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タスマニアの愛すべき人々



2005-11-29 18:34:27

タスマニア紀行に書きましたが、この島は北海道の約70%の広さに、約40万人の人しか住んでいません。羊や野生動物のほうがはるかに多く住んでいるという島なのです。

そんな島に初めて訪れたのは、去年の3月、このときはあいにくの天気にたたられ、十分にタスマニアを堪能することができませんでした。

けれども今回は1日だけを除き、天気に恵まれ、十分にタスマニアを楽しむことができました。

さて、この島に訪ねるきっかけは、ハーブの輸入という仕事のため、その生産者に会ってみたいという単純な理由からで、昨年訪れた時は、グレック・ウィットンさんの農場とご自宅を訪問しました。

彼は真のナチュラリストで、タスマニアのオーガニックハーブの栽培に関するパイオニアという人です。今回も彼の家を訪問し、楽しい話を沢山聞くことができました。

2005-12-10 11:49:40

↑ 彼の手作りの家をバックに。真ん中がグレッグさん。

ただ、残念ながら、彼の高齢という問題、ハーブをオーガニックで栽培する労働のハードさ、それらから、彼の農場の規模が昨年に比べて減ってしまっていたこと、そのため今まで通りの供給が難しいということも聞かされました。

オーガニック農産物を生産する苦労は私も知っていますので、彼にに無理強いはしませんんでしたが、ちょっと残念という気持ちでいっぱいでした。

でも、彼とは今後も友好関係を築くことをお互い確認し、彼の農場を後にしました。

2005-12-10 11:49:25

↑ 彼の農場の一部にある池(あまり良く見えない!)

2005-12-10 11:49:53

↑ 農場にあるオリーブの木

次の訪問地は、タスマニアの北の町、ロンセストンに近いところに住む、グレッグ・マウルダーさんとリック・イーストンさんです。

グレッグ・ウィットンさんの住む近くの町、ホバートからは車で約3時間の掛かります。でも、その3時間の道のりは決して長いとは感じませんでした。

それは道中で、ガイドの「レオさん」にいろいろな話を伺い、タスマニアの魅力を満喫することができました。

2005-12-10 12:05:24

↑ 羊の農場

2005-12-10 12:05:37

↑ ホバートとロンセストンの途中にある、ロスという街にある、タスマニアで2番目?(だったかな・・)に古い橋。
流刑囚の中に、石の職人がいて、彼の指導でこの橋が作られた。

2005-12-10 11:50:06

↑ 宮崎駿監督のアニメ「魔女の宅急便」で、主人公キキが住んでいたというパン屋の、モデルとされているパン屋さん。
ロスの街もアニメとは随分違いますし、パン屋さんのイメージも随分違います。でも、ロンセストンの街は、何となくあのアニメのイメージがありました。
宮崎監督は、タスマニア島やオーストラリアにしばしば訪ねて、いろいろな構想を練っているようです。
「ハウルの動く城」や「風の谷のナウシカ」などにも、オーストラリアのイメージが生きているらしいです。



この日、グレッグ・マウルダーさんの家を訪ねた時はあいにくの雨模でした。タスマニアの天気の変化は1日の中でも大きく変わり、さっきまで晴れていたと思ったら、今は雨が降っているという状態の時も多いようです。


ホバートからの道中では、時々晴れ間が見えるという天気でしたが、彼の家の近くにやって来ると、シャワーではなく、レインという状態の天気でした。


そんな天気の中、そしてタスマニアの広大な自然の中を車はドンドン登って行きます。この先に人が住んでいるのか?と思われるような山道ですが、時々野生動物の死骸が横たわり、車が通っていることを連想させられます。


いくつもの尾根を越えて、やっと目指す住所の近くにやってきたとき、辺りの空気がとても清純かつ神聖なことを感じました。それだけ、山を登ってきたことになるのですが、なんと言うか、強いエネルギーの波動を感じる気配を覚えたのです。


雨に煙る山道の向こうに、かすかに人の家のようなものが見えました。そうです、やっと彼の家に辿りついたのです。

グレッグさん.jpg


グレッグ・マウルダーさんの家も手作りでした。それはウィットンさんよりさらにシンプルで、人が住む原点のような気がしました。家の中に通られると、その家には何とも言えない温かさがあり、落ち着く雰囲気の家でした。


窓から外を見ると、野性のワラビーが庭を跳ね回り、夜になるとタスマニアデビルなど、多くの野生動物が家の近くまでやってくるとのことです。


彼はウィットンさんからオーガニックハーブの栽培を学び、それに彼独自の哲学を加えて、その栽培に臨んでいるようです。

例えば、彼の家はその丘の一番上にあり、そこから先はまっすぐに宇宙に繋がっているとのことです。
ですから、宇宙のエネルギーが彼の栽培するハーブには注がれていて、大きなパワーを秘めているということなのです。

農場山.jpg


肥料の与え方にもこだわりがあり、牛の角の中身を繰り抜き、そこに堆肥を詰めて尖った部分を下にして地中に埋めます。
そうすることにより、宇宙エネルギーがスパイラル(螺旋)上に地中に注ぎ、土地を肥やすことができるということなのです。


アロマセラピーをやっている人や、ヒーリング系の人にとっては、たまらない話かも知れませんが、そのような知識が無い人にとっては、「なんか、怪しい」と思うかも知れません。

(ガイドのレオさんも、彼が何を言っているのか良く分からないと言っていました。)


そんな人が栽培しているハーブは、確かに品質においてはウィットンさんのハーブに劣らないものがあります。テンドルマンでも近々販売を予定しています。(ちょっと宣伝!)

ハーブティーイメージ.jpg

ハーブファーム.jpg

さて、彼の家では、彼の奥さんにも紹介されました。彼女は医師で、ホームドクターのような仕事をしています。また、フライングドクターもしていて、これは離島などで病人が出た場合、飛行機で飛んで行って治療を行うという仕事もしているとのことです。


彼女も治療に当たっては、ハーブやホメオパシー、フラワーエッセンスなどを使い治療に当たっているとのことです。そして、時と場合によっては、現代薬よりはるかに高い効果が期待できるとも言っていました。


私がNutritionであると言うと、いきなりハーブの使い方、栄養素の使い方で質問がきました。
風邪の時にはどんなハーブが有効か?花粉症は?などで、私がそのブレンドと処方を答えると、「Good!」と言ってくれます。
何だか、試験を受けているみたいな感じでした。


そんな話をして、約2時間が過ぎ、彼の家を離れたのですが、ガイドのレオさんも、「こんなに個性のある人に会ったのは始めて」ということを言っていました。


確かにグレッグ・ウィットンさんにしても、グレッグ・マウルダーさんにしても、個性は強い人たちです。
次の訪問先は、リック・イーストンさんです。彼も個性が強いのか?なんて話をしながら、車を走らせました。


彼の家に向かう時、雨は殆んど止んでいました。車の窓から見える遠くの山々が雲間から射す太陽の光に照らされて、神々しくもあり、自然の美しさと素晴らしさを見せてくれていました。(あまりの感動に写真を撮っていません。)


リックさんの家も町から少し離れた山の中にありました。ただ、マウルダーさんの家のように山の奥深くということでは無く、ちょうど丘の上にある家というかんじでした。


ですから、昨日から訪ねて来たお2人の家のローケーションから比べると、随分人里に住んでいるというかんじでした。


リックさんは背が高く、外国の童話にでも出てくる「品のいい人」というイメージです。何かの映画に、彼と同じようなキャラクターが出ていたような気がしたのですが,具体的にどの映画だかは思い出せませんが。

彼とは商談を始め仕事関連の話で2時間近く過ごしました。
最初彼は私とのコミュニケーションができるか不安のようでしたが、ガイドのレオさんが私のサポートをしてくれた事もあり、かなり複雑な話も無事にする事が出来ました。

話が終り外に出たとき、彼が「うちのペットを紹介するよ」と言って、山の中腹に向かってペットの名前を呼んでいました。(名前を忘れましたが)

何が出てくるのか?もしかしてカンガルー?何てちょっと胸をドキドキしていたのですが,山の中腹から地響きを立てておりてきたのは、二頭の「豚」でした。
しかも、とっても大きな豚で、私もレオさんもビックリしてしまいました。

「私たちは肉は食べないから」とリックさんは言い、
私は、「あーこの人もベジタリアンなんだ」と思いました。


そうです、タスマニアの愛すべき人たちは皆んなベジタリアンなのです。
(ベジタリアンのいづれまた)

こんなことで、今回のタスマニア島行きはあっという間の2日間が過ぎてしまいました。でも、今回は3日目にプライベートの時間を作り、タスマニア島の北の都市、ロンセストンという街を半日観光しました。以下はそのロンセストンの街の写真です。


P1010037.JPG

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どうでしたか?世界で一番空気がきれいな地域とされるタスマニア。
自然も多くありますが、歴史的にも古い建物も多く存在していました。

出来れば仕事抜きで長期の滞在をしてみたい島のひとつだと思います。




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