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たけし8535

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2005/08/16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 8月16日。僕がこの世に生を受けて23年のときがたった。激動の22歳が終わり、僕のもとに聞き慣れない23歳、という響きがやってきた。おめでとう僕。さよなら、そしてようこそ僕よ。

 思えば波乱に満ちたこの1年、僕はそれまでの年とは比べものにならないくらいたくさん笑って、たくさん泣いた。僕は精一杯生きて、今ここにいる。
 夕方、僕は去年と同じ道を歩いて、同じ場所で五山の送り火を見た。8月16日という日は、京都に住む人間にとっては、それなりに意味のある日である。四方の山々に火が灯され、我々はそれを目にして、夏が終わっていくのを感じる。秋はすぐそこまでやってきているのだ。三条大橋から大文字を見ると、1年前の出来事がまるで昨日のことのように感じられる。あの日、僕が目にした光景は今年も変わらない。きっと来年も、再来年も変わりはしないだろう。でも僕自身や、僕を取り巻く環境は変わっていき、僕の隣にかつていた誰かはもう今はいない。でも確かに、変わらないものや留まり続けるものはある。だから僕は僕のまま歳をとっていくのだと思う。僕は決して僕がなりたかった23歳になっているわけではないが、だからと言って多くを悲観することはないはずだ。
 前日から半年振りに京都に戻ってきた友人とビールを飲む。疲れきっていた友人は店に入る前の宣言どおり、1杯でその手を止めたが、もちろん僕にはそんなことをできるはずはなかった。5杯目の生ビールをもってしてでも僕を酔わせることなどできない。やれやれだ。
 23歳になったからといって、ビールがうまくなるわけでもまずくなるわけでもなかった。僕は少しがっかりすると同時に、少しだけほっとした。もう1杯だけビールが飲みたかったが、僕はそれをやめた。明日になってもビールは消えてなくなりはしないし、その姿を変えたりもしない。ビールは明日もビールで、僕もきっと明日も来年も僕なのだ。





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Last updated  2005/08/19 08:12:12 AM
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開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/b8lc49u/ フ○…
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