シングルな子育て♪

シングルな子育て♪

赤ちゃん



出産後初めて起き上がろうと思っても起き上がる事ができない。
もう起き上がる力が残ってないのだ。
もちろん歩く事なんて出来ない。
意識はハッキリしてるのに目がグルグルと回っていて身体のどこにも力を入れることができない。
こんな事生まれて初めて・・・。
助産師さんに抱えられながら入院室に入って寝かせられた。
とっくに夕ご飯の時間が過ぎていたけどご飯が運ばれてきた。
お腹が空いた・・・・。
もう3日ほどまともに食べてなかった。
そばにいた夫にご飯を食べさせてもらった。
目は動くけど、頭すら動かすことができない・・・。
自分の持っているかぎりの力を出し切ったんだなあ・・・と思った。

でも自分の力で産むことが出来て良かった。
中にはどんなにがんばっても赤ちゃんが出て来なくてママが力尽きて医師や助産師にお腹を押されてしまう事もあるらしい。
そんなのは苦しそうだし絶対嫌。

面会時間は夜9時までだったけど夫は明日も仕事なので車で2時間掛かる自宅へと8時ころ帰って行った。

私が出産した病院は完全母子別室なので授乳時間以外は別々に赤ちゃんと過ごす事になっていた。
ママの身体の回復を大事にしてくれる病院なのだ。
体力がまったく残っていない私にはありがたかった。

出産してすぐ分娩台の上で一度母乳をあげて次の母乳は翌日のお昼から。
出産したその日は助産師さんが赤ちゃんに糖水をあげてくれてママはゆっくり寝ていいのだ。

疲れた・・・本とに本とに疲れた・・・・。
でも出産した興奮でまったく眠れない。
私は一晩中友達たちにメールをしていた。

産後2日目のお昼まだあまり顔もよく見ていない我が子に母乳をあげる時間がやってきた。
午前中に母乳のあげ方などのビデオを見せられたけど赤ちゃんに逢える期待でうわの空でよく覚えていなかった。
手を消毒して新生児室で母乳マッサージの指導などを受けて赤ちゃんを抱きに行った。


我が子はスヤスヤと寝ていた。
この子が自分の子なのかと思うと不思議な感じだった。
おでこの形なんかがパパにとても似てると思った。
寝ている赤ちゃんをそっと抱き上げてみた。

あったかくて柔らかい・・・・。

赤ちゃん独特のにおい。


なんだか胸にグッと来るような愛しさがこみ上げてきた。

ああ・・・やっと逢えたね・・・。
待ち遠しかったよ。
昨日は苦しい中よくがんばったね。
これからはあなたが自分の力で生きていかれるまでママがサポートするからね。
こんにちは、赤ちゃん。
よろしくね。

ぐっすり寝ている赤ちゃんをくすぐって起こして慣れない手つきで母乳をあげてみた。
ちゅーちゅー吸ってる。

誰にも教えてもらってもいないのにちゃんとお乳を飲むことが出来るんだからすごいなぁ・・・。

でもしばらくすると こてっ と寝てしまった。
体重をお乳をあげる前と比べて見ると3gしか増えていない。

え~~っと思って助産師さんに言うと産まれたばかりの赤ちゃんはうまくお乳を吸うことができないしママのお乳もなかなか出ない状態なので体重が増えないのは仕方ないと教えてくれた。

赤ちゃんは産まれて来る時3日分のお弁当と水筒を持って産まれてくるんだって。
だから3日間はお乳がまったく飲めなくても問題ないんだって。

人間てうまいこと出来てるんだな~って感心してしまう。


授乳が終わったママさんたちが新生児室を出ていくと私は持ち込んだデジカメとムービーで撮りまくった。

こんなにかわいい子があたしの子供だなんてどうしよう・・・・。

すでに親ばかぶり発揮しちゃってるかな?


わたしは赤ちゃんをいつまでも見守りまがら命に換えてでもこの子を守ると誓った。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: