理由


俺は、生きた・・・。
俺はずっと、自分がなんの理由もなく、ただ生まれて来た人間と考えてたんだ・・・。



俺の親は、いつからか仲が悪くなっていた・・・そして・・・離婚
そして母は、それからというものおれと兄の二人を殴る、蹴るなど暴行をしてきた
そして、まだ幼い俺たち二人は親の元から逃げてきた・・・。
五年後、17歳という若さで兄は自殺をした・・・。
一人取り残された俺は、まだ12歳で、しばらくは、兄の残した
お金で生活していたがだんだん底が尽きはじめ俺はバイトを始めた
だが、時がたつたび俺は、バイトをサボり始め、遊び始めだんだん生きる気力をなくしていった。
そして、兄が死んで5年後、あの時と同じ日に俺も自殺をした・・・。
だが、出来なかった・・・怖かったんだ。
それからというもの、俺は何も考えず、ただ・・・生きた。
ある日、俺は何も考えず冷たい視線を浴びながら街を歩いていた。
そして、たった一瞬、俺にも何が起きたかわからない。
きずいた時には俺は道路に飛び出し車にひかれそうになっていた子供を押し出し
その子供の代わりに俺が死んだ・・・。


そして15年後・・・。
あの時助けた子供もいまでは、21歳になりそして、難民を助けて歩いていた・・・。
さらに時がたち、彼は大勢の人を幸せにし、世界の人に称えられ、世界を変える引き金となった・・・。





俺は、俺が自殺が出来ない事は、最初から決まっていたんだと思う。

だって、何かが生まれて来るには、何か理由があるのだから・・・。



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