中年よ神話になれ~

中年よ神話になれ~

山の中で道に迷う


もう随分前の話になるが・・

ある日私は当時の彼女と愛知県の三河の山奥の方にドライブにいった。

出発したのが遅かったので食事をして帰路についたのは夜8時を回っていた。

しばらくしたら道がせまくなってきた。

舗装はしてあるが車一台半くらいの広さしかない。

どうやら道に迷ってしまったようだ。

明かりもほとんどなく私の車のライトを消したら真の闇になるか、もしくは月あかりだけだろう。

しばらく走ったがやっと他の道と交差した。

まあ下っている方へ行けば間違いないだろう、と考えてそちらへ曲がった。

しかし同じく狭い道で延々と一本道である。

そうこうしているうちに、時間は11時を回ってしまった。

そうしたら一台の車が私の車の後ろに追いついてきた。

ライトをハイビームにしてやたらとあおってくる。

少々腹が立ってきた。

私は長年レースをやってきたので普通の人よりは運転には自信がある。

車もスポーツタイプだし、そこそこいじってあるので真剣に走れば素人さんだったらついてこれないはずだ。

でもそいつはぴったりとついてくる。

彼女は怖がっていたので・・何とか振り切ろうと思ったが出来なかった。

それで振り切るのをあきらめて先にいかせようと思い、スピードを緩めたのだが・・そいつは先に出ようとしない。

もっとも道がせまいせいもあるかもしれないが。

仕方なくまた車を発進させたが・・

こいつは私たちに悪意か、何か危害を加えようとしているのか?

そう思えてきた。

相変わらずハイビームのままであおってくる。

そうやってしばらく走っているうちに・・

なんと!行き止まりになってしまった!

当然後ろの車も止まったのだが・・少ししたら男が降りてきた。

どうやら二人いる。

そしてこっちへ歩いてきた。

彼女は怖がって半分泣いていた。

まず彼女を守らなければならないが・・1対2では・・

私は覚悟を決めた。

こういう場合は一撃で一人を戦闘不能にしなければならない。

私はエンジンを止めてキーを抜きこぶしの中に握りしめた。

キーの先で一発で血だらけにしてやろうと思った。

そして男が私の車に近づき、窓をコンコンと叩いた。

私は窓をあけた。

次の瞬間・・









「すいません。○○はどっちですか。」

「私も道に迷ったんですよ。ちょっと分からないです。」

ということでございます。(^^)

途中から

フィクション

フィクション

フェックション!

でございます。



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