アメリカ(アイオワ二回目)


今回はハロウィン狙いだったので10月末に訪れたアイオワ。

二度目なので一度目のようなOさんご夫婦の「お客さんを迎える姿勢」は軽減され、
庭の掃除やら何やら手伝って、のんびりした楽しい毎日を過ごせていた。

が、事件はハロウィン当日に起こった。
その日は夜に近所の子供が仮装して「Trick or Treat?」と登場するので、お菓子を準備していたのだ。
もちろん私は魔女の帽子を購入し準備万端。

借りていたお部屋のおトイレに入ると、頭になにやら垂れる滴が・・・・。
天井を見ると、水が滲み、水滴が少しだけ垂れていた。
私はこのことをOさんに告げると、Oさん夫婦は現場確認に現れ、二人の協議が始まった。

Oさんは「ここは借家だし、こういう時はすぐに大家に電話をしないと俺らのせいにされる」。
Y美さんは「でも連絡したら、すぐに修理屋が来るじゃない?たらちゃんが来てるのに工事に立ち会わなきゃいけない。たらちゃんの時間がなくなるわ」。

この意見は平行線を辿った。夕暮れ間近、とうとう口論の域に達してしまった。
おそるおそる階下を覗くと、Y美さんが怒った口調で、
「ごめん、たらちゃん。子供が来たらお菓子あげて。気にしないで」
と言い放った。

こえー。マジっすよ、この夫婦。マジで口論してますよ。
いくらお客扱いされたないとはいえ、本当に客扱いじゃないじゃん、これじゃ。

などとビビっていると、夕闇迫る時刻に仮装した子供たちが登場。
魔女の帽子を被り、背後にタダならぬ険悪な空気を受け止めながら、無邪気な子供にお菓子を配る。

子供の波が途切れ、空になった入れ物を抱えたままソファで一休み。
やっと示談でも成立したのか、Oさん夫婦が登場した。

「たらちゃんに決めてほしいんだけど」

なぬ?なして私が決めんばいかんとですか?よかですばい、決めてもろーて。

どっちの味方をするがいいのか、真剣に悩んだ。どっちもマジで怖い顔してる。
私が気付かなきゃ良かったのか?配管漏れに。

結局、すぐに大家さんに連絡して工事してもらいました。
私はその日はお出かけせず、テレビ観てゆっくりしてました。

ハロウィンが来ると毎年思い出す、Oさん夫婦のマジで怖い喧嘩。

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