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たけし8535

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2005/06/28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 僕はいつものごとく昼過ぎに芝生の上に寝転びながらタバコを吸っていた。今日は完璧な晴天だ。いや今日も、か?だんだんと日にちの感覚が失われてきている。今日の前が昨日でその前が一昨日、今日の次が明日でその次が明後日だ。やれやれ。
 大の字になって呆けていると、近くにある大学に通っているらしい学生たちが家の前を通っていく。経営難で評判のこの大学は近年、学部を増設するなどして学生を呼び込んでいるらしい。その結果以前より家の前を通る学生が多くなった。「そして僕はそんなことには関係なくタバコを吸っています。」やれやれ、学生時代が懐かしい。
3人組の男子学生が家の前を通ったとき、彼らの会話が耳に入った。
 「この通りって家の前にどこもバスケゴールがあるなぁ。」
 「バスケ通りだな。」
 その通り。この通りはバスケットボール・ストリートだ。
 僕らが小学生から中学生くらいにかけて漫画『スラムダンク』が流行し、一大バスケブームが訪れた。もちろん僕も例外ではなく、小学校時代から児童会館でバスケをし、そこで隣の小学校のやつらと仲良くなり、中学に上がってから共にバスケ部に入った。彼らとは今もとても仲のいい友人であるし、最高の仲間である。(実際僕は昨日、彼らと夜中から朝まで公園で飲んでいた。)その仲間たちと部活の日はもちろん、休みの日も四六時中共に過ごした。僕の家の迎えの友人宅にバスケゴールが設置されたのはいわば必然だった。僕らは高校がバラバラになっても、大学へ行ってからもそこでバスケをした。そこでバスケをする僕らを見て、近所の少年たちがうらやましく思い、母親(もしくは父親)にせがんで、バスケゴールを買ってもらったのだ。これは僕の想像だけれど。ともかく、こうして我が家の前の通りは“バスケ通り”となったのだ。結局、僕ら以外の人間がそれらのゴールを使って、バスケをしているところを僕はほとんど見たことはないが・・・。
 最近では、僕らもバスケをしなくなってきてしまった。飲みにいくメンバーも徐々に減ってきた。半年に一度の温泉旅行も、以前は車が3台出たにもかかわらず、最近はVOXY一台で事足りるようになってしまった。みんなそれぞれにここを旅立っていくのだ。それぞれに新しい土地で生活をする。好きな女の子もできる。もしかしたら新しい家庭だってできるかもしれない。それでも帰る場所があるというのは素晴らしいことだ。唯一、十代の頃にここから旅立った僕が今ここにいる。いつかまたみんなが集まって少年のようにバスケをする日が来るのだろう。
 雲ひとつない空を眺めていると、空と僕との距離なんて全くわからなくなる。そんな青空にタバコの煙をふっと吐き出す。煙は一瞬、雲のように見えたが、海の方向から吹いてきた風がそれを吹き消した。





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Last updated  2005/06/28 07:32:38 PM
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ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/b8lc49u/ フ○…
ヒゲメタボ@ クマたんと呼ばれてます(^^; 最近はこれが流行ってるって聞いたので …

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