Legendary Days

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フェイク!第四節


「では今見た感じで感想を言わせてもらうと、A、迅!お前がこの中で一番得点を稼いだ。まぁちょっとしたミスが結構目立ったからそこを気をつけるように。」
「ハイ!」
「次、C、柏お前はシュートがいち・・・・・・・・・」
コーチの話に出てくればレギュラー候補に入っているのかもしれない。ゆうはそんな期待を胸にコーチの話を聞いていた。
「ハイ!」
「で、最後に」
「これで名前が出てこなかったらまだ練習が足りてないってことか・・・・」ゆうはそんな風に思っていた。内心ドキドキしていた。
「えぇ・・・・ゆう!」
呼ばれた!!!!
「ハイ!」
今までの選手と比べ物にならないほどの返事をした。
「おぉぉゆうはやる気があるんだな。でお前は相手の動きを見て瞬時に判断する能力がある。まぁ今日だったらあの隙を突いたところだな。あそこはよかった。しかしお前にはひとつ弱点がある。」
一瞬だがその場が静まった感じがした。
「それは・・・相手を抜く事だ。お前はボールを持つとその事しか頭になくなり、逆にそれがこちら側の弱点にも繋がってしまう。お前を大会に出す事はまだ難しいな。まぁ逆を返せばお前が相手を抜けるようになれば無敵ってことだ。頑張れよ。」
「ハイ!」
「じゃぁ今日はここまで。」
「ありがとうございました!」
ゆうの中でまた何かが変わった。
「相手を抜く事か・・・・・・」
「要するにフェイクだな!」
迅が突然話してきた。
「ハァ?」
「だからフェイク!フェイク使えば相手を惑わせられるじゃん?」
「フェイクか。」
ゆうの中で何かが動き始めた。そしてバスケ部の歴史も少しずつ変わり始めているのかもしれない。
練習も終わり着替えていると
「ゆう!スプレー貸して!」
と友人に言われた。
「しょうがねぇな。・・・・・あれ?ねぇわ。探してくる。」
ゆうはそういって部室を出た。
「どこに置いたかなぁ・・・・・・」
探していると迅が体育館前に座り込んでいた。
「どうかしたか?」
「いやなんでもない!」
迅はなにか焦っていた。
「本当か?てか俺のスプレー知らない?」
「スプレー?えぇっと・・・体育館の更衣室前だったような・・・」
「おぅ!ありがと。」
そういってゆうは体育館に入った。体育館に入り更衣室に入るとスプレーがあった。
「お!あったあった。・・・・ん?」
ゆうはスプレーと一緒に包帯も見つけた。
「誰か使ってたっけ?まぁ持って帰って聞いてみるか。」
そういってゆうは更衣室を出て体育館を出た。体育館をでると迅は居なかった。
「あれ?迅。」
そう思いながら部室に戻った。みんなはもう既に帰っており自分のバックだけが残っていた。
「みんなつめてぇな~。」
そう言いつつ自分の片付けもして終わりかけたころ部室のドアが開いた。
「おぅ!ゆう。まだいたのか。」
「居たら悪いか!」
「スマンスマン。」
「てかこの包帯誰が使ってたか知らないか?」
「それ・・・・・俺のだ。」
「やっぱり。迅足どうした?」
「いや。ちょっとくじいただけだ。」
「見せてみろ!」
「いいよ!気にしなくて。」
「いや。俺の気がすまない!」
そういって迅の足を見たゆうは唖然とした。迅の足は紫色に膨れ上がり痛みどころか感覚さえ失っていた。
「おいお前。これいつしたんだよ?」
「いや~ちょっとね。」
「隠すなよ!!」
「分かった分かった!さっきのフリーのときだよ。ゆうが突進されそうになった先輩にさぁもろにぶつかっちゃって。あのパスした後にさ。そん時に出来た傷だ。」
「病院にいったほうが良いぞ!」
「いや良いよ。シップでも張っとけばさ治るだろうし。」
そういって迅は歩き出した。そのとき
「バタンッ!」
迅が倒れた。
「いてててて。」
「ったく。しょうがねぇな!背負ってやる。」
「いい!バックとかもあるし。」
「いいから早く乗れ!」
ゆうの言うとおりに迅は背中にしぶしぶ乗った。
「お前が無理してるからいけねぇんだぞ!」
「スマン。」
そういって病院へ向かった。

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