BLUE HEARTS を聴きながら

BLUE HEARTS を聴きながら

1.10事件 (その1)



そのとき一緒に住んでいたシェアメイトは、ユカ、アヤ、チハルの女性3人とオレ。計4人だった。男はオレ一人だけだった。

事件の前日、ユカとアヤがラフティングに行くと胸を躍らせてるときオレとチハルは明日の仕事にため息をついていた。

「明日はラフティングぅ~♪」
「そんで、その後はバーベキュー♪」

なんて唄いながら、ユカとアヤはうかれていた。

そして、オレにこう注意した。

「いい!? 明日、私達は朝早いからね。しっかり戸締りしてから仕事いくんだよ!」

そういえば、オレが家を最後に出て行くことってなかった。そう思い、戸締りのレクチャーを受けていた。

いつも年上のお姉さまには口うるさく怒られていたので、このときもしっかり聞いておかないとビンタされるぅ~
そんな感じでビビってた。そしてしっかり聞いていた。

そのときたまたま、部屋の鍵が気になった。たまたま目についた。
男部屋と女部屋とに別れていて、それぞれ鍵がついていた。日本人同士だし仲も良かったのでお互いに鍵をかけるということもなかった。
お互い信用もしていた。
女部屋に忍び込み、下着の1枚でも盗んでやろうとか思わなかったし、だいたい30歳に興味がない。
むしろ洗濯物もオレのと一緒に干してあるもん。

男として見られてなかったのもあるね。それはそれで問題ありだけどさ。

そのときまで鍵の存在を忘れていた。
「これ、掛かるのかな?」
「実験してみるか」

その鍵はプッシュ式で部屋の中からかけられるタイプのもの。よく日本でもみるやつだ。
「部屋の外から開けられるのかなあ?」
「えーい!ピッキングだあ」

なんてふざけていたら、オレは針金一本であけることに成功!

これで、間違って鍵かけて部屋に入れなくても大丈夫だね。とか言って一件落着した。


とにかく戸締りのレクチャーを受け、みんな朝が早いから寝た。



つづく

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