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2005年09月01日
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カテゴリ: さだまさし
さだまさしさんの音楽、その61は「広島の空」
なんと8月は一回もさだまさしさんの音楽についての日記を書きませんでした。一ヶ月ぶりの本日は「広島の空」

『その日の朝が来ると 僕はまずカーテンを開き
 既に焼けつくような陽射しを 部屋に迎える
 港を行き交う船と 手前を横切る路面電車
 稲佐山の向こうの入道雲と 抜けるような青空』
その日とは8月6日。さだまさしさんが19年続けている「夏長崎から」の開催日です。19年思い続けて今年初めて私も「その日」を長崎で迎えることが出来ました。
長崎の日差しは強烈です。京都の蒸し暑さはまとわりつくような暑さですが、長崎はまさに「刺す」ような日差し。1945年のこの日、広島の空が赤く燃え上がりました。その時間である午前8時15分。広島から三日後に燃え尽きたこの街でも、遠く広島の空へ向けて、祈りが捧げられます。

『もううらんでいないと彼女は言った

 むしろ悪魔を産み出す自分の
 心をうらむべきだから どうか
 くり返さないで くり返さないで』
この街を焼き尽くしたのは、アメリカが生み出した「悪魔」。もしかしたらその「悪魔」を生み出したのは自分自身の心なのかもしれない...だから「もううらんでいない」と...これも被爆された方の言葉です。もちろん「絶対赦すことなど出来ない」そうおっしゃる方もおられます。どちらも本当なんでしょう。我が身に降りかかった地獄。それを経験したからこその感情。それを、私たちがどうこういうことは出来ません。
でもいずれにしても、そして私たちも「くり返さないで」という気持ちは同じです。どんな戦争にも「大義」はありません。そのことは、間違いのない事実です。

『今年のその日の朝も 僕はまずカーテンを開き
 コーヒーカップ片手に 晴れた空を見上げ乍ら
 観光客に混じって 同じ傷口をみつめた
 あの日のヒロシマの蒼い蒼い空を思い出していた』
この日、長崎を訪れる観光客のうち、どれだけの人が60年前に広島で起こったことについて、思いを馳せているのかわかりません。でも「観光が出来る」ということは、「平和」という意味だと考えると、幸せな瞬間です。

『蝉は鳴き続けていたと彼は言った

 短い生命 惜しむように
 惜しむように鳴き続けていたと』

アメリカでは原爆を投下した街には、60年は草木も生えないと想定していたといいます。それほどの驚異があるものを投下することを正当化した人々...正直私には理解できません。でも自然は、そのように愚かな人間が考えているより遙かにたくましい存在でした。蝉はもちろん、焼け野原だった街も緑に包まれています。いかに人間が思い上がった存在かというのを、思い知らせる証拠です。

『くり返さないで くり返さないで
 広島の空に向かって 唄ってる


この曲は、さださんの「長崎から」に対する思いが込められています。今年、稲佐山でこの曲を聴いた時、本当様々な思いが心に生まれました。「ヒロシマの日」に長崎から歌うことの意味。平和の意味。人の命について。戦争の意味。気がついたら、大声でさださんとともに歌う観衆の一人になっていました。





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最終更新日  2005年09月01日 18時19分39秒
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