シングルな子育て♪

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安定期


家中泥棒でも入って来たんじゃないかと思うくらい荒れていた。

台所は油まみれで、家中ほこりと犬の毛だらけ。
犬小屋がなぜか玄関の外に出されていて雨ざらしで泥んこになっていた。

ツワリがひどくて確かに満足に掃除ができなかったけど、ここまでではなかったハズ。
たったの10日でここまでとは・・・。

体調がいいときに宅急便でお義母さんに送ろうと思っていた結婚式の写真の色紙の上に漫画雑誌などがドサッと積み上げられて写真の色紙はグチャっと曲がっていた。
なんだか無償に腹が立ったし、また具合が悪くなりそうな気がした。
確かに夫は体力勝負の仕事で朝から晩まで働いていて大変なのは分かるけど、だからってこんなのいやがらせにしか思えない・・・。

犬が臭いのは耐えられないから洗っておいてと頼んでおいたのだが、それは洗ってくれたようだった。


実はマンションを購入することになっていたので11月末には引っ越す予定だったのでもうこんなボロアパートは汚いままでもいいやという気になった。
マンションを買うと決めたのはその年の4月、そして9月には妊娠。
絵に描いたような幸せな日々・・・・。
このツワリさえなければ・・・・・。

そして11月28日憧れていた自分の家、マンションに引っ越すことになった。
もう安定期には入っていたが、まだまだ気持ち悪い。
絶頂期に比べるとマシだったけど2日に一回は吐くような感じだった。
妊娠中の私を心配して母が引越しの手伝いをしに来てくれた。

引越しは業者に頼むことにしたが梱包は自分たちでするとゆうようなコース。
引越しの2日前から母が泊まりに来てくれたがその日から私は何故か絶好調に調子が悪かった。
結局荷造りはほとんど母がやってくれた。
夫も仕事から帰ってくるとせっせと荷造りをしていた。
私はとゆうと気持ち悪さに耐えながらずっと横になっていた。
引越しの当日、母はダンボールを開けてどんどん中身を出して収納していってくれた。
夫とその友人も来てくれていたので買い物に行ってきてもらったりした。
翌日、母はボロアパートへ戻り激しく汚れていた部屋中を掃除してくれた。
1年半住んでいた部屋がガランとしていた。
今まで自分の仕事の転勤やら夫と一緒に暮らす様になってからは夫の都合で二十歳を過ぎてから7回引っ越した。
自分の持ち家を持ったのだからもう引っ越さなくてもいいのかと思うとうれしかった。

母にもとても感謝した。
親が居てくれてこんなに良かったと思ったことはない。
全力でサポートしてくれる姿勢にやっぱり親は自分の子を大事に思っているとゆうことを感じた。
今まですれ違いがあり反抗してきたことを少し後悔したりもした。

すでに5ヶ月に入っていて急にお腹が大きくなっていたので家事をするのは大変だった。
母は1週間ほど居てくれて家の片付けや買い物などを手伝ってくれてありがたかった。

母が帰ってから台所や押入れに母がしまったものを片っ端から全部出した。
自分が使いやすい様に入れ直すためだ。
これがけっこうな重労働だった。
自分がなっとくするような家に片付けるまで1週間くらい掛かった。




命の尊さ



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