ぽれぽれ

母乳育児の壁


母乳育児の壁

出産の時の多量出血もあって私の母乳分泌率は最低だった。
寝たきりだったので、初乳をあげる時もきつかったし、
正直よく覚えていない。

妊婦検診の際は母子同室と母乳育児を強く希望していた。
しかし産後は、母子別室で人工乳に頼りっきりだった。
2~3日後に乳房がカチカチ張ってはきたので搾乳はしていただいたけど
頻繁に吸わせることができなかった。
事情が事情だったので仕方がなかったが、
元気よくゴクゴクとミルクを飲む我が子を見て
元気をもらっていた反面、寂しい気持ちもいっぱいだった。

『あぁ…あんなに母乳、母乳とはりきっていたのは何だったのかな?』

でも退院日が近づいてきて、頭があげられてきたので
助産婦さんに相談して授乳できるだけでも…と母乳をあげた。
でも全く足りない。時間は関係ないのだろうけれど、授乳に1時間も
かかってしまうと自分以上に吸う赤ちゃんが疲れてしまう。
搾乳しても20㏄…足りない母乳のためグズる瑞喜。

はじめは混合で頑張ることにした。
でも混合といっても、ほとんど入院中はミルクの割合が大きかった。

ミルクをあげることに罪悪感を感じることもあった。
私はダメな母だな…なんて責めたりもしたし、辛かった。

『ちょっと休んだら。私がミルクあげるよ。』という実母の好意のコトバも
イライラしていた私には刺さる。
『簡単にミルク、ミルクっていわないでよ~』涙もろくなる。
でもパパがあんまりにもムキになっていた私に
『誰もミルクをあげることに対して責めてないし、瑞喜も
出ていないおっぱいを吸って疲れてくるやんか。徐々にしていかんと
お前も疲れるし、ミルクでも育つんだから』と言葉をかけてくれた。

…そうだな…何をこだわっているんだろう。
ぼちぼちやっていかなくてはいけない。先は長い…。励まされた。

先輩ママにもメールで相談したっけ。
育児書より経験者のアドバイスはありがたい。
『今は痛くて辛いだろうけど、3~4ケ月したら
嘘のように足りてくるからね。赤ちゃんも吸うのが上手になるから』

まずは吸わせよう。ぼちぼちやっていこう。
退院後、泣いたらおっぱいをあげた。
そして足りない分をミルクで補った…しかし時間がかかりすぎる。
片方5分ずつ...なんて指導をうけたけれど
気づいたら、おっぱいだけで1時間かかっていたこともあった。
その後、ミルクを足していたら授乳だけで
1時間半もかかっていることに気づく。
3時間おきの授乳…といっても夜中は結局、1~2時間おきの
授乳となり、寝不足が辛かった。

母乳後のミルクの量がわからない。
飲ませるだけ飲んでしまう瑞喜は、ゲップと同時に
吐く事が多かった。
家庭訪問の際に、
『何㏄、ミルクを飲ませればいいんですか?』
『とにかく飲むだけ飲ませていいのよ』
『吐くんです。飲みすぎて。ミルクの量がわかんないんです』
助産婦さんに相談した。『量』にこだわっていた。

『いいのよ。吐いて。赤ちゃんはね、胃の形状が大人と違って
未発達で吐きやすいの。吐いたら、あら飲みすぎたのね…ぐらいの
気持ちでいいのよ~。ゲップも出なかったら無理に出さなくても平気。
顔を横向きにして寝せたらいいから。神経質になってはダメよ』

吐く事に異常に神経質になっていたため、助産婦さんは笑って
話をしてくれた。
赤ちゃんって吐きやすいのか~。そう思うと急に楽になった。
ゲップも出ればラッキーぐらいの気持ちでいたら
意外と出てくれるものだった。

しかし、1~2ケ月のミルクの缶消費量は凄まじい。
月平均3缶である。飲まない量が大半を占める。
いっそのこと、混合をミルクオンリーにしてしまおうか。
母乳をあきらめようか。
そう思い始めていた。


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