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業績が芳しくない原因は、原材料、燃料、円安、ウクライナ、グローバルインフレなどなど、そんなことやあんなことが原因である。
そんなことやあんなことが直接当社に影響がなくても、得意先そのものがあんなことやそんなことが原因で調子よくない場合もあり、なかなかよろしくない状況でもある。
「何かお考えのことはありますか?」
と尋ねると、「どこどこにこうした提案をしている」とか、「あそこからは、こういう話が来ているけど、まだ受注まで至っていない」だとか、そんな返答があるところはまだよいのだ。
だけど、「現状のままで…」「特に考えていない…」というところが心配だったり。
結局のところ、「打つ手を考えていない」ということなのだ。
我々経営者はちっぽけな会社であっても、吹けば飛ぶような個人事業主でも、先を考えることが仕事の一部なわけで、好調時こそ、そんな準備をしていなければならない。だから、準備ができていないところは慌てることになる。
少額な資本や限られた人員で、やりくりしていかなければならないわけだから、材料の高騰など、(経営)環境が大きく変化することに備えて、それなりの「準備」がどうしても必要。
人間の体と同じで、体調がよい時もあれば、そうでないときもある。
そもそも、その準備ができていないところも少なくない。
「不景気だから」と世の中のせいにしても、支払うべき賃金の支給日は毎月必ずやってくるし、そもそも食べていかなければならない。
起死回生のウルトラCなどあるわけがない。誰も助けてくれない、頼りなのは基本的に経営者本人だけ。
だか、大きな経済的なリスクがなければ、とりあえずやってみるという姿勢も必要。
恥も外聞も投げ捨てて、考えられることのすべてに挑戦してみる。
そんな姿勢が必要だと思うのだけど、動かない…。
コロナ以降、特に今年に入ってから、業績がおぼつかない会社が増えてきたように感じているが、そんな中でも、完全にコロナショックから回復し、それ以上の成績を上げているお客さんがいるのも事実だ。
そんなところは、ゴルフしたり、お酒飲んだり、食事を楽しんだり、そんな支出は少ないのだ。
内部留保もたっぷりある。月のランニングコストの半年くらいのキャッシュがあるから、慌てて無理やり売上をつくろう、なんてこともしない。急場のしのぎ代もしっかりと確保している。そして、お勉強のお金も沢山出てくる。将来に備えて、現状に満足せず、いつもいつも危機感を抱いている。
一方、芳しくないお客さんに共通するのは、よくわからない交際費が多かったりする。
飲み食いして、芝刈り(ゴルフ)して、それが将来につながる支出であればよいけど、そうは思えないものもすくなくなかったり。お勉強のお金など見たこともない。そして、(ズレていると思うが)税金が少なかったことを喜んでみたり。
要するに、思考が停止している。
そもそも、危機を危機と思えていない。
毎月、試算表を作成しながら、辛い気持ち、寂しい気持ち、悲しい気持ちを抱くのは税理士ではなく、当の本人だと思うのだけど、それをうまく伝えられていないのかな??