家をつくろう!=BLUE ISLAND=

家をつくろう!=BLUE ISLAND=

Vol.41~45

家づくり 部屋づくり Vol.41

平成14年5月13日(月)付の日記~
=土地が決まれば 家の設計=
土地が決まれば 取り合えず家の設計をしてみましょう。
購入はまだ先です。
この土地に 入る建坪率、容積率を考慮し、不動産会社もしくは、工務店さん、
メーカーに1F、2Fの形を書いてもらってください。
そのとき 北側斜線境界線も忘れずに記入してもらってください。
これは 北隣の家の採光を遮らないように屋根に傾きをつけ
日陰にならないようにする法律です。
詳しいことは後日説明します。
北側斜線境界は2階の天井が低くなるので、知っておかないと
お家の位置をずらせば防げるのに 南側の採光を考えて
南を開けすぎると 規制にかかったところは
 部屋だと天井が低く圧迫感があり、押入だと一番上の天袋がなくなったり
 トイレにいたっては窮屈になります。

購入しようとする土地にめいっぱい建てれるお家の
寸法を教えてもらうと
自分でも色々間取りを考えてみることが出来ます。
そのとき 教えてもらった図面は マス目を入れてもらい
2マスで畳一枚分として考えてみれば 折り込み広告の
間取り図くらいは誰でも簡単に書くことが出来ると思います。
どうしても北側斜線境界にかかる土地であれば
そこには ウォーインクロゼットや玄関の吹き抜けや押入、
床の間を持ってくることをオススメします。

1階、2階が決まれば坪数を数えます。
概算で 2畳分で1坪だとして、
坪数×坪単価=お家の概算価格 を計算すると
土地の値段とお家の本体概算価格がわかり
あと外構、手数料、税金、諸費用を足すと全体の概算金額がわかります。

お家のラフ図も予定している施工会社にお願いしてみましょう。
ラフ図にはお金がかからないと思います。
(無料か聞いてみて下さいね)
ラフ図は1社、1枚づつは書いてくれるでしょう。
おそらく間取りで言えば3つくらいの案にはなるでしょう。
自分でマス目をいじって考えると 何案も出てくると思います。
実際うちも10や20は考えつきました。
だけど 間取りによっては すぐにココがだめって
わかるものがあって
選択していくと 2~3案くらいになると思います。
自分の想像してる家と今回のラフ図が一致しているか、
また、金額が予想以上にかさまないか考慮してから
土地の購入検討にとりかかって下さい。

土地から買う人は少ないはずなんで、建売を買うよりは
じっくり検討出来ると思います。
しかし、立地条件のいい土地は、購入したい人も多いので
1~2週間で この作業をした方がいいでしょう。
家づくり 部屋づくり Vol.42

平成14年5月16日(木)付の日記~
=家づくりの流れについて=
一部aya-mamaさんに情報提供。

土地決定
 ↓
お家の設計→契約
 ↓
地縄張り→ 地鎮祭
 ↓
基礎着工→整地
 ↓
基礎コンクリート打設
 ↓
柱・梁の組立→屋根の組立→★上棟式★
 ↓
床・筋交い、サッシ窓の組立
 ↓
玄関ドア、外壁・断熱材の組立(タイルは最後に貼る)
 ↓
お風呂、トイレ設置→水道、ガス、電気の配線
 ↓
ベランダの組立
 ↓
内装(壁、室内ドア)の組立
 ↓
キッチン、洗面台などの設備の取付と配線およびタイルの
貼り付け(左官屋さん登場)
 ↓
同時にニッチや階段、出窓、押入の組立(大工さんの手間工事)
 ↓
玄関土間コンクリートの打設とタイルの取付(またまた左官屋さん)
 ↓
珪藻土壁や壁紙の取付→コンセント、アンテナ線の器具取付
(このあたりで大工、左官、電気屋、水道屋が混在する)
 ↓
内装仕上げ
 ↓
外装タイルなどの取付→ベランダやカーポート屋根取付
 ↓
外構工事
 ↓
完 成 → 引き渡し


うちの家は上のように、
設計図面を建築確認に提出したあと、細かいところの打ち合わせがあって
 この工事の流れのように
サッシの色は?とかお風呂の色は?とか
玄関タイルの品番は?壁紙はどれにする?
とかって決めていきました。
お家を建てていく時のチェックは
基礎コンクリートが割れていないか?(欠陥住宅の日記参照)
金具がついてるか?柱のボルトの締め忘れはないか?
(前の日記にも書いてます。)
電気の配線は図面通りか?
スイッチの位置、コンセントの高さは?
コンセントなんて壁のどの位置かって数㎝単位で高さも位置も
決めれます。置く家具に隠れないように自分で設定出来ます。
壁と天井に隙間はないか?

建ててる最中しか見れないものもあります。
階段の裏に隙間が無いか?隙間があると
ギーギーいいます。
タイルの目地のひび割れ、手で触って
ぐらつくタイルはないか?
あー書き出したらキリがないね、
こんど まとめときますね。

お家は生き物とよく言います。なぜか?っていうと
木やコンクリートは乾燥して収縮します。なおかつ
木は湿気によって膨張します。
だから家は大きくなったり、小さくなったり
全体で呼吸しているようです。
だから タイルやコーティングなんかは大きくなってるときにした方が良い。
乾燥して小さくなってるとき(昼)にすると大きくなったときに
隙間が出てきたりします。
一番よくやるのは 夕方にしてますよね。
あと材木や珪藻土壁は出来るだけ乾燥させた方がよいから
お家の工期は出来るだけ ゆーっくりした方がいい。
地盤の悪いところの家は土が落ち着くまで、何ヶ月も
屋根を組み立てたところで 置きっぱなしにしたりもするんだよ。
工期短縮してるのは 施工会社が1年に何件も建てて売り上げを
あげたいからであって、少しだけお客さんに早く新築に
住ませてあげたいだけで 材料や家にとって早く作ることが
決していいとは限りません。
うちの家は上棟式までゆーっくり作りました。
内装工事や電気、水道は速攻で仕上げてもらっても
ぜんぜんかまわないから。
家づくり 部屋づくり Vol.42

平成14年5月18日(土)付の日記~
=融資限度額について=
住宅金融公庫が5年以内に廃止になることはみなさん
ご存じでしょう。
住宅金融公庫の規模縮小に伴う今年の変更点は
融資戸数の減少と融資限度額の低減です。
去年度迄は物件価格の8割~10割まで融資可能だったけど
今年から 年収により5割~8割までとなっています。
住宅宅地債券(つみたてくん)の利用者については
積み立て開始時の年収が800万以下の人は
条件を満たせば 今の年収にかかわらず融資限度額は8割になります。

今まで頭金ゼロで買えた物件も 買えなくなってしまうということです。
ただ売れ残っている物件で 公庫融資の申し込みが前年度
に済ませているもの (不動産屋がよく知っている)
については 頭金ゼロが可能なものもあるみたいです。

=中古住宅融資の改善=
中古マンション、中古戸建ての最長返済期間の変更で
5年長くなりました。
また一定の維持管理状況にある物件については
建設後の築年数にかかわらず 融資が行われる特別措置もとられています。

勤務先が倒産したりリストラにあった人たちに
特別措置として 年収が20%以上下がった人で
住宅ローンの返済負担率が一定額を超えると
特別措置が受けられるようになりました。
年収300万の人は30%を越えると、300~400万未満の人は35%、
400~700万未満は40%、700万以上は45%超、の返済負担率になると、
返済期間の延長や元本据え置きなどの特別措置が受けられます。

公庫を利用するということは
公庫の建築基準にあった家を建てなければいけないので
自分の建てたいお家にする自由度が抑えられてしまいます。

吹き抜けにしたいのに壁をつけなくてはいけなかったり、
ドアの素材があらかじめ決められ、好きなドアに出来なかったり、
使えない素材があったりします。

その点を踏まえて 公庫の利用を考えてください。
家づくり 部屋づくり Vol.44

平成14年5月24日(金)付の日記~
=お家のメンテナンスについて=
住まいは、長く住めば住むほど愛着が生まれます。
でも時間が経てば、かならず家は傷みます。
傷むことを知らなければ、住み心地の変わり目も解りません。
傷むところの箇所や程度を知って、その時期やどうすれば
対応できるよう考えておくことも必要です。
そうするとメンテナンスに手間がかかりそうな造りや部材は避けて、
長持ちするものを選び取っていくと、
無駄のないシンプルな家づくりになっていきます。

☆傷み方 

傷みやすい箇所や傷み方は、工法や構造、材料、
あるいは気候風土や使い方によって変わりますが。
目安を並べてみます。
  3年   ~ 鉄部塗装
  5年   ~ アルミ部塗装
  7年   ~ シーリング材塗装、屋根(スレート)の塗装
  10年   ~ 外壁塗装、防水層、シーリング材
  15年   ~ タイル貼り部、モルタル部、設備機器
  30年   ~ 電気配線、サッシ、屋根下地
        ~ コンクリートの中性化による鉄筋腐食の恐れ
     (鉄筋のコンクリートかぶり厚:2センチの場合の理論値かぶりと
      は鉄筋がコンクリート表面とどれだけ離れてるかの寸法、
      海の近く2kmは塩害地域なので70mmくらい中に鉄筋を入れる)
常々メンテナンスしていけば結果的にはコストをかけず
長持ちすることにつながります。
木造戸建て住宅の場合で、重傷になりやすいのは、
木部の湿気です。
ちょうどこれからの時期そう梅雨。
床下や壁の中、屋根裏の木部、断熱材、あるいは釘や
補強金物は、湿気で極端に傷みます。

雨水の浸透(ベランダの下が部屋等)、湿度の高い部位 、部材表面や室内
の結露には要注意です。

住宅の品質確保促進法では、50~60年、75~90年という年限を目安にした
躯体の劣化対策等級が表示されますが、
事実上、その年限に至るまでの、上に見たような部分の
何度とない手当が、前提になるでしょう。
メンテナンスフリーで、50年超というのはあり得ません。

☆処置 

いい住み心地を長く保つには、清掃や傷んだ部分の修理、
取替交換などが必要なのはいうまでもありませんが、
家づくりの時の大切なポイントは、作業のしやすさを確保することです。
身近なチェックポイントは、次の通りです。

・窓ガラスの清掃  ~日常の手の届く範囲にある。
・窓ガラスの取替  ~特別な足場や、工作を必要とせずにできる。
・配管の清掃    ~掃除口や点検口が設けられている。
・雨樋の点検清掃  ~特別な足場や、工作を必要とせずにできる。
・照明器具の清掃取替 ~特別な足場を必要とせずにできる。
・塗装やワックスがけ ~生活や健康に支障を来さない工法や材料で、
             特別な技術がなくてもできる。
・家具の移動   ~模様替えが容易にできる。
・しつらえの変更 ~内装リフォームや増改築に対応できる。

つまり、やろうと思えば自分で手当できるような、素材や造り方にしておく方が、
安く長持する家になるというわけです。

ただ ここに来てるみんなの理想は、窓であれば上が丸いハイジに出てくる
クララのお家みたいな窓や
ステンドグラスのものや、玄関の吹き抜けに
FIX窓なんかをつけたいだろうけど
そういうインテリアチックなものほど機能性や
清掃面で普通の窓より劣るものが多い。

リビングの吹き抜け階段なんて 子供が小さかったら隙間だらけで
どこから落ちるかわかんない。
ロフトのはしごなんか老人になったら上がることすら出来なくなるんじゃないかな
なーんて考えて家づくりする人はいないよね。

やっぱり メンテナンスのこと考えて
家つくるよりは 自分で満足のいく家がつくりたいに
決まっている!

けれど お家は消耗品だから 使っていけばどこかに
ガタがくるということをわかって下さいね。
家の家で言えば、そうだなー家は表札をアイアンで
作ったから一番最初に 表札の塗装かな?
次は 屋根の塗装かもしくはカーポートだろうな。
家づくり 部屋づくり Vol.45

平成14年5月30日(木)付の日記~
=断熱材について=
断熱材を壁の間にきちんと敷きつめないと
いけないのは みなさんご存じでしょう。
きっちりしていないと 結露が出てきたり
隙間風が入ってきたりします。
最悪の状態では 夏クーラー入れてもあまり冷えなかったりする。
じゃあ 大工さんはわかってて、なぜそんなことが起こるのか?
断熱材は100cm幅で20m巻や30m巻とかのロールで搬入されてきたりします。
そのときどうしても、ロールで使っていくと、途中の壁で
つなぎ目が出てきたりします。
継ぎ目を上からかぶせるように張っていかないと、
突き合わせで張っていくと、隙間が生じたりします。

さらに最悪は、材料をきっちり頼みすぎて、
少し足らなかった時に、あまりで一つの壁を施工し、2回の継ぎ目が生じてしまい、
上のような事態にも、重ねる部分が少なくなってしまうと
断熱材の効果が無くなるときがあります。

ひどいのは、角の固定を甘くしすぎたときです。
断熱材は基本的に積め込むだけのものでありますが、
その上から壁を張るので、釘を打つときの衝撃、振動を
受けます。大工さんですら見えなくなってしまったものの状態を
見分けることは困難です。

施工管理をする方が そういうところをきっちり見逃さないで
施工してもらえるように、熟練された人が監理してくれると
いいですね。もし、ご自分で見学できるのであれば
きっちり確認しておきましょう。
クーラーの排気口を決定されているなら、最初から取り付けて
もらって排気口周りの確実な、断熱材の配置をしてもらいましょう。
後付けで排気口をつけると、家の壁をドリルでくり抜く作業に
なります。もちろんその部分の断熱材は無くなりますが、
ドリルに巻き付いた部分も無くなってしまうことをお忘れなく。


© Rakuten Group, Inc.
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