まったく・・あいつには叶わねぇよな
「時間はすぐに」
「宍戸さん!!14日の午後、何か用事ありますか?」
13日の帰り道。俺は長太郎にいきなり誘われた
確か・・明日はバレンタインだよな?
「あいてるけど・・なんだよ?」
「よかったぁ~!!宍戸さん!!明日午後から出かけませんか!!?」
「はぁぁ!!?いきなりなんなんだよ!!」
本当言うと、明日は何もねぇし(部活は夏で引退している)
休日で学校もねぇから、どう過ごそうか考えていたとこだった
「・・まぁいいぜ」
「本当ですか!!?それじゃぁ俺の家こっちなんで!
明日駅前の噴水で1時に待ってます!!」
「1時だな?わかった。んじゃな!!」
そして俺は長太郎と別れて自分の家に帰った
次の日。俺は待ち合わせの15分も前に来たのに、長太郎はもういた
「あ!しっしどさ~ん!!!」
「おう。長太郎!早ぇじゃね~か」
「エヘヘvvなんだか待ちきれなくて!宍戸さんに会えるのが!」
まったく・・・恥ずかしいこと簡単に言いやがる・・
でも・・
「じゃぁ少し早いですけど、行きましょ!宍戸さん!」
「あ・・あぁ!」
こいつの好意は嫌いじゃねぇ
「んで長太郎?どこ行くつもりなんだ?」
「宍戸さんが前に観たいって言ってた映画の吹き替え版の試写会
が今日あるんですよ!俺その券当たったんで行きませんか?」
「マジ!!?俺それ送ったけど駄目だったんだ!よくとれたなぁ?」
「宍戸さんのためですから!」
こいつはいつも俺のために色々してくれる
少し申し訳ないくらいだ。でも・・・俺はつい甘えてしまっている
「よし!じゃぁ早く行こーぜ!」
「あ!宍戸さん!前見ないと!!」
「え!?うわっ・・!!」
「宍戸さん!!!」
トサッ
「大丈夫ですか!?宍戸さん!」
「あ・・あぁ。大丈夫だ」
そして、こいつは図体もでかい。だから、こういう時とか・・ぜってぇ
俺の方が年下に見られる。とは思うんだが、なんだかあいつは俺より
年上には見られないことの方が多い。雰囲気が子供っぽいからだろうか?
「宍戸さん?どうしました?いつもなら、すぐに払いのけるのに・・」
「ハッ・・!な・・なんでもねぇ!!!行くぞ!!」
うわ・・俺激ダサ・・長太郎のこと考えてたなんて言えっかよ・・
俺はなんだか恥ずかしくなって、一人でスタスタと歩いた
「置いてくぞ~?長太郎!!」
「し・・宍戸さん待ってくださいよ~!!!」
そして映画館内。興味あったからかもしれないが、俺はハイテンションだった
「うぉ!すっげぇ~!!やっぱいいよなぁ~少林テニス!」
「宍戸さん。こういうの好きっすよね~」
やっぱ映画は予想してた以上に
おもしろかった。
「ありがとな長太郎!すっげ嬉しいぜ」
「い・・いえ!宍戸さんのため・・ですから」
(俺もなんだかなぁ・・?)こいつの笑顔にはどうしても勝てねぇ
「あ~!おもしろかったな!!」
「とくにあそこ!主人公が炎のボールを打ったとこ!よかったっすよね!」
「あぁ!!クソ~もいっかい見てぇ!絶対ぇDVD買お!」
「宍戸さん・・まだ時間ありますか?」
「あ?」
まぁ・・なんだかんだ言って、今日は俺が付きあわせたようなもんだよな
映画だって俺が見たいって言ってたやつだし・・・
「いいぜ?」
「それじゃぁ行きましょ!!!」
「お・・おい!引っ張るな!!恥ずかしいだろうが!!」
まぁ・・時々こいつが起こす突発的な行動には驚かされるけどな(汗)
そういや・・今日は確か・・
「長太郎!ちょっと待ってろ」
「え?あ・・はい?」
確か・・今日は長太郎の誕生日だよな
俺は一人で店内に入り、長太郎が欲しがってたピアスを買った
「待たせたな」
「い~えvvじゃぁ行きましょ!」
「ここ・・・」
「懐かしいですよね・・ここで俺と特訓したんすよ?半年振りかぁ・・」
そう・・ここは、俺と長太郎が特訓したテニスコート
と言っても俺が特訓につきあわせたんだけど・・・時間は早いよなぁ・・
「俺たちの・・思い出の場所だよな」
「はい・・あ。宍戸さん!これどうぞvv」
長太郎がいきなりポケットから出したのは、細長い袋だった
「これ・・?」
「今日はバレンタインすよ?宍戸さんにです!」
「お・・俺に!!?」
「宍戸さんにもらってほしいんです」
全く・・こいつは直球すぎて調子が狂うぜ・・でもま
たまには・・俺からもな・・
「し・・宍戸さん!!!?」
「チッ・・(恥)激ダサだな・・俺・・」
「し・・宍戸さぁ~ん!!!」
「うぉ!!?」
長太郎に抱きつかれるのは慣れてるが、それでもやっぱよろける
「俺・・宍戸さんが大好きです!!」
「アホか!!んな恥ずかしいことでけぇ声で叫ぶな!!」
「へへっ☆すいません」
「ったく・・でも・・俺、お前のそういうの嫌いじゃねぇぜ」
あ~・・長太郎の目・・輝いてる。らしくねぇこと言ったなぁ。俺も
「映画☆また一緒に行きましょうね!」
「あぁ!あ。そうだ長太郎・・ほらよコレ」
「え?これって・・」
「お前・・今日誕生日だろ」
「え!?俺の誕生日覚えててくれたんすか!?うっわ~!!
ありがとうございます!開けて・・いいですか?」
長太郎の奴・・俺に覚えててもらっただけであんなん喜びやがって
「このピアス・・っ!俺が欲しかったやつっ・・!」
「お前いっつもあの店でそれ見てたろ」
「でもこれ高くて・・」
「いつも俺ばっかり何かされてちゃな。その礼だよ」
「し・・宍戸さん!!ありがとうございます!!!」
時間はすぐに過ぎるけど、楽しいこともすぐに来る
ま。バレンタインと一緒に誕生日祝いってのも悪くねぇな
「あ。宍戸さん!今日これからうちで一緒にパーティーしません?
家族みんないるから、豪華な物食べれますよ!」
「あぁ。そうだな!んじゃ、お言葉に甘えて」
「じゃ、早く行きましょ!!」
「コラ!!手を握んじゃねぇっ!!!」
END

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