようだ。ただ,入力インピーダンスが2Ωのため別途外部アンプが必要になるのがネック。16cmコーンウーファー+3cmドーム&コーンツイーターのMITSUBISHI DS-G20はつい最近発表されたばかりで,定価6万3千。やはり同じDIATONEということで一番気になっている。DIATONE SOUND.NAVIでの使用を念頭において開発されたモデルということで,ナビの内蔵アンプとの相性は申し分ないだろう。すでに試聴されたショップの方の話によると,傾向は上位SPのDS-G50と同じということなので,分離がよく低音が締まり,不得意なジャンルなく鳴らしてくれそう。ここのところ散財気味なのでインストール代を考えるとしんどいが,これは欲しい・・・。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索石田功 著 カーオーディオパーフェクトセオリーブック(2)カーオーディオ|デイリー売れ筋人気ランキング上質サウンドをゲット!カーオーディオカタログ
2013年01月13日
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このところ悩みまくっていたヘッドフォンアンプだが,結局BLOSSOM BLO-0169を買い,それに交換ケーブルのRATOC HPC-HD650BALでバランス化したHD580を挿してLINN MAJIK DS-Iの音を聴いてみることにした。SA-15S1を上回る音質になればよいのだが。なお,SENNHEISERのHD650,HD600,HD580,HD565,HD545,HD535はケーブルが共通なので,各社から出ているHD650用のバランスケーブルがそのまま使える。 BLO-0169は大変コンパクトで幅はCDケースよりも小さい。背面にはRCAピンジャックのアンバランスライン入力の他にXLRとTRSフォンに対応したバランスライン入力もある。ACアダプタをつなぐ端子は抜け防止のためにロック式となっている。購入したのはRev.2だが,現在はRev.3となっている。付属するACアダプタは秋月電子のNP12-US2405。 コンパクトなアルミニウムのボディはキッチリ作られている印象で質感も良い。ステンレス製のスパイクインシュレーターは取り外し可能で,ゴム足も付属する。まずはHD580の標準ステレオプラグをBLO-0169に挿し,従来のステレオフォン(シングルエンド駆動)方式の音を聴いてみると,MAJIK DS-Iのヘッドフォン端子に接続した場合との音の違いに驚かされた。全体的に明瞭なサウンドとなり,音空間がぐっと広がる印象がある。 次にHD580をバランス化するため,まずHD580の純正ケーブルを外す。一度も外れたことがなかったのでどのように外すのか見当がつかなかったが,根元を持ち思い切って引っ張ってみると簡単に外れた。交換ケーブルHPC-HD650BALの製造はオヤイデ電気で,分岐の部分に「AUDIO MIJINKO SIGNATURE MODEL」とあり,古くからネットでオーディオ関連の情報を発信されているオーディオみじんこ氏が監修しているようだ。これを代わりに挿してバランス化完了。早速聴いてみると,一聴して音の分離が格段に向上したのがわかる。シングルエンド駆動で感じたBLO-0169の良さがさらに際立ってくるようだ。FAKiEのアコギの掻き鳴らしを聴いたときには,そのあまりの臨場感に思わず声が出たほど。様々なジャンルを聞き比べてみて,そのクリアで明るい音色のためテンポの速い音楽が楽しく聴ける組み合わせというイメージを持ったが,しっとりとした女性ボーカルやクラシックの緩除楽章などでも高い解像度と深みが感じられ,MAJIK DS-Iの実力を十分に伝えてくれている。ただ,時にシンバルの音などが少し不自然に聞こえる場合もあるので,このあたりはスタックスとうまく使い分けていけばよさそう。また,バランス駆動時にはアンバランス駆動と比べゲインが高くなるが,ゲインをLOWに設定していれば音が大きすぎるということはなかった。ギャングエラーについてはボリュームを極小音量に絞った時に少し感じることがあったので,低インピーダンスのイヤホンなどがメインの人は電子制御アナログボリューム採用のRev.3を選んだ方が良さそう。ノイズなどは皆無。ACアダプタを24V1AのNT24-1S2410にすると音質が向上したという報告がある。また,BLO-0169専用強化電源のBLO-0160も用意されている。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングオーディオケーブルランキング|楽天プロダクトヘッドホンアンプ関連の新刊
2013年01月12日
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前々回からヘッドフォンアンプを物色していて気になったのが,ヘッドフォンのバランス出力について。通常の標準プラグ用コネクタの他にXLRのキャノンコネクタがついているアンプがあり,対応するヘッドフォンを挿すことでバランス駆動が可能になる。バランス駆動のメリットは・左右のケーブルを分離しグラウンド線を共有しないことで,基準となるシグナルグラウンドレベルが安定化しクロストーク(セパレーション)性能が向上する。・出力電圧や信号振幅がアンバランス駆動に比べて半分で済むので,スルーレートが向上する。などがあるという。また,私の愛用するSENNHEISER HD580は,ケーブルを交換するだけで簡単にバランス化できる。アンバランス駆動でも十分高音質なHD580がバランス化したらどんな音になるのか,興味が出てきた。以前は海外メーカー製に限られていたバランス出力可能なヘッドフォンアンプも,今では国産も手ごろな値段から出てきているようだ。2nd StaffのブランドBLOSSOMによるBLO-0169は,4万5千円と国産では最も安価なバランス出力可能ヘッドフォンアンプ。112×150×44mm(W×D×H),525gとコンパクトなサイズながら,ゲイン調節機能もついている。音楽制作現場向けのブランドなので,余計な色をつけない素直な音が期待できる。C.E.C. HD53Nは218×354×58mm(W×D×H)で3.2kgと大きいが,オーディオ棚にスペースがないわけではないので候補に入る。LINN MAJIK DS-I導入まで永らくDAコンバーターとして活躍してくれたDX71のCECということで,音の傾向がわかり安心感がある。ただ,バランス出力時はゲインが高くHD650でも音が大きすぎたり,実用域にギャングエラーがある,といったレビューが散見されるのが気になるところ。6万弱。Nmode X-HA1も210×243×60mm(W×D×H),2.6kgとそこそこの大きさがある。他とは毛色が異なる1bitデジアンであるためか,音に関しては賛否両論あるようだ。一度聞いてみたいが・・・。6万5千円。iHA-32-2013は147×180×43mm(W×D×H),2.3kgとコンパクトなizoのフラッグシップ。ただ,izoは製品のサイクルが早く,評価が定まる前に新製品が出てくる感じなので,14万を出して手を出すのは躊躇してしまう。BLOSSOM BLO-0169の上位アンプ,BLO-0299も212×158×64mm(W×D×H),1.1kgと省スペースであり,天然ウォールナットのボディも魅力。13万5千。ただBLO-0299はもう生産終了のようだし,このクラスまで行くのならBLOSSOMのフラッグシップ,BLO-3090のほうが気になる。234×238×70mm(W×D×H)で2.4kgと大きくなるが,ゲイン切り替えのほかにインピーダンス切り替えもあったり,通常のL/RのXLR端子の他に4pin XLR端子もあったりして,色々といじって楽しめそう。16万。・・・などと,バランス駆動でない通常のヘッドフォンアンプも含め色々と悩んだが,楽天でBLO-0169が安かったので購入し,とりあえずバランスヘッドフォンとはどのようなものか体験してみることに。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングUSB DAC/DDC ヘッドフォンアンプ HUD-mini 動画レビュー木村哲 著 理解しながら作るヘッドホン・アンプ
2013年01月12日
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前回物色したヘッドフォンアンプの中で気になったオルトフォン HD-Q7(約2万5千円)とレーマンオーディオ Rhinelander(約4万円強)だが,私にはなかなか実際に聴いてみる機会がない。そこで,ネット上からできるだけ情報を収集し,LINN MAJIK DS-Iのヘッドフォン出力からどの程度の改善が期待できるのか推測してみることにした。当然,買ってもいない人や業者のレビューも含まれているだろうから,あくまで参考程度に。まず基準となるマランツ SA-15S1のヘッドフォン出力だが,解像度が高く繊細で中立的な音色という評価が多く,私も実際に聴いていてそのような印象がある。どちらかと言えば低域よりは高域の美しさが際立っている。機構的には「完全ディスクリート構成のヘッドホン出力回路」であるという。ortofon HD-Q7の音色について,価格.comやAmazon,2chの「低価格でナイスなヘッドホンアンプ」では高音寄りだというレビューが目立つ:・中高音が多少強調される音づくり・高音よりで中高音にかけて伸びがある・思っていた以上にキンキンした音そのため,ヘッドフォンとの組み合わせについては低音寄りのヘッドホンと相性が良いという評価だ:例えば同じオルトフォン、テクニカ系、ゼンハイザー、ソニー系、シュアー等はちょっと渇きすぎる、もしくは高域がピーキーな感じになったりするので使いにくいです。デノン、ウェストン、モンスター等は元々潤っていたり超低域寄りだったりするので、ただ低域がしまったり抜けが良くなったり高域が晴れやかになったりするので、好みはあるにせよ良い方向に進むと思います。一方低域については「低音は薄めで、もりもり駆動するようなパワフルさは無い」が「量感は豊富ではないけど、超低音まで出てることは出てる」とのこと。またエージング後は「更に細かい音が鳴るように(鳴りきるように)なり一つ一つの音が、より引き締まり、より立体的に聞こえるようになってきた」という報告もある。いずれにしても,低域がしっかり出るMAJIK DS-Iとの相性は良さそう。ただ,気になるのはノイズについての言及が目立つこと:・感度の高いイヤフォンなどをつなぐと何にも鳴らしてなくてもノイズが出てるのがはっきり分かる・ボリューム9時を過ぎたあたりから薄っすらとホワイトノイズ・ボリュームを上げ下げするとき、微かにジジジという音・切る時に、たまに結構大きめなポップノイズなかには,ホワイトノイズは「低インピーダンス、高感度のイヤホン等では聴く気になれないレベル」であり「ノイズや静電気対策等、詰めが甘い」と断じているものも。デザインや造りについては「アルミ削り出しの重厚感」があるなど好意的なものが多い。確かにこちらの詳細写真(eイヤホンのスタッフレビュー)で見られるとおり,コンパクトで大変美しく,触り心地が良さそう。一方,電源の赤いランプが明るすぎると言う人や,ボリュームつまみが抜けてしまい仕方なく芯で調節している人もいた。機構的にはどうか。オルトフォンジャパンに問い合わせた人によると,ortofon HD-Q7は「前段はオペアンプ,後段はディスクリート」だという。こちら(価格.comのクチコミ)で内部写真を上げてくださっている方がいる。結論としては,デザインは魅力的でSA-15S1のヘッドフォン出力に迫る音質はありそうだが,それを遥かに超えた音質までは期待できそうにないか。では,Lehmann audio Rhinelanderについてはどうか。やはりオーナーは少ないようだが,こちらの方によると「フラットでクール」な音質とのこと。しかもこの方はortofon HD-Q7も聴かれたことがあるようで,音の傾向は「オルトフォンHd-Q7と似てるが、駆動力とかは段違いで上」だという。「ゼンハイザーとかのヘッドフォンでもすっきり聴けると思うので、すっきりな傾向の音が好きな人には特にオススメ」ということで,MAJIK DS-IやHD580などとの相性も良いだろう。また,こちらの方は内部写真まで載せてレビューされている:音が滑らかになってとても聴きやすいです。心地よくいつまでも聴いていたいような音ですね。特に癖も感じませんし、K702との相性も悪くないと思います。ホワイトノイズは特に感じず,ギャングエラー(左右チャンネルの片寄り)やガリノイズもないとのことだが,前の方のレビューでは小音量で若干ギャングエラーがあったとのことで,このあたりは個体差があるのだろう。いずれにしても問題ないレベルのようだ。造りも悪くないようだが,「価格を考えると安っぽすぎ」という意見も。音質を最優先したために「電源スイッチはなく、スイッチはミュートのみ」なので「必然的に電源は入れっぱなし」というのは,使い勝手においてはマイナス。実際には電源タップのスイッチなどで対処することになりそうだ。機構的には,「Lehmann audioの代表モデルであるBlack Cube Linearの電源部を省略して外部に移し、アンプ部のデザインも簡略化を測ったもの」のようだ。そのBlack Cube Linearは「ゼログローバル・フィードバック設計のディスクリート・クラスA出力段」を持つようなので,Rhinelanderも同様だと考えられる。結論としては,やはり古くからプロ用のヘッドフォンアンプを作ってきた老舗らしい確かな製品で,SA-15S1のヘッドフォン出力と同等かそれを上回る音質は十分に期待できるだろう。しかし,ここまで出すとなるとNmode X-HA1まで行きたくなるが・・・これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングUSB DAC/DDC ヘッドフォンアンプ HUD-mini 動画レビュー木村哲 著 理解しながら作るヘッドホン・アンプ
2013年01月06日
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前回書いたようにLINN MAJIK DS-I(DSM)のヘッドフォン出力にはやや不満があるので,marantz SA-15S1のヘッドフォン出力程度の音質を確保するため,最適なヘッドフォンアンプを探してみることにした。まずはスペースがなく大げさなものを置きたくないので,サイズを重視してデジタルオーディオプレイヤー用アンプから探すと,これまで海外勢が主流だったこのニッチ市場にSONYが参戦していた。このPHA-1は幅67x高さ26x奥行130mmで220gと超小型。しっかりと造られている感じで音も良さそうだが,入力がステレオミニ端子のみというのが×。DS-Iのステレオミニ端子につなぐとボリュームを2重にかけることになり無駄な劣化となる。やはりRCA入力のある通常のアンプから探すことに。幅90x高さ50x奥行90mmで412gのこのortofon HD-Q7は以前からそのシンプルなデザインが気になっていた。音の評判も悪くなく,カートリッジで有名なあのオルトフォン製ということで何となく所有欲も満たされそう。2万5千という値段も手ごろ。ただ,聴いていないので全くの憶測になるが,これでSA-15S1のヘッドフォン出力を超えられるかという点には少し不安も。というのも,SA-15S1の完全ディスクリート構成のヘッドホン出力回路はかなり優秀で,かつてはC.E.C HD53など4万ほどの単体ヘッドフォンアンプよりも勝るとも言われたほどだからだ(こちらも私が聴き比べたわけではないが・・・)。その点,音質の面ではまず間違いはないと思われるのがこのLUXMAN P-1u。ラックスマンはヘッドフォンがこれほどもてはやされる以前から,P-1という唯一無二のヘッドフォン専用高級アンプを製造してきた。物量が惜しげもなく投じられヘッドフォン愛好家のあこがれであったP-1の後継がこのP-1uだ。ただ,幅440x高さ82x奥行408mm,重さ8.3Kg(!)というその大きさと15万という値段はやはりネック。izoも昔からヘッドフォンアンプを作ってきたメーカーだが,そこから先月「izo史上最高音質」と銘打たれて発売されたのがこのiHA-32-2013。専用の電源ユニットの上に本体が乗る独特の形。幅147x高さ43x奥行180mmで約2.3kgという省スペースで,ACアダプタが不要というのも良い。ただ価格は14万なので気軽には買えない。昨年10月に発売されたこのTEAC HA-501がユニークなのは,ヘッドフォンに合わせてダンピングファクターを5段階に選択できること。様々なインピーダンスのヘッドフォンを切り換えて聞いている私にとっては,このヘッドフォンにはどの設定が良いかと色々試してみるのが楽しそう。フルアナログのデュアルモノラル構成ということで9万という値段ながらLUXMAN P-1uレベルの音質が期待できそう。幅290x高さ82x奥行244mm,4.1kgと大きいのがネック。このNmode X-HA1は1bitデジタルヘッドホンアンプ。Nmodeはシャープの1bitデジアン担当者が設立した会社なので,FAKiEの録音のような目の覚めるような臨場感が期待できる。価格は6万5千。幅210x高さ60x奥行243mmで2.6kgとこちらも少し大きい。その点,値段の割りにサイズと音質のバランスが最も良さそうなのが,このLehmann audio Rhinelander。Lehmann audioのBlack Cube Linearは高音質なヘッドフォンアンプとして有名だが,これはその機能を絞り込んだ4万強の廉価版。電源スイッチがなかったり作りは安っぽいが,音は良いようだ。何より幅110x高さ47x奥行135mmで400gというそのサイズは魅力。ただユーザーが少ないので情報を集めるのに苦労しそう。うーむ,とりあえずサイズとデザインの良いortofon HD-Q7を買ってみて,満足できなければRhinelanderか,サイズ優先のizo iHA-32-2013と音質優先のLUXMAN P-1uで迷うことにしようか。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索
2013年01月06日
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私はLINN MAJIK DS-I(現在のMAJIK DSM)からの音をヘッドフォンで聴きたいときは,まずスタックスのSR-007やSR-303を手に取る。どのジャンルもそれでほぼ満足してしまうのだが,時にはダイナミック型の万能選手SENNHEISER HD580(写真は現在のリファレンスモデルHD650)や,低音のすばらしいHD25,打ち込み系はこれに限るULTRASONE DJ1 PROなどで聴いてみたくなることもある。その時に,もしそのソースがCDからリッピングしたものである場合,そのCDをわざわざ取り出してきてmarantz SA-15S1(写真は後継のSA-15S2)のトレイに入れ,SA-15S1のヘッドフォン端子にそのヘッドフォンを挿して聴くことがよくある。MAJIK DS-Iのヘッドフォン端子にそのまま挿して聴けば済む話であるのになぜあえてそのようなことをするのかというと,私はその音のほうが好みだからだ。この記事からその顛末を書いたとおり,私はMAJIK DS-Iを入手して以来,接続をあれこれ変えてみてはその音の素晴らしさに心を打たれてきた。しかし色々試した中で唯一それほど感動しなかったのが,前面のヘッドフォン端子にヘッドフォンを挿して聴いた時だった。確かにM-AUDIO Audiophile USBのヘッドフォン端子からの音などとは比べものにならないほど豊かでクリアな音が出てくるのだが,初めてSA-15S1のヘッドフォン出力の音を聴いた時ほどの衝撃はなかった。同じソースを同じヘッドフォンでMAJIK DS-I(DS接続)とSA-15S1で聴き比べてみても,SA-15S1に比べMAJIK DS-Iでは鮮やかさや臨場感が一歩後退する印象がある。スピーカーやスタックスで聴き比べた時には,DS接続のMAJIK DS-IはSA-15S1よりも明らかに優位であることを考えると,DA変換された後ヘッドフォンに行くまでの過程のどこかで,その音がスポイルされてしまっていることが考えられる。 MAJIK DS-Iにはステレオミニ端子しか付いていないため,ステレオ標準プラグをつなぐためには変換が必要だ。真ん中の写真上のように変換アダプターを使う手もあるが,MAJIK DS-Iの端子に負担がかかると嫌なので,私は変換ケーブルのVictor CN-233Aを使っている。ただ,500円程の安価なものとはいえ,この短さなので音質にそれほど影響があるとは思えない。やはり,標準端子ではなくミニ端子しか付いていないことからも推測できるとおり,MAJIK DS-Iのヘッドフォン出力はあくまでおまけとして付けられたものなのかもしれない。プレーヤー内に別個のヘッドフォンアンプを内蔵していると言えるほどのマランツほど気合は入っていないということなのか。本格的なヘッドフォンアンプを導入すれば改善されるだろうが,お金とスペースが・・・これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキングLINN DS最安モデル LINN SEKRIT DS-ISONY入魂のポータブルヘッドホンアンプ PHA-1
2013年01月05日
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前回書いたとおりその音質に驚かされた三菱 DIATONE SOUND NAVIのNR-MZ60PREMIだが,同時購入した付属品も紹介。 まずこれは,ハンドルに取り付ける専用のステアリングリモコン,ドラコンIII RE-MZ50。邪魔そうだし使わないかもと思っていたが,定価6千円とお手軽だったので購入。結果的には買って正解だった。付いているボタンは次のとおり: TELキー:着信があるときに押すと通話できる。 AV on/offキー:オーディオ機能のON/OFF。 MODEキー:押すたびにオーディオのソースを切り換える。 接続されていないソースはスキップする。 ←→キー:オーディオのトラックを選択できる。 押し続けると早送りや早戻しができる。 +-キー:音量を調節できる。 現在地キー:ナビの現在地を表示。 ▲▼キー:オーディオのアルバムを選択できる。 詳細 広域キー:ナビの地図のスケールを変更できる。トラック・アルバムの選択やボリューム調整,オーディオのON/OFFが手元でできるのはやはり便利。+キーなどには突起が付いており,慣れてくればブラインドで操作できるのも,かゆいところに手が届く仕様で良い。TELキーや詳細 広域キーなど,私がそれほど使う機会の多くないキーに代わりに何か別の機能を割り当てることができればさらに良かったが,さすがにそこまでは無理。固定は付属のプラスチック製のバンドと両面テープで行う。変更する時のために3セット入っている。バンドがハンドルの外側まで回されるので,慣れるまで多少違和感がある。また,縦45x横45x厚さ27mmとそれなりの大きさであるため,ハンドルの内側のかなりの部分を占拠することになり邪魔なことは間違いない。このあたりは純正のステアリングスイッチ付きハンドルのほうがスマートだ。信号は赤外線で飛ばしているので,邪魔であればハンドルから取り外して使うことは可能。ダイヤトーン・サウンドナビと連携できるDSRC車載器のEP-4011DSBも購入。DSRCについては今回初めて知ったが,要は次世代のETCのようなものらしく,通常のETC車載器としても使える。DSRCにより,従来のVICSよりも広範囲の渋滞回避ルートの探索などが行えるようになるらしい。ただ,その情報を発信するITSスポットの設置場所は今のところかなり限られている(詳しくは全国のITSスポット設置箇所参照)ので,田舎暮らしの私は高速を使うときぐらいしか恩恵に与ることはなさそう。また,私は車メーカー純正のカメラをつけたために購入していないが,ダイヤトーン・サウンドナビに対応したリアカメラ,BC-20Mもある。サウンドナビは社外のカメラでも,リヤ以外にフロントやサイドなど3系統表示できる(ただし私の純正のカメラは無理だった)が,この専用リアカメラをつければレーンアシスト機能が使える。これは高速道路走行中にカメラが走行レーンを監視し,車両がレーンからはみ出しそうになると警告する機能。いざというときに便利かもしれないが,車線変更したいときも鳴るんだろうから,私ならあってもすぐに切ってしまうかも。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索カーオーディオ|デイリー売れ筋人気ランキング上質サウンドをゲット!カーオーディオカタログ【楽天市場】ETC車載器特集
2013年01月05日
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LINN MAJIK DS-I(現在は名称が変わり,MAJIK DSM)からTANNOY Autograph miniを介して出てくる音を聴いていると,これは狭苦しい私のリスニングルーム兼書斎兼寝室で望みうるほぼ最上のものだろうと感じる。もちろん上を見ればキリがないし,特に試聴会などで大口径のユニットから出てくる豊かな低音を体験すると,そんな音を家でも聴きたくなるが,大きなスピーカーを設置する場所や近所への迷惑などを考えると,このあたりで足るを知っておくべきなのだろう。また,夜中でもSTAX SRM-007t + SR-007であれば心置きなく大音量で微細な音のニュアンスまでじっくり楽しむことができる。しかし,勤務先が変わった数年前から,家でじっくり音楽を楽しむ時間が少なくなった。通勤時間が長くなってしまい,1時間かけて夜遅く帰宅した後は,LINN DSの電源を入れることなくそのまま床についてしまうこともしばしば。一方増えたのが,通勤中車の中で音楽を聞く時間。運転中は基本的にずっと音楽を聞いているので,毎日往復2時間は音楽を聞いている計算になる。下手をしたら家で聞いている時間より長い。これまでは古い国産コンパクトの,ロードノイズまみれで低音がほとんど聞こえないひどい空間で,ポータブルオーディオプレーヤーからのWMA96kbpsの音を,FMトランスミッタ経由で純正ナビを介しドア下の純正スピーカー2個から聞いていた。かなりボリュームを上げてようやくメロディが何となくわかるといったレベルだった。車検を機に10年ぶりに車を買い換えることになったので,ここはひとつカーオーディオ環境もましなものにしたいとあれこれ調べていて行き着いたのが写真の「ダイヤトーン・サウンドナビ」。ダイヤトーンといえばかつては国産スピーカーの雄として確固たる地位を築いた三菱のブランドであり,それを冠したナビというのだからオーディオマニアの心をくすぐられた。80万のデジタル・プロセス・センターDA-PX1のノウハウを惜しげもなく投入し,DACは32bit,ノイズ対策も徹底しており内蔵アンプも下手な外部アンプより優秀と,これまでのAVナビでは考えられない仕様だという。これが20万だというから,メーカーオプションで純正の一番良いナビをつけたと思えば,それほど浪費した感じはしない。というわけで,ディーラーオプションでペア1万のコアキシャル2WAYのスピーカーだけつけて納車してもらい,近くのプロショップにナビの取り付けを依頼。上の写真はNR-MZ60だが,私は上位機種のNR-MZ60PREMIにした。どちらも音質や機能はほぼ同等というが,違うのは音質設定の細かさ。より車に合った調整がしたかったので,数万しか違わないし迷わずこちらにした。乗ってみて初めて聴いた音は,想像以上だった。少し大げさに言うと,私のカーオーディオ観が根底から覆されるほどの音だった。ホームオーディオにこだわっている人の中には,カーオーディオなどやるだけ無駄だと考えている人が多いのではないか。私もその一人だった。そもそも,直近の足元にある右スピーカーに対して,左スピーカーは助手席を隔てた遥か彼方にあるという,ホームオーディオでは考えられない配置しか許されないことに加え,狭く反響が複雑に重なる密室に,始終エンジンや道路からのノイズに電気的なノイズまで加わる・・・ ホームオーディオの観点から言えばほとんど悪夢のような環境なのだ。普通なら,まともな音など望むべくもない。しかしNR-MZ60PREMIから1万のスピーカーを介して出てきた音は,ほぼ完全にセンターに定位しており,低音がしっかり中高音を支え,はっきりと「音楽」を構築していた。まるで家でベストポジションで聴いているかのような定位を体験できた秘密は,NR-MZ60PREMIが左右のツイーターとウーファーの計4個のスピーカーユニット1つ1つに異なるタイムアライメント調整をかけることができるため。D/A変換する前にタイムアライメントなど様々な調整を積極的に行い,自然な音を作り出すというその発想は,できるだけ変換が少ないことが美徳とされるホームオーディオにはないものだ。様々な障害を技術的に1つ1つ潰してきたカーオーディオメーカーの努力は賞賛に値する。ダイヤトーン・サウンドナビについては,初心者にも分かりやすい『カーオーディオパーフェクトセオリーブック』などの著作があるカーオーディオ評論家,石田功氏による三菱HPのこちらの記事が詳しい。 音源はCDに加え,SDカードやUSBメモリ,CD-RやDVD-Rなどに入ったMP3/WMA/AAC/WAVに対応。ぜひアップデートでFLACやAPEなどの非可逆圧縮ファイルにも対応してもらいたいところ。曲は階層構造から検索でき,フォルダごとに連続再生できる。音質調整は右の付属SDカードを挿して行うが,私は,車内の音響特性を測定できる装置を持つプロショップに全ておまかせした。こちらはBEWITHというカーオーディオメーカーのページだが,車種ごとに様々である室内空間に最適な設定を行うにはこのような測定技術が不可欠だろう。また,個人的にありがたいのがこの「車速連動VOL調整」機能。以前の車では停車時と走行時で騒音の量が全く違ったため,頻繁にボリュームを上げ下げする必要があり煩わしかった。ナビが騒音に応じて自動で調整してくれればなぁと思ったものだ。今の車はさすがに騒音対策もしっかりしているようで走行時もそれなりに静かだが,やはり停車時との差はある。そこでこの機能をオンにすると,速度が大きくなるにつれて自動でボリュームを上げてくれるのだ。ボリュームの上がり方は極めて自然で,普段はこの機能を意識することはないが,あるとないとでは大違いだろう。ボリュームの上がる量も調整できる。ナビ機能に関しては,以前使っていた純正ナビに比べるとやや使い勝手が悪い印象。例えば,目的地を設定する時に以前より多くタッチする必要があり,経由地の設定方法も直感的ではなく,また,次にどこを曲がればよいか音声で確認したい時,以前はボタンを押すだけでよかったがこのナビは画面の特定の部分をタッチする必要がある。しかしこのあたりは慣れの問題でもある。一方,目的地の履歴をずっと記録してくれるので,再び同じ場所に行きたいときに便利。目的地の検索方法もあいまい検索が可能でよい。ともかく,この音を聴けるのだからだいたいのことは許せる(笑)。ピュアオーディオ並みとまではいかないが,音楽を聴く楽しみは十二分に感じることができる。2時間の通勤時間が楽しみになった。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索石田功 著 カーオーディオパーフェクトセオリーブック(2)カーオーディオ|デイリー売れ筋人気ランキング上質サウンドをゲット!カーオーディオカタログ
2013年01月04日
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ビジネスバッグとして10年以上ほぼ毎日酷使してきたマンハッタンパッセージの2070 スカイオフィス ブリーフケースだが,とうとう限界が来た。ジッパー部付近の2箇所に穴が開き,グリップを持つと穴が開いて雨が入ってくるようになってしまった。もちろん,これは2070の耐久性ではなく私のひどい酷使が原因。調べてみると,2070はまだ販売されているようなので同じものを買おうかとも思ったが,同じ価格帯で吉田カバンのPORTER CLIP 2wayを発見。評判も良さそうなので楽天で購入することに。 W40×H32×D14cmと奥行に余裕のある2070に対し,PORTER CLIPはもともとW40×H29×D5cmとかなり薄い。しかし底のファスナーを開くと右のように奥行が12cmまで開き,2070並みの容量になる。ジッパーを閉じるとかなりスマートに収まるのも良い。 フロントは密かにPORTERのエンブレムがついている程度で極めてシンプル。内部にも密かにMADE IN JAPANのロゴが。いくつかのポケットやペン差しがあり,2ルームの2070ほどではないが収納性も良い。PVC加工されたポリエステルの素材はしっかりしており,ナイロンの2070より丈夫そうな印象。 購入したのは楽天の中でもPORTER CLIP 2wayの販売数が多そうなカバンの店 東西南北屋。左のように梱包してくださった方の手書きのメッセージが入っていて少しうれしい。商品レビューを書くともらえる500円のQUOカードはすでに入っていた(書かない人がいたらどうするんだろう?)。吉田カバン ポーター正規販売店らしい専門性が感じられる,手入れ方法の書かれたオリジナルの説明書まで入っており好印象。これを参考にして丁寧に扱うよう心がけ,2070よりも末永く愛用したい。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索わいわい工房:革職人拘りのキーケース・財布【楽天市場】メンズバッグ人気ランキング【楽天市場】ビジネスバッグカタログ
2012年06月16日
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(前回の続き)Nikon P310は楽天の富士カメラで購入した。キャンペーンのカメラケースはハガキなどで申し込むのかと思っていたが,このように本体の箱の上にくっついた形で送られてきた。このパッケージが売り切れ次第キャンペーン終了ということなのだろう。真ん中の写真のように,ケースの下をつけたまま撮影できる。底面には「SPECIAL EDITION」の文字がある。三脚穴でとめるためしっかり固定されるが,SDカードを取り出すときにはケースを外す必要がある。 お決まりの液晶保護フィルムも購入。ハクバのこのフィルムは,説明がとても丁寧で,不器用な私には珍しくそれほど失敗することなく貼ることができた。カメラ表面にはつや消しの塗装がされていて指紋が付きにくく,質感も良い。レンズ脇のFnボタンにはISO感度やピクチャーコントロールなどの機能を割り当てることができ便利。その他の機能にもストレスなくアクセスでき,操作性に特に不満はない。 LUMIX DMC-LX2と比べると幅や高さはそれほど変わらないが,奥行きが小さいのでかなりコンパクトに感じる(LX2にはManfrotto MODOPOCKETを装着)。キットのズームレンズをつけたD90と並べてみると,大人と赤子ほどの違いが(笑)。この大きさで,PRサイトにあるような高解像度の写真が撮れるのだからたいしたものだ。肝心の暗所撮影についてだが,さすがにニコンが暗所でもよく撮れると宣伝しているとおり,なかなかいい感じだ。とりあえず屋内で目の前にあるオーディオ機器などを撮ってみたが,適当に撮ってもブレの率が低く,安心感がある。明るいレンズに加えて,小さいながら裏面照射型センサーと手ブレ補正機構が優秀なおかげだろう。また,本体が小さく軽いので,液晶を見ながら様々な角度から片手でパシャパシャ撮れるのはコンデジならでは。さすがに体育館でのスポーツ撮影となるとD90も持って行きたいが,暗めの店内で料理の写真を撮ったりするような状況ではこれ一台で十分。撮影モードはオート,P,S,A,Mに加えてユーザーセッティングモードがあるのが便利。シーンモードもポートレート,風景,スポーツ,夜景ポートレート,パーティー,ビーチ,雪,夕焼け,トワイライト,夜景,クローズアップ,料理,ミュージアム,打ち上げ花火,モノクロコピー,逆光,パノラマ,ペット,スペシャルエフェクト,3D撮影と充実している。スペシャルエフェクトはさらにソフト,ノスタルジックセピア,硬調モノクローム,ハイキー,ローキー,セレクトカラー,絵画調,高感度モノクロ,シルエットが選択できる。これまではRAWで適当に撮って,あとから現像ソフトで調整することが多かったので,こういったエフェクトを使いこなすには時間がかかりそうだが。もっとも,たいていはAかPや基本的なシーンモードでほぼ満足のいく結果を得ることができる。RAW撮影が不可なところ以外はこれといった欠点の見つからない,良いカメラだと思う。厳密に撮り比べてみたわけではないが,散歩カメラとして4万のCanon PowerShot S100に匹敵する実力は十分にある。むしろ,バッテリーの持ちを考えるとこちらを選ぶ人も多いのでは。小さくて軽く,手触りもよく,動作もキビキビしているこのCOOLPIX P310,LX2に代わって末永く持ち歩くことになりそうだ。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索マイクロ一眼・ミラーレス一眼特集!USEDカメラ特集試写レポート特集
2012年04月06日
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前回の記事を書いたあとNikon 1にかなり傾いていたものの,悩んだ挙句,最終的に買ったのは同価格帯のニコンの新しいコンデジ,COOLPIX P310だった。Nikon 1は,モードダイヤルに「絞り優先」などがなく,メニューからアクセスしなければならないというので,買う前にそのあたりの操作性を確かめようと,店頭で触ってみた。標準ズームレンズをつけたNikon 1 J1を持ってみて,まず気になったのはその大きさ。確かにオートフォーカスは高速で気持ちが良いし,デジイチとしてはコンパクトで魅力的なのだが,コンデジと比べてしまうとやはり大きすぎる。パンケーキレンズにすればそれほどでもないのかもしれないが,標準レンズをつけるとポケットにはとても入らない。この大きさならD90のほうを持って行きたくなってしまいそうだ。ましてやマウントアダプター FT1を介して単焦点レンズのAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gなどをつけてしまうと,感覚的にはD90を持つのとほとんど変わらなくなるだろう。一方,サイズ的にかなり好印象だったのがCanon PowerShot S100。オートフォーカスもキビキビ動くし,暗所撮影も強いので,気軽に持ち歩けていざというときにも活躍しそう。いつも参考にさせてもらっているITmediaの「今日から始めるデジカメ撮影術」の執筆者,荻窪圭氏も,「日常的スナップデジカメとしては一番のデキ」と絶賛しており,散歩カメラとしての満足度は高そうだ。ただし個人的にネックなのは,GPS機能がイマイチであることとバッテリーの持ちが悪いこと,そして価格が4万~で高止まりしていることだ。サイズ的に比べるのは酷だということはわかっていても,明らかにNikon 1より撮影性能の劣るカメラに1万以上プラスするのは躊躇してしまう。そこで目をつけたのがNikon P310。Canon S95の対抗馬として開放F値1.8のレンズを搭載し,暗所撮影に強いと好評だった前モデルのNikon P300をブラッシュアップさせ,3月22日に発売されたコンデジだ。レンズ性能や撮像素子の大きさは同等なのに有効画素数が1220万画素から1610万画素に引き上げられているのが気になるところだが,レビューを見る限り,それによる画質の劣化はあまりないようだ。撮像素子の性能はS100に譲るところがあるようだが,レンズ自体はS100より良いものを搭載しているようで,暗所撮影の力にそれほど差はなさそう。バッテリーもS100より持つようだし,GPSはGPSロガーを使うので不要。サイズもほぼ同等で携帯性にも文句なく,価格はNikon 1 J1の標準レンズキットとほぼ同等の3万ほどで,今ならCS-NH41A相当と思われる純正カメラケースが無料でついてくるというオマケつき。唯一痛いのは,LUMIX DMC-LX2でさえ可能なRAW撮影に対応していないことだが,下手な鉄砲数打ちゃ当たるとJPEG撮って出しで気楽に撮りまくる日常使いのコンデジとして,D90と使い分ければ問題ないだろう。と言うわけで,オマケがついていて価格が下がっている今のうちにと衝動買い気味に購入したNikon P310。外観などのレビューは次回に。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索マイクロ一眼・ミラーレス一眼特集!USEDカメラ特集試写レポート特集
2012年04月05日
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(前回の続き)最安価格が3万を切っているNikon 1 J1 標準ズームレンズキットだが,標準ズームレンズ装着時のサイズは106x61x71.68mm(幅x高さx奥行き),重さ390gと,奥行き以外はPowerShot G1 Xよりもコンパクト(奥行きはデジカメWatchの記事,「ミラーレス、真の『最小最軽量』決定戦」の実測値より)。これは価格.comの価格推移グラフだが,それにしても発売から半年も経っていないのに半値以下に下がるとは一体どういうことなのか?安いのはありがたいが,こうも極端に暴落していると何か致命的な不具合でもあったのかと少し不安になってくる・・・。ただ,急激な値下がりはNikon 1に限った話ではなく,他のミラーレス一眼も,例えばPanasonic LUMIX DMC-GF3 ダブルレンズキットはレンズが2つついて最安3万5千となっているなど,全体的に値段が下がってきている。Nikon 1もDMC-GF3も,レビューなどを見る限り好意的なものが多くこれといって不具合などはないようだし,日経トレンディのこの記事などを見ても,この値下がりはミラーレス自体の人気に一時的に陰りが見えているためだと思われる。では,本来の目的である暗所での撮影に関して,Nikon 1の性能はどうなのか。撮像素子のサイズは1インチと,1.5インチを誇るG1 Xには及ばないが,高感度撮影に関しては評判が良いようだ。ただし標準ズームレンズについては,開放F値3.5とやや不安が残るスペック。単焦点の専用交換レンズ1 NIKKOR 10mm f/2.8を着けるとは開放F値は2.8,奥行きも51.93mmと薄くなるが,プラス2万4千ほどの出費が必要。うーむ・・・だがNikon 1には,デジイチのD90を愛用している私のようなニコン党にとって魅力的なアドバンテージがある。マウントアダプター FT1を装着することで,デジイチ用に所持しているFマウント用NIKKORレンズの資産を活用することができるのだ。これを介して単焦点のAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gを取り付ければ,開放F値1.8を獲得できる。J1にFT1と35mm単焦点レンズを取り付けた様子(写真はITmediaのこちらの記事から)。多少アンバランスな感じはあるものの,十分実用的なサイズだ。同じ記事ではFT1装着時のAF動作も動画で確認できる。FT1を介すとオートフォーカスはシングルAFのみの動作となるようだが,私はこれをメインに使っているので問題なさそう。D90に付属していた18-105mmのズームレンズAF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VRも問題なく使えそうだ。あえてD90ではなくNikon 1に装着する意味はあまりないが。むしろ,Nikon 1に35mm単焦点を取り付け,D90を18-105mmズーム専用にして両方持ち歩き,レンズ交換の手間を省くという使い方が良さそう。こうなるとJ1に付属するキットレンズが不要になってくるが,J1のボディ単体では最安でも4万5千と,レンズキットより高いという逆転現象が起きてしまっている。マウントアダプターだけで2万弱という価格は,本体の安さを考えると高価に思えてくるが,それをいっしょに購入するとしても5万弱で高級コンデジには真似できない暗所撮影性能が手に入ることを思うと,なかなかお買い得に思えてくる。ニコンHPの動画取説を見るとモーションスナップなどの面白機能でも遊べそうだし,これは久々に物欲を刺激されまくりで困る・・・これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索マイクロ一眼・ミラーレス一眼特集!USEDカメラ特集試写レポート特集
2012年03月11日
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デジカメに関してはしばらく記事を書いてないが,実はデジタル一眼に手を出してしまい,2010年10月にNikon D90の18-105mmズームレンズキットを買っている。新製品が出た直後ということでかなり手ごろな価格で入手できたが,写真共有サイトPHOTOHITOで未だに「よく使われているカメラ」1位をキープしているところからもわかるとおり,私のようなド素人でもとても使いやすく,キットレンズの性能にも満足している。さらに,安価でコンパクトながら開放F値1.8の明るさで暗所でも使いやすい単焦点レンズ,AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gも入手。ちょっとした外出時にも必ず持ち歩き,パシャパシャ撮りまくっている。晴天時の野外での撮影ではコンパクトデジタルカメラのLUMIX DMC-LX2でもD90に迫る画質だと感じることもあるが,屋内での撮影ではD90にはとても太刀打ちできない。特にそれを実感したのは体育館でのスポーツの撮影で,先日D90ではなくLX2で挑戦したのだが,盛大にブレたりノイズまみれの写真ばかり量産してしまった。そこで,そろそろデジ一のサブとして最新の高級コンデジが欲しくなってきた。やはりデジイチは大きい。私自身はその大きさや重さにすぐに慣れ,むしろそこからくるがっしりとしたホールド感が好きなのだが,周囲にとっては時にその大きさがおおげさに感じられることもある。旅行などで観光地に行き,野外でデジイチを構えるのには何の抵抗もないが(最近はデジイチで撮っている人が本当に増えてきた),気軽に撮りたいスナップのためにデジイチをわざわざバッグからドーンと取り出すのには抵抗がある状況も多い。それは,例えばよく行くレストランで不意に珍しい料理が出てきたときなど,暗めの屋内である場合が多く,そんな時にLX2では全くの役不足なのだ。最新の高級コンデジの中でまず気になったのがOLYMPUS XZ-1。何より,開放F値1.8というコンデジで最も明るいレンズを搭載しているのにはインパクトがある。ただし暗所での撮影では,AF性能が低いためピンボケになりやすい,手ブレ補正の性能に難あり,といった評価も散見されるのが気になるところ。その点,撮像素子の性能が高く前モデルのS95から暗所撮影に強いと定評があり,レンズも開放F値2.0と十分明るいCanon PowerShot S100のほうが,バランスとしては良いかもしれない。しかしCanonと言えば,最高級コンデジとして最近登場したPowerShot G1 Xもかなり気になる。開放F値は2.8と普通だが,何しろ撮像素子のサイズが1.5インチと,コンデジとしては極端に大きく,ミラーレス一眼やフォーサーズをも上回るのだ。技術の進歩は日進月歩とはいえ,例えばデジカメWatchの記事,「センサーサイズと画質の関係」などで書かれているとおり,やはり撮像素子の物理的な大きさによる画質の違いは未だに大きい。ただここまでくると,さすがに116.7x80.5x64.7mm(幅x高さx奥行き),492gというそのサイズと,6万5千円という価格がネック。と,ここでハタと気づく。何もコンデジにこだわらなくても,ミラーレス一眼という選択肢もあるではないか,と。デジイチを所有しているためサブはコンデジ,という頭があったが,ミラーレスであればコンデジ並みのサイズとデジイチに迫る暗所撮影性能を獲得できるはず。というわけで,Nikon 1 J1 標準ズームレンズキットを見てみる。と,何と最安価格が3万と,G1 Xの半値以下で手に入るではないかっ!!(次回に続く・・・)これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索マイクロ一眼・ミラーレス一眼特集!試写レポート特集
2012年03月11日
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LINN MAJIK DS-I相変わらずNASを使わず,ローカルHDDのファイルをKinskyDesktopの画面にドラッグ・アンド・ドロップして手軽に高音質再生を楽しんでいるが,Davaarにアップデートした時あたりから,どうもKinskyの調子が悪い。プレイリストに曲を加えたりボリュームを変更したりした時に,DS-I本体に指示は通っているようだが,Kinskyの画面にそれが反映されないことが多くなった。また,右クリックしてもメニューが表示されないことがある。一度ウィンドウを最小化して再表示すると反映されたりするので,Kinskyのレイヤーの描画方法が変わったりした関係かと思っていたが,やはりうっとうしい。本家LinnのKinskyのマニュアルページを見ると,どうやらWindows XPで特定のグラフィックカードを使っていると起きる現象らしい。トラブルシューティングに載っていた解決策で治ったようなので紹介。1. Kinskyを終了させ,エクスプローラで次のフォルダを開く。 C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Local Settings\Application Data\Kinsky2. フォルダ内のOptions.xmlをメモ帳で開く。(元のOptions.xmlは念のためバックアップを取っておく。)3. Ctrl + Fで検索ウィンドウを出し, customwindow と入力して「次を検索」。4. customwindowとsoftwarerenderingのエントリを見つける。5. customwindowの値をFalseに,softwarerenderingの値をTrueに変更する。6. 上書き保存してメモ帳を閉じ,Kinskyを起動させる。これで,グラフィックカードではなくソフトウェアレンダリングを使用して描画するようになるようだ。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索LINN DS最安モデル LINN SEKRIT DS-I雑誌 PCオ-ディオfanオーディオ&ホームシアター のだや 初めてのPCオーディオ
2012年02月18日
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パイロット版のルー大柴の回を見て以来,気がついた時には見ているNHKの「ファミリーヒストリー」。Wikipediaに去年までの放送回が書いてあるが,ゲストの祖父母の代の家族史を紹介するというその趣向から,お盆に帰省して自分のルーツを振り返る機会の多いこの時期に放送されることが多いようだ。今年の夏は8月3日(水)浅野忠信,8月10日(水)竹下景子,8月17日(水)勝野洋というラインナップで,それぞれ午後10時~10時48分に放送。見逃した回も多い「ファミリーヒストリー」だが,私の見た中では,初回よりも心を動かされるものはなかったような気がする。それぞれルー大柴の回のように壮絶な歴史が語られるのだが,それを見ているゲストの反応が,彼と比較すると少し冷静に過ぎたり,表面的なもののように感じられてしまう。しかしそれも無理はないのかもしれない。知らなかった自分自身の身内の過去を第三者によって調べ上げられ,それを初めて知る様子を逐一カメラに撮られるという,考えてみればかなり異常な状況に置かれるのだ。取材の過程で,公にしたくない過去を知られたのでは?という不安もあるかもしれないし,どういう反応が今後の自分にとってプラスなのか,迷うこともあるかもしれない。普段のタレントの仕事とは全く違う,自分のプライベートを曝け出さなければならない仕事なのだろう。(ただこちらやこちらの感想を読むと,見逃した綾小路きみまろとジョン・カビラの回はおもしろそう。いつか再放送してほしい。)そんな中で,今回見た浅野忠信の回は,本人と母の自然な表情が心を打った。浅野忠信については,映画『モンゴル』でチンギス・ハーン役をした実力派俳優,それからCHARAの元旦那,ぐらいの認識しかなく,アメリカ人の血が混じっているということも今回初めて知ったのだが。以下,例によってネタバレ全開なのでご注意。番組は浅野の祖父Willard Overingの話から始まる。移民の国アメリカは自分のルーツを探ろうとする人が多く,そのためのサイト(FamilySearch.orgやAncestry.comなど)もあるので,そこから取材が進められる。実際に,国によるWillardらしき人物の死亡記録を見ることができる。オランダ系アメリカ人のWillardは,農家の実家が干ばつのため苦しく高校に行けず,15歳の時に太平洋戦争勃発,18歳で陸軍に入隊し料理兵となる。一方,浅野の祖母イチ子は幼少期を満州の大連で過ごし,芸者になる。24歳で満鉄の食堂車給仕長だった男性と結婚するが8年で離婚。ソ連軍の侵攻により故郷の広島に戻る。仕事を求め横浜に行ったイチ子は,1949年に進駐軍として来日していたWillardと知り合い結婚,浅野の母,順子を出産。Willardは1950年に始まった朝鮮戦争のために順子の顔を見ることができずにいたが,ようやく対面する。このあたりで,スタジオに順子本人が加わる。4歳のころ父とクリスマスツリーの飾り付けをしたことを覚えているという。しかし,ほどなく日本にいた進駐軍の撤退が始まる。「3人でアメリカに行こう」と誘うWillardに対して,言葉が通じない土地で順子を育てられるか不安に駆られるイチ子。渡米手続きをしていたが,直前で「行けない」と伝える。ここで,当時近所に住んでいた人の娘が彼女の当時の不安を伝える。このあたり,相変わらず細かいところまで取材されていることが感じられる。イチ子はWillard,順子と3人で撮った写真にはさみを入れ,Willardの部分を切り取る。一人で順子を育てる決意の現われだろうというナレーションが入る。浅野は,イチ子はWillardの部分も捨てずにずっとしまってあったことから,アメリカでのWillardの無事も願う思いもあったのではないかと推測する。(このエピソードは番組の最後にもつながってくる。)Willardは帰国して4年後,2人の連れ子を持つ地元の女性と結婚。軍の食堂でまじめに働き最後には優秀な給仕長として賞をもらう。1度だけ義理の息子に娘の順子のことを話したというが,周りに日本での結婚のことをほとんど明かさないまま1992年に65歳で亡くなる。一方,イチ子もWillardのことをほとんど話すことなく2004年に死去。ただ,浅野が生まれた時に「目元がおじいちゃんに似ている」と言っていたという。正直,ここで終わっていれば,これは戦後よく見られたであろう米兵と芸者との儚い恋とその結果生まれてきた子どもの苦しみ,という,平凡な物語になってしまっていただろう。大変な時代に女手一つで順子を育てあげたイチ子の苦労を考えると,帰国後別の女性との幸せな結婚生活を送ったWillardが少し恨めしくも思えてくる。ここまで見てきた私は,祖父が,期待していたほどには妻や娘思いでないと感じたであろう浅野が気の毒に思えてきた。しかし,このあとのたった1つのエピソードが,この話を非凡なものにしている。死後Willardの持ち物の整理をしていた義理の息子は,Willardが生前肌身離さず持っていた財布を見つけた。その財布の奥には,ただ1枚,ぼろぼろになった順子の写真が入っていたのだ。Willardが最後まで密かに思い続けていたのは,遠く日本にいるであろう唯一血を分けた子供である順子だった,というナレーションが入る。当然,スタジオの浅野と順子の顔を大写しにするカメラと,号泣する親子。浅野は口をわななかせながら,「大きな愛を感じた。祖父は母のことを忘れたことはないと信じていたが,それが証明された」と言う。実際のところ,5歳の頃までしか見ていない娘を死ぬまで思い続けるということはあるのだろうか。確かに,こんなものは容易に脚色できるエピソードだ。ただ,この話にリアリティを与えているのは,Willardは帰国後血の繋がった子どもを授かることができなかったという点。義理の息子や娘を実の子どもとして育てるのが当たり前のアメリカ社会だが,だからこそ周りに自分の本当の気持ちを明かすことができず,密かに,すぐそばにいる義理の息子たちではなく,自分の実の娘の成長を想像する父の姿,というのは,ありうる話のように思えてくる。この後に,かなりアルカイックなテレビ的演出が入る。サプライズとしてスタジオに義理の息子2人が登場。泣き崩れる順子に,「ようやくお会いできましたね」と言いながらあの財布を渡す。「あなたが父を失ったことで私たちが父を得たことをすまなく思っている」と言う息子たち。最後の浅野の言葉は,「こんなに充実した日は初めて。不思議な1日だった。」この浅野のコメントも,私には素直に響いた。著名な俳優として私たちにとっては非日常の世界に生きているであろう浅野だが,それでもこのような自分の家族の赤裸々な過去を目の当たりにするということはそうそうある体験ではないのだろう。ただ,やはり最もプライベートともいえるこういった場面でさえ,何台ものカメラに囲まれてしまう俳優という彼の職業には,少し同情もしてしまう。俳優である以上,カメラを前にすれば,そこには自然と「演技」が生まれてしまうものなのだろうから。それでも,財布を渡された母にそれを知らせているしぐさなど,彼の表情は始終極めて自然だった。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちら日本放送協会 ファミリーヒストリー 感動のNHKドキュメンタリー,待望の書籍化地雷を踏んだらサヨウナラ 出演:浅野忠信 戦場カメラマン一ノ瀬泰造の生涯浅野忠信 映画、バンド、家族―。自然光の中で見せる浅野忠信の素顔。
2011年08月10日
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AOTECH 24G-AOK46前回,タブレットPCのASUS Eee Pad Transformer TF101をWindows PCのサブディスプレイとして使い,遠くからでもLINN MAJIK DS-Iの状態を表すKinsky Desktopの画面を確認できた。それを見ながらMAJIK DS-I付属のリモコンを操作することでやりたいことはほぼ実現できたのだが,こうなるとサブディスプレイを見ながらWindows PCを操作したくなってきた。リモコンでも音量調節や次の曲にスキップしたりといったことはできるが,数曲一度にスキップしたり,プレイリストに新たにアルバムを追加したりといったことはできず,やはりマウスでの操作性には遠く及ばない。そこで,Windows PCをワイヤレスマウスで直接操作することにした。昔買ったWireless Optical Desktop Elite付属のマウスは壊れてしまったので,これを機にAOTECH 24G-AOK46というキーボードつきのワイヤレスタッチパッドを購入。購入したのは,以前コンパクトキーボードや有線の外付けタッチパッドなどを買ったことのあるShopU。1つ1つの商品に写真つきの丁寧な商品説明があるのでありがたい。AOTECH 24G-AOK46の説明も私のレビューなどよりよっぽど詳細。また,5000円もしない商品1つを買っただけなのだが,このように手書きのメッセージが入っていたりと,細やかな心配りがちょっとうれしい。 日本語説明書あり。ただし,意味は理解できるものの,ところどころ怪しい日本語なのはご愛嬌(笑)。質感は値段相応のプラスチックだがデザインは悪くない。PS/2接続の外付けタッチパッド GPP160(USB接続のGP160-UBはこちら)と比較するとキーボードがある分大きいが,70gと軽量なこともあり気軽に持ち運べる。強化プラスチックのGPP160より強度は落ちそうだが,しっかり作ってある。あまり使う機会はないかもしれないが,バックライト付き。キーボードは押すごとにカチカチと音がするので,意外と打ちやすい。ただし英語キーボードなので,日本語ON/OFFなどはできない。文章入力というより,私のようにリモコン代わりにソフトのショートカットキーを入力したりという使い方がメインになるのでは。タッチパッドの感度も悪くないが,やはり有線接続のGPP160と比べるとやや反応が悪い。Windows PCとEee Pad Transformerの両方でKomadoを起動し,Eee Pad側のディスプレイを見ながら24G-AOK46でKinsky Desktopの操作を試みる。うーむ,操作しづらい・・・。24G-AOK46が問題というよりは,ネットワーク経由で見ているため,どうしてもEee Padの画面はPCの画面より少し遅れてしまい,実際の反応が少し遅れたようになってしまう。クリック程度なら問題ないが,ドラッグ&ドロップなどをしようとすると慣れるまでなかなか大変。また,しばらくすると24G-AOK46上部のLEDの2つが点滅し,操作を受け付けなくなってしまった。電源OFFにして再びONにするとまた使えるようになるが,気づいたらまた同じ症状が。これは初期不良か・・・と思って取説を読むとこれは「スリプ状態」らしい(笑)。どれでもボタンを押すと復帰した。ただ,30秒でスリープに入ってしまうのは少し早い気も。それから,電源ボタンが少し硬く,スイッチが入った感じがあまりないのもマイナス。一方,電源のリチウム電池はUSB経由で充電できるので,バッテリー交換の必要がなく,また連続75時間使用可能とのことなので,電源をあまり意識せずに使えそうな点は良い。全体として値段の割によくできており,PCのワイヤレスリモコンとしてなど色々な使い道がありそう。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索キーボード通販 ShopU【楽天市場】パソコン・周辺機器 | デイリー売れ筋人気ランキングAOTECH 24G-AOK46 現在の最安値
2011年07月31日
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ASUS Eee Pad前回書いたように,サブディスプレイとして使うモバイルPCやUSBディスプレイを物色しに電気屋に行き,AcerのスレートPC(たぶんICONIATAB-W500)をいじってみたが,案の定もっさりしている。サブディスプレイとして使うのがメインなので全く問題ないスペックなのだが,やはり起動するまで多少待ちそう。すると店員が,それならAndroidタブレットはどうですかと言ってきたので触ってみると,確かにサクサク動くがソフトウェアキーボードがうんざりするほど使いにくい。やっぱり物理キーボードはいりますねなどと言っているとすすめてくれたのがこのASUS Eee Pad(リンク先にガラス面強度実験などの動画有り)。着脱式のキーボードがついてくるので,モバイルPC感覚で使えるという。タイプしてみると,やはりソフトウェアキーボードとは雲泥の差。仕事で使わないにしても,やはりこれくらいの打鍵感は欲しい。Windows PCのサブディスプレイとして使えるか聞くと,それ用のアプリをインストールすればいけるという。何より,そのサイズと軽さが魅力。質感も良い。値段も6万ほどと,キーボードのないipad2とほぼ同じと考えると,かなり良いのでは。ということで,ほぼ衝動買い気味に買ってしまった・・・ まずは,箱の小ささに驚いた。いくら本体が小さいといっても,モバイルPCの箱は緩衝材などが入っていて大きいというイメージがあった。買ったすぐ後に人と会う約束をしていたので,箱が大きいと少し困るところだったが,箱ごとかばんに入ってしまったので助かった。本体とキーボードドックが別々に収納されていた。このあたりの収納のされ方を見ると,やはりこれはPCではなくipadのようなタブレット端末なのだと感じる。付属品も小さいスペースにセンスよく収まっている。 この値段ながら,充電用のアダプタやケーブルまで,仕上げはなかなか凝っている。本体も表面は細かい溝が掘られたディンプル加工で触り心地がいい。こういった仕上げは携帯電話や国内メーカーのノートPCでは珍しくないが,この値段の海外メーカーの製品としては意外なほどに丁寧に作られている。キーボード着脱のギミックも大変よくできており,ワンタッチで行えるがしっかりと連結され,ぐらついたりすることもない。ドック付きで1.3kgほどだがドックを取り外すと678gと大変軽くなる。細部まで隙がなく,安っぽさが感じられない仕上がりには驚かされた。Asusの製品を買うのは今回が初めてで,これまではマザーボードがメインのパーツメーカーで片手間にEee PCという激安ノートを作っている,という程度のイメージしかなかったが,これはなかなか底力があるメーカーのようだ。それでは早速サブディスプレイとして使ってみることにする。まずは,ルーター(BUFFALO WHR-HP-G)を経由してネット接続を試みる。こういったネットワーク接続はWindowsでも苦労することが多いのでうまくいくかどうか不安だったが,思いのほかすんなり接続してくれた。BUFFALOのHPのiPadの接続方法が参考になった。Firefoxではなぜかルーターの設定画面がうまく表示されず,SSIDと暗号化キーの値がわからなかったが,IEではうまくいき,それをEee Padの設定画面で入力。暗号化キーはうんざりするほど長いので,ソフトウェアキーボードでの入力はタイプミスしそうで大変だろうが,Eee Padの物理キーボードなら簡単。サブディスプレイ化も,Komadoというアプリを使えばあっけないほどにうまくいった。Windows側とEee Padにそれぞれ専用のソフトをインストールするのだが,「インストール方法」や「操作方法」のページが大変丁寧なので,誰でもうまくいくはず。このような便利なソフトがフリーウェアというのはありがたい。Kinsky Desktopの画面をEee Padに映してみる。少し遅れて表示されるが,画像は非常に鮮明で細かい文字まで読み取れる。私のPCのディスプレイは1280x1024だが,Eee Padは1280x752と縦が短い。そのため,Eee Padのタッチパッドを2本指でスクロールさせて全体を表示する。また,Eee Padの液晶は視野角が広く,こういった用途では使いやすい。Eee Padのネットやワープロなどもいじってみたが,WindowsモバイルPCの代わりにバリバリ使うのはやはり厳しそう。まず,スマートフォンに慣れた人ならともかく,FOMA P706iμを使い倒すつもりの私は,なかなかその独特の操作に慣れない。ドックのタッチパッドは,ポインタの移動などはWindows PCと同様に行えるが,右クリックができない。「タップから電源の切り方まで! Androidスマホの基本操作」によると,Windowsの右クリックの代わりにAndroidは画面を長押しするようだが,キーボードでの代替操作は見つけることができなかった。他に細かいが気になる点としては,・本体左上の電源ボタンは出っ張っていて,誤って押しそう・BackSpaceのすぐ上にスリープキーがあり,誤って押しそう・HDMI端子などにカバーがついておらず,ホコリなどが入りそうなど。ただ,・USBやSDカード,microSDカードスロットなど入出力端子が豊富・バッテリーが16時間と長持ち・ファンレス,HDDはSSDで起動時全くの無音・低発熱・何より,サクサク動くなどは大きな利点。私のように機能を特化して使ったり,外出時気楽に持っていけるメモやネット,読書用のサブノートという使い方が良さそう。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索【楽天市場】タブレットPCを大特集。仕事もプライベートもこれ一台【楽天市場】モバイルノートパソコン特集:モバイルノートPCが大集合!ASUS Eee Pad 現在の最安値
2011年07月23日
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LINN MAJIK DS-Iからの音は基本的にPCのディスプレイ脇に置いているTANNOY Autograph miniから出しているが,ベッドサイドのMonitor Audio Radius 90に切り替えて聴くことも多い(スピーカーセレクターにはオーディオデザインのもの(私は前モデルのASPS-3SB)を使っている)。その際にはPC前から離れるのでリモコンで操作するのだが,ボリュームのコントロールや次の曲にスキップする程度しかできず,現在の曲名なども見ることができない。ZoneScreenを使えば,LAN経由でノートPCの画面にデスクトップと同じ画面を写し出すことができるが,そのためにわざわざ15インチのノートPC持ってきて起動するのも面倒。DS用に軽くて安いサブノートはないかと探してみることに。 エプソン Endeavor Na14Sなどは10.1型,約1.1kgと小型で軽く,3万円代と値段も手ごろ。前モデルの評判も悪くないようだ。NEC LaVie Light BL350も10.1型,約1.06kgとほぼ同じ大きさ,重さで,4万円代で手に入る。富士通 FMV LIFEBOOK TH40/Dも10.1型,1.1 kgとスペックは近いが,キーボードを収納してタブレットPCになるのがユニーク。価格は7万円台と割高。ただこれらのPCで気になるのが,いずれもOSがWindows 7である点。私はずっとXPを使ってきたが,7はそれなりのCPUとメモリが必要というウワサ。CPUがAtomではどうしても力不足だろうから,起動も時間がかかり,操作もモッサリでイライラすることになりそう・・・その点,ThinkPad Edge 11"は11.6インチで約1.3kgと,やや大きいが,CPUはCore i3。メモリを増強してHDDをSSDに換装すればビジネス用途でもバリバリ使えると好評なレビューが多数。おなじみのトラックポイント付きキーボードは操作性も良好だという。私はThinkPadは使ったことがないが,以前IBMのSpace Saver Keyboard IIという,ThinkPadのキーボード部を切り離したようなキーボードを使っていたことがあり,その使いやすさからいつかはThinkPadを使ってみたいと思っていた。うーん,これは欲しい・・・。価格は6万円ほど。そういえばインテルはノートブックPCとタブレットの間の,ノート・パソコンの新しいコンセプトとしてUltrabookを提唱しており,今年後半からどんどんそのコンセプトのモデルが出てくるらしい。「2012年末までに個人向けノートPC市場の40%を、Ultrabookが置き換える」そうなので,とりあえず軽量・高性能なPCが増えてきそうな年末まで待つのも手か。ただ,冷静に考えてみると,PC前で音楽を聴いていてふとベッドサイドで聴きたくなったときに,ディスプレイを見るためだけにわざわざWindowsパソコンの起動を待つ気になるかというと疑問。それよりは,Apple iPad2のように,すぐに起動するタブレット端末のほうが気楽に使えるのでは。OSは違っても,LAN経由でディスプレイを共有できるZoneScreenのようなソフトはあるだろうし。9.7インチで600gというサイズは魅力的。6万円程度。いや,そもそもディスプレイを写すだけが目的なら,軽めのサブディスプレイを買うだけでいいのでは?特にこのアイ・オー・データ LCD-USB10XB-Tはタッチパネルで操作もできるのが魅力。10.1型で約830g,値段も1万ちょっとと手軽。有線接続になってしまうのだけがネック。・・・などと考え,とりあえずLCD-USB10XB-Tを見てくるつもりで家電店に行ったのだが,なぜか帰るときには私の手にはASUS Eee Padの箱がぶらさがっていた。これについてはまた次回に・・・これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索【楽天市場】モバイルノートパソコン特集:モバイルノートPCが大集合!【楽天市場】タブレットPCを大特集。仕事もプライベートもこれ一台
2011年07月18日
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前回ようやくMAJIK DS-IをDSプレーヤーとして鳴らすことに成功したが,これまでのPCオーディオのようにネットや仕事をしながら音楽を気軽に聞く,という感覚ではない。ネックの一つであったファイアーウォールに関してはLINN DS用のポート設定を作ることでクリアできたが,DSの代名詞とも言えるNAS HDDは,なかなかの難敵だ。実際に導入してみるまで,私はNAS HDDはUSB HDDのようにつなぐだけで簡単に使えるものと思っていた。が,NASはそんなものとは全くの別物だった。NASは要するにサーバーであり,自らがCPUを持ち,独立して外部とやり取りしている。私のTS-112には1.2GHzのCPUが搭載されているというから,一昔前のPC並みの性能だ。そのため,データは全てネットワーク経由で送られている。外部HDDにデータをコピーしているというより,インターネット上にデータをアップロードしている感覚に近い。アクセスするだけでもいちいちパスワードを要求されたりするし,表示にも時間がかかったりする。私のPCはGigabit Ethernet規格に対応していないので,それに対応したLANボードLogitec LAN-GTJ/PCIなどを増設すればまともな速度が出そうだが,それでも内蔵HDDへのコピーほどの速度は出ないだろう。また,設定にも専用のソフトが必要だし,起動や終了にも時間がかかる。終了するためには電源ボタンを数秒間長押しする必要がある。そもそもサーバーなので常時電源をつけっぱなしにしておくのが前提なのだが,このご時世,少しの間音楽を聴くためだけにNAS HDDを一日中回し続ける気にはなれない。うーむ,導入前から何となくめんどそうだとは思っていたが案の定面倒だったNAS HDD。やはりこれまでのPCオーディオ環境のようにお気楽に音楽を楽しみたい私としては,音質は落ちるとしても外部DACとしてMAJIK DS-Iを使っていく以外ないのか・・・。LINN DSも登場して5年経つということで,DSに関するネット上の情報も充実してきている。例えば雑誌 Net Audioの女性編集者の方が書かれている「をんなもすなるLINN DS」は,初心者の視点から,家に実際にLINN SEKRIT DS-Iが来てから音が鳴るまでを具体的にレポートされていて,LINN DS導入前にはよく参考にさせていただいたのだが,その第6回,「ネットワークオーディオ」と「USBオーディオ」の違いって?に次のような記述があったのをふと思い出した。また、DSは必ずしもNASを使わずとも、パソコンのハードディスクからKinsky Desktopにドラッグ&ドロップで再生することもできるので、もし予算が足りない場合は、しばらく、NASを使わない方法を採ってもよいだろう。ん?LINN DSにNASは必須ではないということか?物は試しと,Kinsky DesktopのプレイリストにローカルHDDのファイルをドラッグ&ドロップすると,今のリストに普通に追加された・・・。これはどういう仕組みで音が出るのだろう。まさかこの時だけPCのサウンドカード経由ということもあるまいし・・・。と訝しがりながら再生させてみると,DACとして鳴らすのとは明らかに異なる,NAS経由と同等の目の覚めるような鮮やかな音が出た。TCP Monitor Plusでネットワーク環境をモニターしてみると,ローカルのCD音質のFLACを再生しているときは,100kb/s前後でサーバーにアップロードしているようだ。気になるのは,PC側が転送にどの程度関与しているのかという点。DSプレーヤーはNAS HDDと直接やり取りし,PCはそのネットワークからは独立したコントローラーに過ぎないために,PCの環境に影響されることなく高音質で再生できる,というのがDSプレーヤーの利点だと思うが,PCのローカルHDD上のファイルを再生している時には,NAS HDDのCPUの役割をPCのCPUが担っているはず。DSへの転送に専念できるNASのCPUに対し,多くのアプリケーションの割り込み要求を並行して処理しているPCのCPUが不利なことは否めない。ただ,タスクマネージャで見る限り,再生時とそうでない時との間でCPUの負荷にはほとんど変化がない。DSは何らかの形で,ローカルのHDDを,NAS HDDとほぼ同様に扱うことができているようだ。ともかく,NAS HDDにある同じファイルを聴き比べてみても,私にとっては聴覚上ほとんど違いは感じられない。また,ローカルHDDのファイルをほぼ同じ音質で再生できるということは,私にとって,DSの操作性も大きく改善してくれる。Kinsky Desktopの操作性は,iTunesのようなファイル管理ソフトを常用している人には抵抗が少ないのかもしれないが,私にはまだ不満が残るものだ(単に使いこなせていないだけという面も大いにありそうだが・・・)。タグでの管理が前提でファイル名を表示できない,ファイル名でのソートや,ツリー表示などもできないというのは,これまでフォルダとファイル名で管理してきた私には抵抗がある。特に検索機能がないので,聞きたい曲がすぐに見つからないときにはかなりストレスが溜まる(SongBookなどのほかの再生ソフトのなかには検索機能が充実したものもあるようだが)。その点,ローカルHDDであれば再生ソフトを使わずファイルを検索できるので,Everythingで瞬時に聞きたいファイルを見つけることができる。特にEverythingは,見つかったファイルやフォルダをエクスプローラのように操作できるので,このようにそのままKinsky Desktopのプレイリストにドラッグ&ドロップして再生可能。考えてみるとこの再生方法は,私がこれまでのPCオーディオ環境でSound Player Lilithを使って行っていたものと全く同じ。ドラッグ&ドロップする対象のプレイリストがLilithからKinsky Desktopのものに変わっただけだ。接続や設定には時間がかかったものの,最終的にはこれまでと同じ利便性でありながらDSの高音質を実現することができたことになる。これを書いている今,MAJIK DS-Iからはアンプラグド~アコースティック・クラプトン(リンク先で試聴可)が流れている。高音質CDとして昔から有名だが,正直これまでのシステムでは抜群にすばらしい音だと感じたことはなかった。それがMAJIK DS-Iではまるで別のソースを聴いているかのように,MTVのスタジオの圧倒的な臨場感を感じさせてくれ,驚いている。これまでのシステムではCDに入っている情報量を十分に抽出できていなかったということだろう。HDDの中のファイルや,リッピングしていないCDの中には,まだまだこのような音源が眠っているに違いない。それを,Exact Audio Copyでリッピングし,Super Tag Editor改造版(Plugin Version)でタグを打ち,フォルダを作って整理し,Everythingで検索して見つけるという,これまでと同じ作業で行うことができるというのはありがたい。LINN MAJIK DS-Iこれまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索LINN DS最安モデル LINN SEKRIT DS-I雑誌 PCオ-ディオfanオーディオ&ホームシアター のだや 初めてのPCオーディオ
2011年07月09日
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LINN MAJIK DS-IMAJIK DS-I導入後,NASの構築が面倒なのでしばらくDACとして使っていたが,やはり本来の使い方だとどんな音が出るのか気になってきたため,DSプレーヤーとしてとりあえず鳴らしてみることに。NASとしては,購入時に特典として付いていたQNAP TS-112 Turbo NAS(500GB HDD入り)を使用。取説(マニュアル類はLINN JAPANのこちらのサイトにまとまっている)にしたがってインストールしたが,1つ問題が。ファイアーウォールソフトを無効にしないと認識できないのだ。DSのアップデートなどでインターネットにつながっている必要があるのに,ファイアーウォールが使えないのはやはり不安。とりあえずPCからNASを認識することには成功したが,今度は転送速度が極端に遅い。ローカルHDDにある音源を全部転送しようとしたら何日もかかるような速度だ。これは日常的に使うのをためらうような速度・・・。うーむ,やはりDSプレーヤーとしては,利便性をある程度犠牲にしなければ再生は難しいのか。セキュリティ面と転送速度についてはあとで考えることにして,次にいよいよMAJIK DS-IでNASを認識させてみる。こちらも取説に沿って進めたが,設定ソフトのLINN KonfigがどうしてもDS-Iを認識してくれない。色々なところをいじってみて,ようやく原因が判明。NASやDS-IとPCをつなぐルーターとして,昔デスクトップPCの画面をノートPCの画面に映そうとしてZoneScreenを導入したときに購入していたBUFFALO WHR-HP-Gを使っているが,底面にある「ROUTERスイッチ」なるものがなぜかOFFになっていたのだ。これをONにしたら無事DS-Iが認識された・・・のだが,今度はConfiguration(設定)とDiagnostics(チェック)が有効にならない(クリックしても何も表示されない)。この状態では再生ソフトのKinskyDesktopが認識してくれない。むぅ,あと少しでできそうな予感はするのだが・・・これもあれこれ調べてようやく原因がわかった。さきほどのLINN JAPANのページにも「Caution!!!」とわざわざ太字で書いてあるが,DSシリーズは本体のファームウェアとLINN KonfigとKinskyDesktopを,同じバージョンでそろえる必要がある。そのことは私も知っており,3つともCARAというバージョンで統一していたつもりだったのだが,実はLINN Konfigだけ自動アップデートでDavaarになってしまっていたらしい。このあたり,違うバージョンになっていると警告など出してくれれば,すぐに原因究明できたのだが。ともかく,残りの2つをDavaarでそろえると,念願のDSプレーヤー環境が整った。これだけ苦労したけど,結局DA変換機構はいっしょだし,外部DACとして使うのとそれほど音は変わらないだろうなぁ,と,それほど期待せずに鳴らしてみたのだが,これが驚くほどの変化!音源によっては,全く別の機器の音としか思えないほど改善されて聞こえたのでびっくり。まず低音がよく出ている。しかしブリブリとした安っぽい低音ではなく,抜群の抜けのよさがある。カシオペア / MINT JAMSの「ASAYAKE」のドラムの響きなどは,これぞ神保彰のドラムそのままの音だと思えるほどによく再現できている。高音質ヴォーカルもの(ウィスパー系)として最近お気に入りの手嶌葵 / The Rose ~I Love Cinemas~(リンク先で試聴可)の#4「Raindrops Keep Fallin' on My Head」は,ベースの存在感が違うためにリラックスしたタメと余裕のあるアレンジが際立ってくるし,#5「Over the Rainbow」は「これぞ極上ヴォーカル!」と言いたくなるようなピュアリティがある。それにしてもこの人の声は,線が細いように思えるが独特の存在感があって不思議だ。この低音と空気感は,やはりNAS接続特有の低ジッターの賜物なのか。こうなってくると,これまでのようにDACとしてではなく,全てのソースをNAS経由で聴きたくなってくるが,これまでと同レベルのお気楽さでそれを実現しようとすると,そこには2つの障害が。まずはセキュリティ面。再生前にファイアーウォールソフトを無効にしないといけないというのは,まず面倒だし,何より,PCを起動させておくだけでボットが勝手に入ってくると言われる現在の状況ではあまりに不安。かといってMAJIK DS-I専用のクローズドなLANを構築するといったスキルもない。別個にMAJIK DS-I専用の空のパソコンを用意し,個人情報流出のリスクをなくそうとも思ったが,ボットによって他所様のパソコンに悪ささせられる,といった被害は防げない。何とかファイアーウォールの設定を変えて,DS関連の接続のみ通してもらうことはできないものか。調べていると本家LINNのKinskyDesktopマニュアルに,次のような記述を発見。Firewall port settingsThe Windows installer automatically adds a rule for KinskyDesktop to the built-in Windows firewall. For other operating systems, (and for other firewalls on Windows), you might need to manually open the following ports, TCP 47832 to 47932 inclusive TCP 49832 to 49932 inclusive UDP 1900 要は,ローカルTCPポート47832-47932, 49832-49932とローカルUDPポート1900を開ける設定にしておけば,ファイアーウォールを無効にしなくてもそのままKinskyDesktopが使えるということでは?ということで早速設定し,PC再起動後の問い合わせに対してIPアドレスを「ホーム」に設定すると,これまでのように無効にしなくてもKinskyDesktopにMAJIK DS-Iのルームが表示された!(ファイアーウォールソフトによって細かい方法は違うだろうが,どのソフトでも必ず設定できるはず。)一応Shields UPで該当ポートにポートスキャンをかけてみても外部に対しては開いていないようなので一安心。もう1つの障害であるNASの転送速度の遅さについては,また長くなったので次回に。 これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索LINN DS最安モデル LINN SEKRIT DS-I雑誌 PCオ-ディオfanオーディオ&ホームシアター のだや 初めてのPCオーディオ
2011年07月09日
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LINN MAJIK DS-I(前回の続き)DSプレーヤーとして使うにはNASを構築する必要があるので,とりあえずDACとして使ってみる。Lynx L22のデジタルアウトをS/PDIF(同軸,RCA)に繋ぎ,MAJIK DS-Iのラインアウトをこれまで使ってきたプリアンプへ。DAC部をCEC DX71からMAJIK DS-Iに替えただけの構成だが,空間表現がかなり上がってくる印象。DX71では,よく言えばやわらかい,ぼんやりしていた音源も,MAJIK DS-Iでは臨場感が増し,録音時の環境の空気感が出てくる。24bit96kHzの音源を再生すると,予想以上の臨場感に驚く。やはりM-AUDIOのAudiophile USBでは24bit96kHzの音源は力不足だったことを実感。同じ音源がないため比較は難しいが,marantz SA-15S1でのSACD再生と同等かそれを上回る生々しさが出てくる。次に,TANNOY Autograph miniへのケーブルをMAJIK DS-Iのスピーカー端子に直接繋げ,MAJIK DS-Iのアンプ部も含めて聴いてみる。これまでのセパレートアンプはかなり気に入っており,バイオリンの響きの美しさなどはそちらの方が好みな場合もあるが,多くの音源でそれと遜色ない満足感が得られる。逆にジャズやポップスのドラムの響きのよさはMAJIK DS-Iに分があると感じることが多かった。今使っている真空管のパワーアンプは暑くなってくると調子が悪くなることがあるので,これ一台でDACからプリ,パワーアンプまで完結できるのはかなり助かる。ちなみに,スピーカー端子に接続していてもラインアウトからも音声信号が出ているので,スピーカーから音を出しながらSTAXでもモニターするといったことも可能。今度は,SA-15S1のラインアウトをMAJIK DS-Iのラインインに繋ぎ,SACDを再生してみる。純粋なプリメインアンプとしての音を聴いたことになるが,これが予想以上に良い結果に思えた。竹竹 with Neptune / エイジアン・ルーツなどは底がないほどの深みが感じられ,セパレートアンプで聴くより明らかに良い印象。たまたま音源によるのか,DA変換の負荷がない分よい結果になるのか,それとも気のせいなのか,理由はよく分からないが,とりあえず以後SACDはこの構成で聴くことにする。ちなみに,こちらでも指摘されているが,「マランツのリモコンとLINNのリモコンは利用しているコードが同じ」ようで,SA-15S1のリモコンについているボリュームボタンでMAJIK DS-Iのボリュームを制御できるため便利。買うまではDS部やDAC部を中心として使うつもりで,アンプ部はおまけ程度にしか考えていなかったが,実際にはアンプ部があることで活用の幅がかなり広がっている。様々な構成をすぐに切り替えて使えるのは本当に便利。外部デジタル入力(同軸/光)は96kHz/24bitまでしか受け付けないという制限があり,192kHzの音源を聴くにはDS接続する必要があるのが惜しいが,それがなければDAC+プリメインアンプとしてだけでも十分に元が取れている感じだ。また,DSプレーヤーとしてのMAJIK DS-Iの音は聴いていないので確信は持てないが,何度かMAJIK DSを試聴した経験で言えば,DACとしてのMAJIK DS-IとDSプレーヤーとしてのMAJIK DS-Iにはそれほど差はないのではないか,という印象。MAJIK DS-Iユーザーの中には「S/PDIF入力の方がEthernet入力より音が良い」というレビューを書いている人もいるほど。DSプレーヤー特有のジッターの低さを考えると,どの環境でもその結果になるとは思えないが。ともかく,私のようにこれまで外部DACを使ってPCオーディオを楽しんでいた人が,話題のDSシリーズを試してみるには最適な機器だろう。一気にこれまでの環境を放棄して一からNASネットワークを構築しDSに移行するのは大変だが,外部DACとしてもDSプレーヤーとしても使えるMAJIK DS-Iなら,これまでの環境にDSの環境を加えることが容易だ。DSのためのNASネットワークの構築には場合によっては四苦八苦することもあると聞くが,移行中でもとりあえずDACとしては音が出るので,精神的にも楽なのでは。私もしばらくまとまった時間が取れそうにないので,とりあえず夏ごろまでは外部DACとして使っていくつもり。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索Joshin web トランスポート、D/Aコンバーター、その他雑誌 PCオ-ディオfanオーディオ&ホームシアター のだや 初めてのPCオーディオ
2011年06月25日
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LINN MAJIK DS-Iついに買ってしまった,LINN DS。前回あれだけDAコンバーターを物色しておきながら,結局選んだのはこれだった。決め手になったのは,DSシリーズの中でもこのMAJIK DS-Iは外付けDACとしても使えること。このように,DSの肝であるイーサネット端子に加え,S/PDIF(同軸,RCA)とS/PDIF(光)の入力がそれぞれ3系統もついており,ラインアウトから出力できる。前回の記事に書いた条件はほぼクリアできていると言える,価格を除いては・・・。音源は前面の「SOURCE」ボタンで変更できる。「+」を押すごとに,Playlist(イーサネット)→Radio(インターネットラジオ)→Analog1→Analog2→Analog3→Phono(フォノイコライザー)→Front Aux(前面AUX端子)→Spdif1→Spdif2→Spdif3→Toslink1→Toslink2→Toslink3と切り替わる。リモコンでも切り替わるが,印字された表示と無関係に切り替わっている。全ての入力元が印字されていないので,このリモコンはMAJIK DSなどと共通なのかもしれない。とりあえず,下から2段目の「AUDIO」はToslink1,「ANGLE」はAnalog1,最下段の「MENU」はSpdif1に対応しているようだ。私はこれらとボリュームぐらいしか使わないので,これで十分。なお,デジタルボリュームは電源を落とすと「50」にリセットされる。ボリュームがついているのは,MAJIK DS-IもCEC DX71のようにプリアンプ部を持っているからだが,MAJIK DS-Iにはさらにパワーアンプも入っている。というより,MAJIK DS-Iは,CHAKRAプリメインアンプ,MAJIK-IにMAJIK DSと同等のDSプレーヤー部やその他もろもろの機能を搭載したもの,と認識したほうがいいのだろう。筐体もMAJIK-Iのものにそっくりで,寸法も同じ80×381×355(mm)。MAJIK DSとそれほど変わらない値段にもかかわらず,実売40万の本格アンプが入っているのだから,コストパフォーマンスは(LINNの他の機器と比べれば)かなり良い。 天板には排気用のスリットがズラリ。スリットは側面にもある。再生時はそれなりに熱くなる。アンプ部をミュートしてDAコンバーターとして使っていても熱を出している。スピーカー端子は取り付け易くホコリが入りにくい構造になっている。 シンプルだがほのかに所有欲を満たしてくれる梱包ぶり。このあたりの演出はさすが英国王室御用達のオーディオメーカーと言えなくもない。ただ,本体のデザインにはもう少し遊びがあってもいいような・・・。ボタンの質感などにも高級感はない。長くなったので,肝心の音に関しては次回に。ところで,これまで楽天ブログは1つの記事につき1万字までしか投稿できなかったが,前回の記事は1万オーバーしても投稿できた。規制がなくなったんだろうか?今のところ公式なアナウンスはないようだが。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索Joshin web トランスポート、D/Aコンバーター、その他雑誌 Net Audioオーディオアクセサリー別冊オーディオ&ホームシアター のだや 初めてのPCオーディオ
2011年06月25日
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メインのD/Aコンバーターとしてずっと使ってきたCEC DX71。音色は気に入っているのだが,私の環境ではCDを超える24bit/96kHzといった高音質音源は再生できない。最近は高音質音源もかなり充実してきているので,これはぜひちゃんとした環境で聴いてみたい!という欲求がフツフツと・・・。というわけで,ようやく本格的にDAコンバーターの買い替えを検討することに。私が今のシステムで一段落している間に,高音質音源もそうだが,PCオーディオ自体も一気に市民権を得てきた感がある。PCオーディオfanといった雑誌が売れているようだし(ホームページは技術的なことも含めかなり充実している),オーディオのイベントでもDAコンバーターなどを普通に見かけるようになった。オーディオ屋のホームページでとりあえずDAコンバーターを探すとこれだけの数が出てくるので,まずは条件を設定して絞り込むことに。<条件1>サイズがW435×H105×D310mm以下。CEC DX71が入っているところに入れるため。どうしても大きいものが必要なら部屋を模様替え(モノグサなのでなるべく避けたい・・・)。<条件2>24bit/192kHzまで再生可。現在Linn Recordsでの最高音質のファイルは24bit/192kHzなので,できればここまでは対応してほしい。<条件3>ヘッドフォン出力がある。手持ちのヘッドフォンで聴くことも多いので,できれば別途ヘッドフォンアンプを用意したくない。そのスペースも(片づけないと)ない。<条件4>AES/EBU(XLR)入力がある。PCに挿しているLynx L22からはXLRキャノンで繋いでいるので,あればケーブルがそのまま使えるので。AES/EBUに凝りはないので,S/PDIF(同軸,RCA)でも問題ない。<条件5>S/PDIF(光)入力がある。PCの音楽以外の音声はオンボードのサウンドカード(Sound Max)のTOS-Link出力から出して,DACで切り替えができると便利なので。<条件6>ある程度最近出たもので,価格は30万程度。1998年発売のDACからの買い替えなので,できれば最新のDACチップを使っていて欲しい。AYRE QB-9<192version>まずは,以前PCオ-ディオfanで絶賛されていた記憶のあるQB-9の192kHz対応版。条件1,2,6はクリア。4,5の代わりにUSBでPCと直結する。Lynx L22(+Antelope OCX)が不要となるが,音質としてはどうか?もう一つの問題は,ヘッドフォン出力がないこと。幅が短いので,横にLehmannaudio Black Cube Linearあたりのヘッドフォンアンプを置けば良いが,そうなると価格が10万オーバー。North Star Design USB dac32以前EXTREMOを聴いたことがあるNorth Star DesignのUSB DAC。192kHz/32bitまで対応しているので将来性があり,音質も期待できる。Lynx L22(+Antelope OCX)からとUSB接続との聴き比べも可能。ただ,こちらもヘッドフォン出力だけがネック。Antelope Audio ZODIAC+同じAntelope AudioのIsochrone OCXからのクロック出力が入るDACとして大変魅力的。サイズもコンパクトで,入出力も豊富。USBでは最大384kHz対応ということで将来性も○。全ての条件を満たしていて今すぐ注文したい衝動に駆られる。が,クロックジェネレーターとしては定評のあるAntelopeだが,DACの音質はどうなのか。発売されたばかりでレビューが少ない・・・他に,クロック入力のあるNmode X-DP1,絶賛レビューが散見されるFIDELIX CAPRICEあたりも気になるところ。あるいは,これを機に最近色々出ているLINN DSシリーズに行くか。(いかん,以前と同じ締めだ・・・)。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索Joshin web トランスポート、D/Aコンバーター、その他雑誌 Net Audio オーディオアクセサリー別冊DENON 『オーディオ・チェックSACD』
2011年06月18日
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福島第1原発3号機付近で放射線の測定値が一時400ミリシーベルトに達したという。テレビでは,150ミリシーベルトの被爆が1時間続くと男性は一時不妊になると伝えられた。どの程度の放射線量でどういった症状が出るかについてはWikipediaにまとまっている。以下抜粋して引用。1ミリシーベルト:一般公衆が1年間にさらされてよい放射線の限度。2.4ミリシーベルト:一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。4ミリシーベルト:胃のX線撮影。100ミリシーベルト:放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度。妊娠可能な女子には緊急作業が認められていない。250ミリシーベルト:白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ)500ミリシーベルト:リンパ球の減少。1,000ミリシーベルト:急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。2,000ミリシーベルト:出血、脱毛など。5%の人が死亡する。3,000 - 5,000ミリシーベルト:50%の人が死亡する。(人体局所の被曝については3,000 : 脱毛、4,000 : 永久不妊、5,000 : 白内障、皮膚の紅斑)7,000ミリシーベルト以上:99%の人が死亡する。読売新聞による被ばくに対する予防法のまとめはこちら。また,関東地方の広い地域で通常の数十倍の放射線量が検出され始めている。新宿でも通常の21倍の量が検出された。0.809マイクロシーベルトというごくわずかな量なので慌てる必要はないが,今後どの程度拡大するかは注視していく必要がある。日本各地で放射線量をモニタリングしている機関や,上のような放射線測定器(ガイガーカウンター)を個人で持っている人からの情報へのリンクをまとめたページがこちら。念のため,住んでいるところに近い場所の量はチェックしておいたほうがいいかもしれない。単位としてnGy/hが使われているところが多いが,÷1000でマイクロシーベルト毎時とほぼ同じ数値になる。また,現在の風向きはこちら(気象庁のウィンドプロファイラ)。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちら古長谷稔 著 放射能で首都圏消滅防災用ラジオ【楽天市場】防災グッズ・避難セット特集
2011年03月15日
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専門家によると,今回の東北関東大震災は1200年に1度の大地震だと言う。想定を大きく超える地震であったために,東京電力や原子力安全・保安院の対応が後手後手に回ってしまうのは仕方ないのだろう。とは言え,素人目にも基本的な情報さえ把握できていないとしか思えないあの会見を見ると,不安ばかりが募る。原発が爆発し民間人に実際に被曝者が出ているという緊急事態なのだから,何が分かっていて何が分かっていないのか,その措置を取ることで予想されるリスクはどの程度なのかを率直に伝えて欲しい。テレビではどの局も特別番組を流しているが,炉心溶融がどの程度進んでいるのかといった知りたい情報がなかなか得られない。その影響力の大きさから,こういった時テレビは伝える情報を慎重に吟味せざるを得ないのだろう。その点,ネットからは専門家の率直な見解を知ることができる。特にUSTREAMにある原子力資料情報室によるこの記者会見では,第2発言者として,かつて東芝で原子炉格納容器の設計を担当していた後藤政志氏が発言している。こちらにその要点がまとめられている。この原子力資料情報室は,原子力を利用しない社会を目指す民間の調査研究機関ということなので,当然のことながらこの地震を原子力の危険性を警告する機会と捉え,できるだけ多くの原発の即時停止を訴えている。そのため,その危険性を強調する文脈であることは念頭に置くべきだろう。この会見は毎日行われるということだが(こちらで次の会見の情報や過去の会見を見ることができる),逆に安全性を強調する傾向にある原子力安全・保安院の会見と合わせて聞くとよいかもしれない。今回の事故との類似が指摘されるアメリカのスリーマイルの事故でも周辺住民への影響はほとんどなかったということなので,チェルノブイリのような最悪の事態に陥ることはまずないと思うが,万一の事態に備え,保存水などとともに放射線測定器といったものの準備も考えてしまう。 これまでにレビューした機器・CD一覧はこちら原子力資料情報室 原子力市民年鑑(2010)放射線医学総合研究所 先生、放射線を浴びても大丈夫?と聞かれたら【楽天市場】防災グッズ・避難セット特集
2011年03月13日
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ちょっと前から,私のメールアドレス宛にやたらとスパムメールが届くようになった。内容はいかにも怪しげな出会い系のものが中心。例えば「現金200万円プレゼント」という件名で,「メル恋NO1人気女性会員様の【長澤麻美様】よりお客様(特別優遇ゲスト様)にご指名を頂きました。」といったことが書かれている。確かに少し気になる名前だ(笑)。もっと直球勝負のメールも多数。同じアドレスから一日に20通執拗に送ってくることもありさすがにうんざりしてきたので,受信してもすぐにサーバーから削除するようメールソフトで設定しておいた。このようなメールは,間違っても配信停止の返信をしたりHTMLメールとして開いたりせず(こちらのアドレスが「生きている」ことを相手に知られてしまう),無視するに限る。参考までに,即削除の設定にしたドメインは次のとおり: @5123.jp @aiutadmm.com @aquae.jp @bixi.cc @bo-na.jp @cute910.com @edenixi.net @elisemixi.jp @i-love-u-net.cc @jewels-premium.net @luv-con.net @mamam.tv @melkoi.com @mygree.jp @nijiirombok.jp @oh-my-romeo.com @sty-le-plus.net @tada.vg @viva.himapara.to @you-aipartner.netこれまでこのような被害はほとんどなかったので少し不思議に思っていたところ,出会い系ドメインと思われる「@bo-na.jp」でGoogleで検索してみると気になるものを発見。 【出会い系に】楽天市場の大量のスパムメール・・・Part5【流失か】工作員の臭いのするレスも散見される2chのスレッドなので話半分に読む必要がある(特にあそこは最近そういったレスが至る所で見られるような・・・)が,どうやら楽天専用に作ったアドレスにも出会い系などのスパムメールが送られてきているらしい。スレには上記のドメインもいくつか挙がっている。「長澤麻美」でGoogleで検索してみてもこの話題が・・・。私のアドレスは複数のネット通販などでも使っているのでこの件と関係があるかどうかは特定できないが,楽天をよく利用する者としてはやはり気味が悪い。大手ということで楽天自体は個人情報の保護には気を使っているのだろうが,楽天内の店舗も楽天同様のセキュリティ体制を持っているという保障はない。通常の店舗よりもあれだけ安く買えるということは,それだけ価格競争にしのぎを削っている店舗が多いことの裏返しでもあり,客のメールアドレスを業者に売ってでも利益を確保してやろうという困った姿勢の店舗もひょっとしたらあるのでは,などとつい考えてしまう。楽天は「個人情報保護方針」のページにあるように,客の住所や電話番号からIPアドレス,閲覧した商品といった情報を収集しているが,これらは「取引に必要な範囲」で店舗にも提供されている。店舗はそういった個人情報を客の購買分析などのために利用するそうで,楽天側は店舗がこういった情報をプライバシーに配慮して取り扱うよう規約などで義務づけているというが,そのあとで「サービス提供者がこれを遵守することを保証するものではありません。」というなんとも心もとない但し書きをわざわざ書いている。楽天も楽天ad4Uなるサービスを提供するなど,最近はGoogle同様個人情報の収集・統合に熱心なようだが,その前にこういった不安を抱かせないようなシステム作りをしてもらいたいところ。せめてどういった情報を「取引に必要な範囲」で店舗側に与えているのかくらいは具体的に明示すべきだろう。この件に関して,GIGAZINEにかなり詳細な記事があった。楽天の店舗でなければ見ることのできない,店舗運営マニュアルや受注管理システムの「R-Backoffice」の画面があったりしておもしろい。楽天で買い物をすると店舗から私のアドレス宛に発送確認のメールが普通に送られてきていたので,楽天はメールアドレスを店舗に教えているものとばかり思っていたが,楽天は表向きはアドレスを店舗に提供していないことになっていたようだ。実際には楽天は個人情報を希望する店舗にCSV形式のデータを有料で提供しているという。この有料提供の件は読売新聞でも報じられたようだ(楽天はミスリーディングだと反論している)。いずれにしても,去年のサウンドハウスの件でもそう思ったが,個人情報は企業の規模に関係なく年々漏れやすくなってきている印象がある。個人情報がこれだけ多くの人の手を経由するようになってくると,情報はいつかどこかで漏れるものと考え,万一漏れたとしても被害を最小限に留めるようカード明細をチェックしたりパスワードの管理に気をつけたりと,こちらで自衛していく必要があるのだろう。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちら岡村久道/鈴木正朝著 これだけは守りたい個人情報保護シュレッダーばさみ シュレッダーハサミ個人情報を鋏でカット!楽天大学/三木谷浩史著 楽天市場公式ネットショップの教科書
2009年08月22日
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ネット配信ではまだまだMP3などの非可逆圧縮音源が主流で,たまにFLACなどの可逆圧縮音源の提供があってもたいていはCDと同じ16bit/44.1kHzだったりする。ただ,徐々にではあるがLinn Recordsのように24bit/96kHzといった高音質音源を提供するサイトも増えてきているようだ。日本でもe-onkyo musicに続き,KRIPTONもHQM STOREで高音質配信を開始している。KRIPTONのほうはまだまだ数は少ないが,著作権保護(DRM)をかけているe-onkyoに比べDRMフリーを謳っているのは好印象。せっかくの高音質音源なのだから,カーネルミキサを通るWindows Media Playerではなく,foobar2000やLilithでダイレクトに出力したいところ。気になるのはCD音源と比べてどの程度の音質向上が望めるかだが,これは環境によってまちまちだろうから,購入前にサンプル曲での聞き比べはやっておきたい。e-onkyoもHQM STOREも上のリンク先のページにサンプル曲が用意されてはいるが,どちらも45秒間しかなく物足りない。その点太っ腹なのはLinn Records。現在,「Classical BRIT Award」を受賞した記念として,こちらのページでScottish Chamber Orchestraによる大迫力のモーツァルト 交響曲第38番 ニ長調 K.504『プラハ』の第3楽章が無料でダウンロードできる(カートに入れてpromotion codeを入力。詳しくはLINN JAPANにあるマニュアル参照)。さらに太っ腹なサイトが,ノルウェー Lindberg Lyd ASの「2L - the Nordic Sound」。こちらのページでは全7曲,合計40分間(!)ものファイルを最後まで試聴することができる。しかもフォーマットはWMAからWAVまで,5.1サラウンドのものも含めて12種類も用意されている(ダウンロード時にユーザー名:HD,パスワード:2Lを指定。こちらは会員登録なども不要)。私は「Stereo FLAC 24BIT/96kHz」を試聴してみたが,全てSACDでも発売されている音源ということもあり録音状態も素晴らしく,安価なM-AUDIO Audiophile USBにヘッドフォン(SENNHEISER HD580)という環境でもSACDに迫る高密度の音空間を体験できた。ダウンロードできるのは次の7曲:モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 第1楽章 アレグロ / マリアンネ・トゥーシェン(ヴァイオリン) トロンハイム・ソロイスツ オイヴィン・ギムセ (音楽監督)ウーラ・ヤイロ:North Country II / ウーラ・ヤイロ (ピアノ) トム・バーバー (フリューゲルホルン) ダーヴィド・クシュロン (ヴァイオリン) ヨハンネス・マッテンス (チェロ)ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111 第1楽章 マエストーソ / トゥール・エスペン・アスポース (ピアノ)ベンジャミン・ブリテン:シンプル・シンフォニー 作品4 第1楽章 荒々しいブレ / トロンハイム・ソロイスツハイドン:弦楽四重奏曲第79番ニ長調 Hob.III.79 第4楽章 終曲 (プレスト) / エンゲゴール四重奏団アーリル・サンヴォル:「この世はうるわし」によるオルガン即興曲 / コーレ・ノールストーガ (オルガン)ヴィヴァルディ:カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV.679 (ソプラノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラとバッソのための) / トゥーネ・ヴィーク (ソプラノ) バロッカネルネピアノによる独奏がメインでニューエイジ風のウーラ・ヤイロの作品以外はクラシックで,録音も良いが演奏も素晴らしいものばかり。ベートーヴェンのドラマティックなピアノソナタ第32番は,一音一音が圧倒的な存在感と迫力を持って耳にせまってくる。ブリテンの作品はまともに聴いたのは今回が初めてのような気がするが,イギリス人らしいひねくれた展開がおもしろい。ノールストーガによるオルガン即興曲には,こういった高音質音源でなければ出せないような現実感がある。カンターテ・ドミノや菅野レコーディングバイブルでもそうだったが,パイプオルガンの音色は録音の質の高さが出やすいのだろう。ただ一番好きなのはやはりハイドン。生々しいヴァイオリンのリズミカルな掛け合いが気持ちいい。また,7曲中5曲がDSD録音の4倍のデータ量をもつというDXD (Digital eXtreme Definition)を用いて録音されているという。DXDはSACD録音に通常使われるDSDを編集し易くした拡張規格のようだが,どうやら2Lを運営するLindberg Lydもこの開発に関与しているようだ。2LはBlu-rayのオーディオ・ディスク(PCオーディオ用の音楽データが入ったディスク)を世界で初めてリリースしたりもしているようだし,個人的には今後も要注目なレーベル。最近のサウンドカードは24bit/96kHz対応のものが主流だと思うが,その能力をフルに活かせる音源を聴いたことのある人は意外と少ないのでは。Linn Recordsや2LのサンプルはDRMフリーでもあるしおすすめ。ただ,やはり容量は大きく,2Lの7曲を全部落とすと670MBにもなるので,ユーザー名とパスワードを指定できるダウンロードソフトでダウンロードしないと面倒で,時間もかかる。高音質配信の本格的な普及にはこういった貧弱な通信環境もネックになっているのかもしれない。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索DENON 『オーディオ・チェックSACD』オンキヨー オーディオボード SE-200PCI LTD:10周年記念限定版【楽天ブロードバンド】月額2000円~ 楽天スーパーポイントが毎月貯まる!
2009年07月11日
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エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング / エラ・アンド・ルイ [SACD Hybrid]音質の良いサッチモの録音を求めて買ったSACD。1曲目のエラの歌い出しを聴いた瞬間に,ヴォーカルが得意なオートグラフ・ミニと真空管アンプがあってよかったと改めて思った。2人とも本当に良い声だ。特にエラの,聞きやすいが存在感のある声はとても印象的。リマスタリングのオノ・セイゲン氏はライナーノーツで次のように書いているが,まさに私も同じような印象を持った:「ジャズ・ファンでなくともイントロのピアノ10秒のあと完全に別世界に引き込まれる。エラの声が出たところで鳥肌。実に90%の人が鳥肌で,そうでない人は,こんな歌手の声を聞いたことがないのであっけにとられているのである。」1956年のモノラル録音だが,一聴しただけでは今年の録音だと言われても驚かないほどの生々しさがある。エラとルイの極上のヴォーカルとトランペット,そしてそれらを支えるオスカー・ピーターソン・トリオの心地良い演奏。今となっては決して顔を合わせることのできないこの3者が,細部まで最新の録音のようなリアリティを持って眼前に立ち表れてくる。このディスクは,ヴァーヴ60周年の記念企画として2004年に発売されたSACDのシリーズ「スープリーム・サウンド・エディション」の中の1枚だが,オノ氏によるとマスターの録音状態は「今回のシリーズの中でも特筆もの」だったようだ。もちろんこの音質には,オノ・セイゲン氏による丁寧なリマスタリングの功績も大きいのだろう。曲目はオーソドックスなスタンダード集。それぞれが非常にリラックスした雰囲気で,エラがルイの声を真似る場面もあったりする。この時期のモノラル録音で今まで聴かれ続けているものは,音質が良いものも多いが,何より内容が充実している。今から50年後にも前世紀の音楽として愛聴されているのは,この時代の音楽なのかも。そういえば1995年のブルース・ウィリス主演の映画『12モンキーズ』で,細菌テロで人類がほぼ全滅した2035年から1996年に戻ってきた主人公が,カーラジオを聞き「20世紀の音楽はいいなぁ」と涙ぐむ場面があったが,そこで流れるのもこの頃の音楽(こちらのサイトによるとFats Dominoによる1956年のヒット曲,「Blueberry Hill」)だった。Jane MonheitやAnn Sally,Enya,鮫島有美子,そしてDean Martin(「On The Street Where You Live」あたりは素晴らしい)など,お気に入りのヴォーカル・アルバムはいくつかあるが,「Ella & Louis」はしばらくそのリストの先頭を占めることになりそう。ジャケットの2人の幸福感あふれる表情も良い。01 Can't We Be Friends?02 Isn't It A Lovely Day?03 Moonlight In Vermont04 They Can't Take That Away From Me05 Under A Blanket Of Blue06 Tenderly07 A Foggy Day08 Stars Fell On Alabama09 Cheek To Cheek10 The Nearness Of You11 April In Parisこれまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索Ella & Louis Again (RMST) (輸入盤CD) :翌57年に出たElla and Louisの続編HMV 楽天市場ストア楽天レンタル メガプランを試す:意外とクラシックやジャズが充実
2009年07月05日
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デジカメ用にちょっとした三脚が欲しいとJOBY Gorillapod Originalを買ったが,必要ないだろうとカメラだけを持って外出することも多い。しかしそんな時に限って使いたい場面が出てきたりして困る。ゴリラポッドよりさらにコンパクトで気軽に使える三脚はないものか・・・,と思っていたらイタリアの三脚メーカー,ManfrottoのMODOPOCKET 797という極小三脚(カメラスタビライザー)を発見。3000円程度と安かったのでとりあえず買ってみたが,想像していた以上に使い勝手が良かった。 もとは輸入品だが,パッケージは日本語で説明書も必要十分な内容。安価ながら作りはしっかりしており安定感がある。 カメラの寸法にもよるだろうが,LUMIX DMC-LX2では取り付けたまま電池やSDメモリの交換ができるので常時つけっぱなしにできる。また,カメラの三脚穴に取り付けるネジの他に,別の三脚を取り付けることができる三脚穴がついている。DMC-LX2のように,もともと重心から離れた場所に三脚穴がついているカメラにつければ,三脚穴を重心近くに移動できるのもメリット。MODOPOCKET 797を取り付けたDMC-LX2にさらにゴリラポッドを取り付けてみても全く違和感なく使用できる。 このように微妙な角度調節ができるので,マクロ撮影にも便利。記念写真を撮るときの微調整も簡単。閉じた状態だと右のようにコンパクトになるので邪魔にならず,何よりカメラにつけっぱなしにしたまま今までどおり撮影できるのがよい。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索レビューポータル「MONO-PORTAL」新製品市場:デジタルカメラアクセサリーデジカメのレンズを傷つけることなく掃除:ハクバ レンズペン脚が自在に動くアイデア三脚:JOBY Gorillapod Original
2009年06月06日
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先日SleipnirでCPUの使用率が100%になる問題を解決するために,jscript.dllだけIE8のものにした。ただIE8も,正式版がリリースされ,ついにWindows Updateの自動更新で提供されるようになったようだ。私は自動更新は「カスタム」にしていたのでインストールするかどうか選択できたが,全て自動にしていて勝手にインストールされたという人もいるかもしれない。マイクロソフトはそれを避けるためのソフト,Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキットも配布しており,また,すでにインストールしてしまった場合もアンインストールすることで以前の状態に戻すことができる。私は以前IE6からIE7にしたときに不具合が出た経験もあり,IE8のインストールはしばらく様子見にしようと思っていたが,ベータ版が出てからしばらく経ってもそれほど不具合は出てないようだし,ZDNetのこの記事などを見ても使い勝手はよさそうなので,とりあえず試しに入れてみることにした。Sleipnir向けにカスタマイズされているというフェンリル版 Internet Explorer 8というものを見つけたのでまずこれをインストールしようとしたが,なぜか私の環境では途中でインストールできなくなったので,おとなしくWindows Update経由でインストールした。再起動後無事にIEのバージョンが8に。IE6に比べセキュリティ面で安心感があることに加え,全体的に動作も軽くなった印象。 ただ,Googleの検索結果などで何となく違和感が・・・。些細な違いだが,使われているフォントが微妙に変わったような感じがあった。日本語は問題ないが,英語の部分だけが以前(写真右)に比べて,なんとなくぼやけたような,にじんだような,妙に立体感のある表示になっている。デフォルトのフォント設定がIE6のものから変わったのかと思い,「ツール」→「インターネットオプション」→「全般」タブ下の「フォント」をいじってみる。言語セットを「日本語」にして「Webページフォント」を「MS P明朝」にすると,確かに日本語のフォントは全て明朝体になった。ただ,言語セットに「英語」がなく,「ユーザー定義」という言語セットをいじっても変化なかった。もしかしてこれはフォントが変わったのではなく,ドットのギザギザを目立たなくさせるアンチエイリアスがかかっているのではないかと思い,インターネットオプションのなかでそれらしい設定を探すと,「詳細設定」タブの下のほうの「マルチメディア」に「HTMLで常にClearTypeを使用する」という項目を発見。ClearTypeというのは確かアンチエイリアス関係だったはず。そこで,このチェックを外しIEを再起動させてみると,ようやく以前と同じように表示させることができた。それにしても昔から設定しづらいこの「インターネットオプション」,もう少し見やすいインターフェースにできないものかどうやらこのClearTypeでの表示はIE7の頃からのようだ。確かにアンチエイリアスをかけたほうが小さい文字でも読みやすいが,長らくギザギザ文字に慣れてしまったためか,個人的にはないほうがすっきり読める。アンチエイリアスも,Vistaのシステム用フォント,メイリオくらい美しければまた違うのだろうが。また,IE8にすると楽天のサイトなどで「セキュリティで保護された Web ページ コンテンツのみを表示しますか?」というダイアログが毎回出てくるようになり煩わしい。「インターネットオプション」の「セキュリティ」タブ→「レベルのカスタマイズ」→セキュリティ設定画面の下のほう,「混在したコンテンツを表示する」を「有効にする」にすれば出ないようになるという情報があったが,私の環境ではこの設定でもなぜか「楽天フォト」では毎回表示される・・・。それと「楽天フォト」のプレビューが表示できなくなった。サイト側の問題だろうか。それから,IE6と比べればかなり快適な速度になった感じのIE8だが,JavaScriptの処理能力に関してはGoogle ChromeやSafari 4,Lunascape 5などにはまだまだ水を開けられているようだ。これを機にGoogle Chromeもインストールしてみたが,楽天ブログの管理画面などがかなりの速さで表示され驚いた。ブラウザのベンチマークサイト,Peacekeeperで測ってみるとIE6の倍以上のスコアが出た。もっとも,ChromeはSleipnirと比べてカスタマイズ性が低いし,何よりユーザーに固有の番号を割り当てて個人情報を収集しようとするGoogleの姿勢は何となく気味が悪い。Googleは他にもウェブ検索の履歴や,デスクトップ検索でのハードディスク内のファイル情報,そしてGmailで書かれた内容までを収集している(こちらにGoogleが集めている280項目以上のユーザーデータの一覧がある)。この間の教育テレビのITホワイトボックスによると,Googleを始め各社のサーチエンジンはこういった情報を統合することで,より一人一人に即した検索サービス(と広告)を提供するという方向に向かっているようだ。例えば,同じ「かぐや」と検索してもその人の嗜好によって「かぐや姫」のページが出たり「月周回衛星かぐや」のページが出たりするようになるという。ただ,さすがにそこまでお膳立てされてしまうと,『検索は、するな。』といった本が警鐘を鳴らすように,検索に依存するあまり自分でじっくり考えるといったことは少なくなりそうな気がする。そういえばGoogleはストリートビューでのプライバシーの問題やブック検索での著作権をめぐるゴタゴタなど,最近何かとお騒がせだなぁ・・・これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索Firefox:今注目の次世代ブラウザの基本操作と拡張機能の使いこなしクラウド大全:クラウドコンピューティングとはどのようなものか日経BP社「なぜシリーズ」:「システムはなぜダウンするのか」 ほか
2009年05月14日
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前回に続き最近見つけた便利なフリーソフトをもう一つ。宅配レンタルで気になるCDを手当たり次第に借りていると,しだいにハードディスク内に音楽ファイルが溜まってきて,目当ての曲を探すのにも骨が折れるようになる。また,ジャズのスタンダード曲を聴いていると,同じ曲を他のアーティストはどのように演奏しているか聴き比べてみたくなってくる。そのような時にはファイル検索が便利だが,Windows標準の検索機能だと毎回一から検索するので,対象のファイル数が多いときに時間がかかる。一方,インデックス型の検索ソフトであれば,対象のファイルをインデックスとしてあらかじめデータベース化しておくので,検索自体に時間がかかることはない。GoogleデスクトップやWindowsデスクトップサーチなどのデスクトップ検索ソフトであれば,ファイル名だけでなくファイルの中身までインデックス化し,瞬時に検索できる。ただ,当然ながら対象のファイル数が多くなればインデックス化に膨大な時間がかかる。また,Googleデスクトップのようにウェブ検索とも連動するものにはセキュリティ上のリスクも出てくる。その点,インデックス型でもファイル名の検索に特化したソフトであれば,ファイルの中身まで検索することはできないが,その分インデックス化の時間は短くて済む。私はこれまで長らくfenrirを使ってきた。ただこのソフトは本来はランチャーなので,検索ソフトとしての使い勝手は今ひとつで,特に検索結果で出てきたファイルをWindows標準の検索のようにファイル操作できないところがもどかしかった。そこで見つけたのがこの「Everything」。海外製だが,Language Packを使えば簡単に日本語化できる。「Everything-1.2.1.371.exe」をインストールしたあとに「Everything.lng.exe」をインストールし,起動後メニューの「Tools」→「Options」で「Language」を「日本語」にすればよい。 1語入力するごとにリアルタイムで結果が絞られていくインクリメンタルサーチだが,動作は驚くほど軽快。真ん中の写真のように,検索結果をファイルのパスや更新日時などでソートすることもできる。また,右のように,海外製だが日本語での検索もまったく問題ない。さらに正規表現での検索にも対応している。この検索結果の画面では,Windows標準の検索と同じようにその場でファイル名が変更でき,ドラッグ&ドロップでファイルのコピーや移動もできるほか,ファイルを右クリックすればエクスプローラと同じコンテキストメニューが表示される。ファイルのあるフォルダを開いたり,ファイルのパスのコピーも可能。検索用のインデックスはおそらく起動時に作成されているのだと思うが,随時更新されているようだ。検索してもヒット数がゼロだった検索語があったので,試しにその語を含むファイルを新たに作成してみると,すぐに検索結果にそのファイルが表示された。新しく作成されたり変更されるファイル名を常に監視し,インデックスに追加しているのだろう。ただ,起動時を含め,重いと感じることはまずない。もっとも,インデックスファイルのサイズが小さいことに越したことはないだろうから,除外フォルダや除外ファイルはしっかり設定しておいた方がいいだろう。私はインターネット一時ファイルのフォルダを始め,検索する必要のないフォルダやファイル(「*.jpg」のようにワイルドカードが使える)はできるだけ除外している。また,ショートカットキーを設定しておけばいつでも呼び出すことができることに加え,「コンテキストメニューに追加する」をチェックすれば,エクスプローラでフォルダやドライブを右クリックし,それを対象にEverythingで検索できるのも便利。 これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索レビューポータル「MONO-PORTAL」キーワード検索がわかる:キーワードの本質や情報検索のしくみを解説日経BP社「なぜシリーズ」ユニデンダイレクト:高品質なシンプル家電を低価格で
2009年05月12日
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愛用しているマイクロソフトのインテリマウスオプティカルが,一回クリックしただけでダブルクリックの動作をするようになった。コントロールパネルのマウス設定でダブルクリックの速度をいじると直ったりするが,どうも使い勝手が悪い。2年近く酷使してきたのでそろそろ寿命なのだろう。以前誤って買ってしまったインテリマウスオプティカルの偽物を代わりに使うのも嫌なので,また新しいインテリマウスオプティカルを買うか,それとも今度はインテリマウスエクスプローラーにしてみるか,などと思いつつ調べていると,この現象を修正できるというフリーソフト,「マウスチャタリングキャンセラ」を発見。とりあえず試してみることに。マウスのシングルクリックがダブルクリックになってしまうのは「チャタリング」という現象で,スイッチの接点の劣化が原因のようだ。接点が切り替わる時に電気信号がオンとオフを繰り返すというこのチャタリングは,もともとは常に起こっている現象らしい。そのままだと1回押しただけでも数十回押した状態になってしまうので,マウス側で一定時間内のチャタリングは無視するといった対策がとられているようだ。しかし,スイッチが新品だったときには最適だったこの時間設定も,スイッチの経年劣化により短すぎることになり,シングルクリックもダブルクリックと誤認されてしまうようになるという。マウスチャタリングキャンセラは,この時間設定をパソコン側で行ってしまうソフト。常駐してマウス入力を常に監視し,クリックの間隔が短いダブルクリックはチャタリングとみなし,シングルクリックに修正してくれる。起動させると,画面右下のタスクトレイに黄色いアイコンが表示された。アイコンを右クリックすると間隔や判定方式を変更することができるが,とりあえずデフォルトの状態のままシングルクリックしてみる。すると,今までダブルクリックになってしまっていたところが普通のシングルクリックに戻った!クリックはパソコン入力の基本なだけにあらゆる作業に影響が出ていたので,かなりうれしい。常駐し,マウスでクリックするごとに働いているはずなので,他のソフトウェアの動作に影響したり重くなったりしないか気になっていたが,タスクマネージャを見るとメモリ使用量は7MB程度で,しばらく使ってみても違和感はほとんど感じない。このソフトのおかげで,ホイールボタンなどが物理的に壊れるまでインテリマウスオプティカルを使い倒すことができそう。これまでにレビューした機器・CD一覧はこちらこのブログ内をGoogleで検索新製品市場:マウス・トラックボール通常のノートPCを手軽にペンタブレット化:DUO for laptop【楽天市場】先取り&早わかり!パソコン2009夏モデル速報
2009年05月08日
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