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リニューアルオープンが迫る『ダ』では、ただいま他店から応援メンバーが入れ替わりでやってきてお店づくりに忙しい。
当然グリャマンボ店にも応援にくるようにと指示がありほとんどのメンバーが休日をつぶして応援にかけつけた。
これまで、新規開店やリニューアルなど何度も他店の応援には
いってきたけど、今回のリニューアルオープンは元の店舗から別のフロアへ移動するため場所も売場面積も変わるという、旧店舗の閉鎖と新店舗の売場づくりの両方をいっぺんに
しなければならないちょっとやっかいなリニューアルであった。
荷物はエレベーターを使うけど、人間は階段をつかうので移動も楽じゃないわ。
しかも従業員用の階段は店内のお客さま用とは違って少々傾斜が急であるし非常用階段みたいな鉄骨むきだしの造りである。天井は低いし音はうるさいし
なんだか移動するだけで大変だわさ。
おまけに新店舗と旧店舗を移動するとき、どうしてもお客さまスペースを横切らないと
たどり着けない。横断するには、お客さまの流れを遮る形になるので 通行の邪魔をしないように
気を配りながらの通行でなければならない。
売場づくりと閉鎖の準備、両方を同時に進めながらの勤務はなんだか一日終わったときはどっと疲れがきた。
さ、帰ろ帰ろ。
グリャマンボ店からやってきたのはあたしとヤジマさんの二人。
ヤジマさんは帰りはバス、忙しいから今日はさっさと帰ると言ってた。
あたしはせっかくショッピングセンターに来たんだし
ちょっとブラブラよそのお店をまわって帰ることにした。
すると、他店のメンバーさんに声をかけられた。
「あのー、お二人はどうやって帰られますか??」
主婦には見えないから、フリーターかな。
応援メンバーは、大体お店どうしでくっついてるから
このメンバーさんは一人でやってきたのかな。
「私はバスだけど、この人はJRよ。」
ヤジマさんがあたしの分まで答えてくれたけど、
他店メンバーさん、すがるような顔で
「すいません~、駅まで一緒に連れてって下さい・・・・。」
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なぜか、玄関まではヤジマさんと他店のメンバーさんとあたしと3人で移動したけど
そこからはヤジマさんと別れて、今日初めて会ったばかりの20歳の他店ショップメンバーさんと
ウィンドーショッピングすることになった。
「すいません、行きはリーダーの車に乗せてもらったので
帰りの道が全然わからないんです・・・。」
「別に、すぐに帰らなくてもいいです! 家に帰ってもどうせ一人だし。」
「ぜんっぜん、平気です。あたしもお店ブラブラするの好きです!」
我が家の娘たちよりもまだ年下のショップメンバーさんは、どうやらフリーターで、引越してきて間もないようだった。
「ふーん、何も頼らずによく実家から出てきたね。」「きっとご両親も心配だろうね。」
自立するには実家から離れるのが一番だけど、
やっぱりアルバイトじゃ心配。
どうもこの年頃の子って自分の子供と重ねてしまうのよね。(年かしら)
「はい、最初は反対してたんですけど~・・・。」
「でも、せっかく離れても実家のそばだとすぐ帰ってしまいそうで・・・。」
「先月からすっごいバイトしたんです!成人式も帰ってないし!」
「バイト料がすごい楽しみー!」
えっ!! 成人式、出てないの?!
ご両親はそりゃがっかりしただろうにー!
(そういえばあたしもバイトで不参加)
「でも、シフトに入っていたので休めなかったんです・・・。」
「一日じゃ戻ってこれないし。」
んー、仕事も大事だけどね。
一生に一度の大事な時は相談して休みもらってもいいと思うよ。
(不参加なのに言うな)
「んー、でも今度は宮島に行くんです。」
「こっちに来て、本通りに一回言っただけなのですごい楽しみー!」
「あっ!!これっ!!似合いますよ!!」
「しかも安い! ピンク
すごい似合う!!」
身の上話を聞きながら、ブラブラしていたけど
とつじょあたしにすすめられたチュニックはおっしゃる通り
大変破格値だった。
がっ。
「ちょっと! ピンクは着るけど (着るんか)
そのフリルは勘弁して!!」
なんか、チイヤが小学生のころに着ていたパジャマの上の方みたいだ。
しかも胸元の赤いリボンが残念な感じである。
20歳のキミならよいが、おばちゃんが着て出かけたら大変イタい。
「え~~? 大丈夫ですよぉ。全然イケてますよぉ~~。」
イケてませんし、買いませんっ。(きっぱり)
えーとね、今日は見るだけのつもりだったのね、だからね、そろそろ駅に移動してもよい??
「は~~い。ワタシはオーケーで~~す。」
なんだか、チイヤともアイリとも全然キャラが違う
ゆる~~~いキャラの20歳女子だけど
話をするのは別に合わなくもないか。
このまま、駅までのんびり話しながら帰ろう。
20歳女子とショッピングセンターをあとにして
駅までの道のりをてくてくと歩いていると
20歳女子、さらに思ってもみない事をさらりと言ってのける。
「はぁー、このへんって あったかい ですねーーーー。」
(д ゜゜
はぁ、あのね、あたしはグリャマンボ店でも寒がりクイーンで
名が知れてるけど、ここ最近は毎朝真冬日を更新しとるんじゃないのかね。あたし以外のメンバーも正月明けてからは
ずっと『寒いね』がご挨拶だわよ。
「なんか、11月終わり頃の寒さかと思いました。」
(д ゜゜ いや、大寒でしょ。
「あのね、どこから引っ越してきたの?」
「北海道です~~~~。」
納得 (-益- ;)
寒さ対策を教えてもらいたかったが、
北海道出身と知ったら間もなく電車が到着。
あー残念。
下りに乗り込む前に、20歳女子に上りに乗るように念を押して伝えた。
「反対側に止まる電車に乗ってね。降りる駅は終点より一つ手前だからね。」
「間違えないようにね。」
聞いた話だと、20歳女子の住まいはオートロックなしの
ユニットバスの1ルームマンション。
向いにはパチンコ屋がある。
んー、あの辺って一人暮らしの女の子が住むにはどうなんだろうな。
ちょっとだけ離れて暮らすアイリとダブってみえた。
また搬入で会えたら、もうちょっと話をしたいな。
(完全に親目線だけど)
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